読んで、観て、呑む。 ~閑古堂雑記~

宮崎の某書店に勤める閑古堂が、本と雑誌、映画やドキュメンタリー、お酒の話などを、つらつらと綴ってまいります。

8月刊行予定文庫新刊、超個人的注目本10冊

2013-07-11 20:22:03 | 本のお噂
来月(8月)に刊行される予定の新刊文庫から、わたくしが個人的に注目している書目を10冊ピックアップしてみました。
数多く刊行される文庫の中から、わたくし自身の興味を惹いた書目を選んだという偏りまくった一覧なので、皆さまにとって参考になるかどうかはわからないのですが•••何か引っかかる書目があれば幸いであります。
刊行データのソースは、取次会社が出している書店向けの出版情報誌『日販速報』の7月8日号付録の文庫新刊ラインナップ一覧です。発売日は首都圏基準であり、遠方の地方では1~2日程度のタイムラグがあります。

『身体のいいなり』(内澤旬子著、朝日文庫、7日発売) 乳がんと診断されてから、なぜかかえって健やかになっていったという自らの体験を綴り、話題となった講談社エッセイ賞受賞作が文庫化。

『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』(ウェンディ・ムーア著、河出文庫、2日発売) 『ドリトル先生』や 『ジキル博士とハイド氏』のモデルともされる「近代外科医学の父」であり、とてつもない奇人でもあったジョン・ハンターの伝記。これはかなり読んでみたいですね。

『「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準革命》』(橋本毅彦著、講談社学術文庫、8日発売) 「標準化」をキーワードにして、近代の科学・技術の歩みを読み解くという内容だとか。これもなんだか興味深そう。

『サイゴンから来た妻と娘』(近藤紘一著、小学館文庫、2日発売) 文春文庫で刊行されていた、大宅壮一ノンフィクション賞受賞の名作ノンフィクションが再刊。サイゴンで出会った子連れのベトナム人女性と結婚した記者に巻き起こる騒動を通して、互いのカルチャーギャップを見つめます。

『つぎはぎプラネット(仮)』(星新一著、新潮文庫、28日発売) 星さんの著作はもうあらかた文庫になっているからもう出ないだろうな、と思っていたのですが•••まだ隠し球があったのか?これは気になるなあ。この際だから、最初の著作『生命のふしぎ』も文庫化してくれないかなあ。

『真鍋博のプラネタリウム 星新一の挿絵たち』(真鍋博・星新一著、ちくま文庫、7日発売) 星新一さんがらみでもう一冊注目なのがこちら。1983年に新潮文庫オリジナルで刊行された本を再刊。星作品を飾った真鍋博さんのイラストと、ショートショートから抜き出された文章とで構成された小宇宙。

『日本SF短篇50(4)』(日本SF作家クラブ編、ハヤカワ文庫JA、9日発売) 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー、第4巻は90年代の傑作を収めます。収録作家は宮部みゆきさん、菅浩江さん、北野勇作さんほか。

『予想どおりに不合理 〔増補版〕』(ダン・アリエリー著、ハヤカワ文庫NF、9日発売) 「あなたがそれを選ぶわけ」を行動経済学から解き明かして話題となった本が、増補版として文庫で登場。

『昭和史を語る』(半藤一利・宮崎駿著、文春ジブリ文庫、6日発売) 零戦設計者の堀越二郎を主人公にした最新作『風立ちぬ』が公開される宮崎駿監督と、昭和史を探究し続けている作家・半藤一利さんの共著が文庫で登場。

『どら焼きの丸かじり』(東海林さだお著、文春文庫) これはもう余計な説明は要りませんな(笑)。

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