我が家でも、昨日は恵方巻の寿司を食べました。先日妻から頼まれて、サークルKに行って予約をしておきました。毎年、マスコミの影響からか、豆まきの時期になると、恵方巻が話題になります。
いつ頃のころだったか恵方巻がはやりだしたのは、確かコンビニで宣伝が始まった様に記憶してます。調べて見ましたら、昭和64年頃にセブンイレブンで広告があったそうです。そんな、訳で、我が家でもいつの間にか、節分に恵方巻を食べるのが、日課になりました。
「今日は、お父さん、恵方巻だから、楽しみにしてね。それに、おすましでもつけようかしら。」
そんな、会話が朝、我が家に響きました。夕食が楽しみです。寿司といえば、回転寿司もポピュラーになり、日常に食べることが出来るようになりました。
こうして、見ると、日本の日常も全体的には随分進歩してきたなと想います。貧困の二極化が叫ばれている時代ですが、庶民が寿司を食べれるなんて、幸せなことです。
回転寿司のない時代には、寿司は高級品で滅多に食べれませんでした。最近は、おいしい食べ物が多く、そういう面では幸せになりました。感謝感謝です。寿司といえば、独身時代、アパートの隣の方が富山出身ということで、実家に帰るとよく、マスの寿司を持ってきてくれました。郷土の料理もまた、その土地の香りがしていいものですね。その彼もいいやつでした。
さて、節分と言えば、昔は豆まきがありました。最近、だいぶ恵方巻の日に取って変わって行くような気もしないではありません。私たちの祖先が気付きあげてきた、よき伝統は守って行きたいものです。
どんどん移り変わっていく食生活の中で、家族がそろって何か同じものを食べ、一年の幸せを祈る、これは素晴らしいことだと思います。歴史の重みはこんな所に伝統となって流れて来ているのですね。
本来、私はあまり伝統は好きではないのですが、こういう意味の伝統はよき伝統として残したいですね。伝統に縛られるのいやですが…。
暦の中で考えてみましょう。
◯1月 おせち
お正月でおせちを食べます。これも、主婦の知恵で、保存が効くため、忙しい正月の料理から解放されることかららしいですね。また、他の意味もあるらしく、お節とも書きますので、色々意味があるようです。
中に入っている具材も意味があるんですね。
・数の子…子孫繁栄
・黒豆…豆に働く
・田作り…五穀豊穣
・叩きゴボウ…家の基礎の堅牢(根がしっかり生えているからでしょう。)
・かまぼこ…紅白でおめでたを表す。赤は魔除け、白は清浄。昔から祝い事には紅白を使います。
・伊達巻き…知識が増えるように
・きんとん…黄金にたとえて金運を呼ぶ縁起物(そういえば、金色をしてますね。)
・紅白なます…水引をかたどっているとされ、平安や平和を願う。
これだけでもおめでたを感じます。
※のしの水引 山野草のミズヒキ
・ぶりの照り焼き…出世魚(照りがいいですね。また、雰囲気を盛り上げてます。照りを出そうとする日本人の感性がいいです。さすが、日本人という感じです。)
・鯛の姿焼き…めでたい
・車エビの艶煮…茹でるとお年寄りのように腰が曲がることから、長寿でいられるようにという願いが込められている。
・煮蛤…夫婦円満
・昆布巻…「こぶ」は「よろこぶ」
・レンコン…見通しがきく
・サトイモ…子孫繁栄
・ちょろぎ…長寿見ているだけで、おめでたいですね。
○ 七草粥
◯2月 豆まき、恵方巻 ひな祭りで菱餅
◯5月 端午の節句で柏餅、ちまき、桜餅
◯7月 土曜の丑
昨年は一回も食べなかった様に記憶してます。庶民にはだいぶ遠い存在になりました。今年は、是非食べたいとおもいまうす。
◯9月 お月見団子
ざっとあげれば、お祝い事や行事には必ず、おいしい食べ物がありましたね。日本人の感性には感心してしまします。いいものはできるだけ、次の世代にも残していきたいです。
この年になりますが、まだまだ、日本の古きよき伝統は知らないことばかりです。少しずつ、勉強していきたいです。