読んで、観て、呑む。 ~閑古堂雑記~

宮崎の某書店に勤める閑古堂が、本と雑誌、映画やドキュメンタリー、お酒の話などを、つらつらと綴ってまいります。

【読了本】『切断ヴィーナス』 ハンディキャップを、最強の個性に変えた女性たちの輝きに打たれる写真集

2014-06-14 22:18:16 | 本のお噂

『切断ヴィーナス』
越智貴雄著、白順社、2014年


最初、書名を見たときにはギクリといたしました。なんだか、ある種の禍々しさを想起させられる「切断」という言葉の響き。
そして、表紙の写真にドキリ。片脚が義足となっている女性の足元のアップ。そう、本書は片脚を切断し、義足を身につけた女性たち11人を被写体にして撮影、構成された写真集なのです。

とはいえ、ここに収められている写真の数々からは、片脚を失ったことによる辛さや悲しみといったものは、まったく漂ってはきません。
まるでファッション雑誌から抜け出てきたかのように、美しい装いに身を包んでポーズをきめている方がいれば、陸上競技場で跳躍する方もいます。さらには海の中を泳ぎ回っていたり、スノーボードに興じている方も。バイクに跨っている方の写真は、それぞれにメタリックな輝きを放っている義足とバイクの車体が融合しているかのようで、それこそバイク雑誌の表紙にしてもいいくらいのカッコ良さです。
さらには義足以外の身体に、まるでターミネーターか何かのように皮膚から機械が覗くような特殊メイクを施して写っていたり、ピノキオのような義足とポーズをとって写っていたりと、なんだか遊び心を感じるような写真もありました。そして、自分が身につけている義足を手にして、ちょっと挑発的にも見える笑顔でカメラに向かっている方も。
それらの写真と、写っている女性たちの姿や表情を見ていてまず感じたのは、
「うわー、みんなものすごくカッコいい!」
ということでした。
そこにあるのは、片脚を失うという苦難と辛さを乗り越え、ハンディキャップをいわば「最強の個性」に変えた女性たちの輝きでした。

彼女たちが身につけている義足は、すべて一人の男性の手によって生み出されたものです。鉄道弘済会の義肢装具サポートセンターに所属している義肢装具士、臼井二美男さんがその人です(実は、鉄道弘済会にそのようなセクションがあること自体、この写真集で初めて知りました)。
臼井さんは義足の製作にあたって、切断に至った経緯や切断後の現状、年齢、職業、家庭環境に耳を傾け、対話を繰り返すといいます。そうして探し当てることとは•••

「夢だね。最後は夢。義足をつけてこれをしたいという意志が大事。おもいきり走りたいのか、スキーをしたいのかで、義足も変わるから。残念だけど、万能な義足はないよ」

そうして数ヶ月かかった末に生み出される、その人だけのオリジナルな義足も、夢が一つずつ実現して体力も気力も充実していくのに合わせて変えていくのだとか。

「入院してすぐと、退院時とでは、セッティングがもう違っている。義足も人に合わせて、育っていく。進化していく」

この写真集に登場した女性たちの義足も、これがゴールというわけではなく、さらに大きく育ち、進化していくことでしょう。そう考えると、なんともワクワクしてくるものがあります。

登場した女性たちのプロフィールを紹介したページには、片脚を失うに至った経緯や、彼女たち自身によるコメントも記されています。
当然のことながら、片脚を失ったときにそれぞれの方が負った心身の痛みは、けっして小さいものではなかったと察します。しかし、彼女たちのコメントからは、臼井さんの生み出す義足に出会ったことで前向きになり、夢を実現していけるようになったことへの喜びがひしひしと伝わってくるのです。
右足が先天性の巨趾症のために生後より手術を繰り返し、何をしても「不完全燃焼のまま」「夢を見ることもやめ」ていたという女性は、義足をつけた当初こそ違和感があったものの、やがて「諦めることをしなくなり」どんどん挑戦するようになった、と言います。

「走れる!好きな靴が履ける!お神輿が担げる!あきらめていた夢が、一つずつ叶っていきます」

法被姿で東京スカイツリーをバックに立ち、男たちとともにお神輿を担いでいるその女性の表情は、とてもキラキラと輝いていました。
臼井さんの仕事により、苦難と辛さを乗り越え、夢と喜びを得て輝くことができた女性たち。それを踏まえつつ、あらためて収録された写真を見ていくと、胸をじんじんと打つものがありました。女性たちはもちろんのこと、臼井さんにも深い敬意が湧いてきました。

女性たちを撮影したフォトグラファー、越智貴雄さんは、2000年にシドニー・パラリンピックの撮影で見つけた〝壁〟をカメラの眼が壊してくれたといいます。それは「障害者を『かわいそうな人』『がんばっている人』という勝手な先入観で見てしまう壁」でした。

「パラリンピックは競技スポーツとして、とても面白いんです。純粋に競技スポーツとして、選手のパフォーマンスを目のあたりにすると、それまで持っていた〝障害者〟という言葉のネガティブなイメージが、パッと消えました。それって、こちらの勝手で無責任な先入観ですよね。知らない世界を知って、壁が取り払われて、世界が広がったんです。それは世界が変わることだと思います」

そう、まさしくこの写真集を見ていて感じたのが、自分の中にあった固定観念という〝壁〟が消えていくような感覚でありました。つまらない固定観念が、いかに他者を、そして自分の世界を狭めてしまっているのか、ということを、あらためて思い知らされることになりました。

固定観念で他者を、そして自らを縛ることなく、新しい世界を広げていくことで、社会はきっと生き生きとしたものになっていくはず。
そんなことを、「切断ヴィーナス」の女性たち、そして臼井さんや越智さんから教えられたように思われた写真集でした。ぜひとも、一人でも多くの人に見ていただければと願います。

【わしだって絵本を読む】『イカになあれ』 奇想天外な発想と、愉快な絵の取り合わせが楽しい絵本

2014-06-10 22:34:44 | 本のお噂

『イカになあれ』
真珠まりこ著、講談社、2014年


海の中にある「イカになあれ」という鏡。その前に立って「イカになあれ」と唱えれば、人間はイカに姿を変え、イカの国へと入っていくことができる。そうやってイカに姿を変えたたくさんの人びとは、イカの王様のお出迎えを受け、イカの世界をめいっぱい楽しむ•••。

この「わしだって絵本を読む」と称する絵本の紹介コーナーに、過去2回ご登場いただいている真珠まりこさんの作品であります。
人間がイカに姿を変える、という奇想天外な発想のもと、イカの生態が奔放かつユーモラスなタッチで描かれていきます。自由に泳ぐ速度を変えたり、空を飛んだり、ぴかぴか光ったり、色が変化したり。イカという生き物の面白い生態を、楽しみながらよく理解することができます。
なにより、描かれているイカ一杯一杯(あ、「杯」っていうのはイカの数え方であります。念のため)の個性豊かなこと。もとになった人間の格好に合わせて、体の模様やカタチがそれぞれ違うというあたり、なかなか芸が細かくて面白かったですね。
そんな中でも存在感たっぷりなのが、イカの王様。1ページまるまる使ってどどーんと描かれたその姿は、迫力とともに愛嬌たっぷりでなかなかいいのであります。

海に親しむことが増えるであろうこれからの時期、その海に生きるイカたちにも親しみが湧いてくる楽しい絵本であります。


「わしだって絵本を読む」過去記事

【わしだって絵本を読む】『まゆげちゃん』 まゆげが作り出す表情の豊かさを楽しめる絵本

【わしだって絵本を読む】『きのこ ふわり胞子の舞』 きのこの不思議さと面白さを美しい写真で伝える

【わしだって絵本を読む】『そのこ』 遠い国の悲しい現実を、読むものの身近へと引き寄せてくれる絵本

【わしだって絵本を読む】『ルリユールおじさん』 受け継いでいくことの大切さを伝える絵本

【わしだって絵本を読む】『なないろどうわ』 気持ちをほっとさせる、色の魅力と暖かなお話のハーモニー


【わしだって絵本を読む】『おじいちゃんの大切な一日』 “受け継がれていくもの”の大切さが胸を打つ佳作

2014-06-10 22:21:40 | 本のお噂

『おじいちゃんの大切な一日』
重松清著、はまのゆか絵、幻冬舎、2011年


新しいゲーム機が欲しいあまり、「ゲーム機が壊れた」とウソをついたことで両親に叱られてしまった主人公のエリカ。もしウソがばれなかったら、古いゲーム機は捨ててしまうつもりだった、というエリカに、父親は祖父母の家に一人で泊まりに行くよう命ずる。
祖父母の家で一泊した翌日。エリカが祖父に連れられて向かった先は、祖父が勤務する工作機械の工場だった。工場に向かうバスの中で、同じ工場に勤める同僚から「長年お世話になりました」と声をかけられる祖父。その日は、定年を迎えた祖父の、最後の勤務日だった。
エリカは工場長に案内されて工場見学をすることに。一見、命のない存在のように見える鉄や機械に、生き物と同じような愛情を持って接している工場長の話に、古いゲーム機を粗末に扱っていた自分の態度を悔やむエリカであった。
やがて、祖父が働いているエリアにたどり着いたエリカが見たものは、金属の表面にある目に見えないような微細なデコボコを、工具を操って黙々と削り取っている祖父の姿であった•••。

『ナイフ』や『ビタミンF』(直木賞受賞作)などの作品で人気のある作家、重松清さんが綴った物語と、『13歳のハローワーク』(村上龍著)などのイラストで知られる、はまのゆかさんの絵によって生まれた絵本が、この『おじいちゃんの大切な一日』です。
ものづくりにかける人たちが持つ職人技のすごさと、自らの生み出すものに抱く深い愛情と誇り。それを知ることで、ものを粗末に扱っていた主人公の少女が変わっていくさまを、重松さんは細やかな筆致で描いていきます。
人間の髪の毛の10分の1よりもはるかに細い、わずか3マイクロメートルというデコボコを平らにしつつ、潤滑油が入るように2マイクロメートルの微妙なデコボコを残すという「奇跡のようなこと」をやってのける職人技。そして、ものを生み出していくことで培われていく仕事への愛情と誇り。
ベテランから若手へと脈々と受け継がれ、生き続けていく、ものづくりの技と魂。本書は、その素晴らしさをしっかりと伝えてくれます。
同時に本書では、祖父から子ども、そして孫へと受け継がれていくものも描かれます。それは技術や知識を超えた、生きていく上で大切なことでもあります。
そのことがしっかりと伝わるような、物語の終盤に盛り込まれたある趣向には強く胸を打たれるものがあり、目頭が熱くなるのを感じました。•••本書を読む前から、なんだか泣かされそうな予感があったのですが、やっぱりそうなってしまいました。いやはや。

末尾に記されている「刊行にあたって」によれば、本書はある工作機械メーカーから寄せられた、社員とその家族にプレゼントしたいとの希望によりつくられた、「いわゆる私家版の書籍」で、もともとは公刊する予定はなかったとか。
それを変えたのが、3年前に起こった東日本大震災でした。本書を刊行することで、被災した子どもたちへ「ささやかでも支援ができるかもしれない」と、一般向けに公刊することにしたそうです。本書の印税は全額、あしなが育英会を通じて、震災で親を亡くした子どもたちの支援にあてるとのことです。
あの震災でも、数多くの受け継がれるべきもの、そしてかけがえのない命が失われました。そのことを忘れず、記憶にとどめながらも、新たに受け継いでいくためのものを作り出し、それによって被災した地域と人びとが立ち上がることができるよう、それぞれができることをやっていかねばならない、と思うのです。
そう考えながら、あらためてこの物語を読み直すと、また違う感慨が湧いてくるはずです。
印象的なくだりがあります。工場で働く人びとがみんな楽しそうに見えるのを不思議に思うエリカに、工場長がこう語ります。

「作ることは、なんでも楽しいんだ」
「しかも、自分が作ったものがみんなによろこんでもらえたら、もっと楽しくならないか?」


震災という大きな痛手と悲しみを受けた日本。われわれが関わっているそれぞれの世界で、少しでもみんなに喜んでもらえるようなものを生み出していけたら、楽しく住みやすい国に生まれ変わっていくことができるのではないか•••。
本書はそんな希望を、わたくしにも与えてくれた佳作でありました。

第20回宮崎映画祭に役所広司さん、降臨決定!

2014-06-07 07:36:35 | 映画のお噂
昨日、驚くような知らせが飛び込んでまいりました。
来月の5日から開催される第20回宮崎映画祭(公式サイトはこちら)に、なんと俳優の役所広司さんがゲストに来られることが決定した、というのです!


(↑画像はWikipediaより拝借させていただきました)

昨日夕方、映画祭の代表を務めておられる臼井省司さんが地元FM局の番組に出演し、役所さん来場のサプライズ発表が行われたそうです。わたくしは残念ながらそれを聴くことができなかったのですが、映画祭公式Facebookページで知ることができました。あまりの驚きに、ほっぺたとケツを2回ずつつねったあと、目のマッサージをやって見直したくらいで(笑)。
FMの放送を聴いておられた方の話によれば、「ダメもとでお願いしたら来てもらえることになった」とか。いやー、最初から諦めずにダメもとで事にあたるって、大事ですねー。何にせよ、本当によくぞやってくれました!
役所さんは、7月12日に行われる、主演作『CURE』の上映に、監督の黒沢清さんとともにトークショーで登壇されるとのことです。会場はキャパシティのある宮崎市民プラザ・オルブライトホールです。当日は、きっと多数の観客が詰めかけることでしょう。
わたくしも大いに楽しみです!

7月刊行予定文庫新刊、超個人的注目本7冊

2014-06-05 22:50:28 | 本のお噂
6月に入った途端、九州からじわじわと梅雨入りが進んでいき、これを書いているきょう(5日)には、東北南部までが梅雨に入りました。
梅雨に入って早々、わが宮崎をはじめとした西日本では大雨となり、一部では浸水などの被害が出たりしております。被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げるとともに、これからの時期は大雨災害に対して注意を払っておきたいものであります。
そんないささかユーウツな6月の幕開きでありますが、それが明けたらもう真夏。手元には、7月に刊行予定の文庫新刊ラインナップが届きました。ということで、その中から個人的に気になる書目を8冊選んでピックアップしてみました。何か、皆さまの関心に合うような本があれば幸いです。
とはいえ、いつものようにノンフィクションもの主体の偏ったセレクトですので、それ以外の数多くの新刊書目については、本屋さんの店頭ないし、出版社のHPでご確認いただけたらと願います。
刊行データについては、書店向けに取次会社が発行している情報誌『日販速報』の6月9日号の付録である、7月刊行の文庫新刊ラインナップ一覧などに準拠いたしました。発売日は首都圏基準ですので、地方では1~2日程度のタイムラグがあります。また、書名や発売予定は変更になることもあります。


『ヒロシマはどう記録されたか』上・下 (小河原正巳著、朝日文庫、8日発売)
人類史上初となった原爆の被害と惨禍を、当時のラジオと地元紙はどのように記録し、伝えたのか。ジャーナリストたちの証言や手記、写真などをもとに辿るとともに、その後送り出された原爆に関する番組や記事を集大成した記録集。当時の記憶が風化しつつある昨今、あらためて見つめ直す価値のありそうな一冊です。

『ウはウミウシのウ シュノーケル偏愛旅行記特別増補版』 (宮田珠己著、幻冬舎文庫、3日発売)
シュノーケルをこよなく愛する著者が、世界12か所と日本4か所の海に潜りつつ、さまざまな人と生き物と出会った旅のお話。といっても、脱力系旅エッセイの書き手として定評のある著者のこと、すっとぼけた笑いがてんこ盛り。しかも「特別増補版」ということは、単行本にはなかった内容がさらに盛られているものと想像されます。これは楽しみ!
なお、幻冬舎文庫の7月の新刊は本書を含め、世界を旅して書かれた本がいろいろと出るようですね。それらも合わせてチェックしておきたいな、と。

『イスラム飲酒紀行』 (高野秀行著、講談社文庫、15日発売)
こちらも旅の本ですね。「私は酒飲みである。休肝日はまだない」とのたまう著者は、酒が禁制となっているハズのイスラム圏でも酒を探して歩き回る。そこから見えてきた「本音と建前」とは?
エンタメ系ノンフィクションの書き手として人気の著者だけあって、こちらもかなり楽しめそう。つい最近になって高野さんの面白さを知ったわたくしとしては、ぜひチェックしておきたい一冊です。

『日本海軍400時間の証言』 (NHKスペシャル取材班著、新潮文庫、29日発売)
かつて日本海軍のエリートであった人物たちが集まり、「戦争の真実を語り尽くす」という目的のもとに開いていた「反省会」。それを録音した400時間分のテープには、知られざる戦争の裏面が語られていた•••。
2009年に全3回シリーズで放送されたNHKスペシャルの内容に、未放送の内容や取材過程の記録を加えて編まれた書籍版を文庫化。わたくしも番組のほうは観ていたのですが、書籍版はまだ未読でしたので、この文庫版で読んでみたいと思っております。

『リスクにあなたは騙される 「恐怖」を操る論理』 (ダン・ガードナー著、田淵健太訳、ハヤカワ文庫NF、24日発売)
テロ、伝染病、化学物質などなど、ニュースで報じられ、騒がれるさまざまなリスク。しかし、よく検討するとそれほど危険ではないリスクも多い。では、なぜわれわれはそういうリスクに影響されてしまうのか?われわれがどのようにリスクを判断し、それによって企業や政治家、メディアに「恐怖」を操られてしまうのかを、多くの実例で解き明かしていく。
あれが危ないこれが危険、といった話はマスメディアのみならず、ネットや口コミといった形でも身の回りに溢れております。それらの正体を見極めるためにも、得るところがありそうな気になる一冊です。

『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』 (シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳、文春文庫、10日発売)
NHKの番組『コロンビア白熱教室』で日本でも知名度がアップしたコロンビア大学の女性教授が、20年にわたる実験や調査をもとにした知見による「選択」についての名講義。「なぜ選択には大きな力があるのか?」「なぜ自分の選択に失望することが多いのか?」「他人に選択を委ねたほうがよい場合はあるのか?」などなど、ビジネスのみならず人生をも左右する「選択」の力を解き明かす。
実は本書、しばらく前にハードカバー版を買っていたのですが、まだ読んでいないまま文庫化ということに相成りました(汗)。うー。これはどういう「選択」
の結果なのやら。早く読まねば。

『その本の物語』上・下 (村山早紀著、ポプラ文庫ピュアフル、上旬)
文庫書き下ろしで刊行される本書、実は現時点では内容についてはまだよくわかっておりません。が、製本職人をテーマにした『ルリユール』(ポプラ社)の著者の最新刊にしてこのタイトルということで、なんだか本好きには楽しめそうな作品の予感が•••ということでチェックしておきたく、ここにピックアップさせていただく次第であります。刊行が楽しみです。