読んで、観て、呑む。 ~閑古堂雑記~

宮崎の某書店に勤める閑古堂が、本と雑誌、映画やドキュメンタリー、お酒の話などを、つらつらと綴ってまいります。

【予告】来月7日から3日間、別府を旅します!

2016-12-26 00:13:17 | 旅のお噂
2016年も押し詰まり、それなりに慌ただしい日々を送っているわたし。
年内に片づけておかなければならないことどものことを考えるとついつい、せかせかイライラヒヤヒヤして気持ちもクタクタになりがちなのですが、いよいよ2週間後に迫ってきている次の旅に想いを馳せ、いささかウキウキワクワク気分が増してきてもおります。・・・この段落、少々重ねコトバが多くなっとるのう。
今度の旅の行き先は、大分県を代表する泉都・別府市。年明けまもない2017年の1月7日から、2泊3日の日程で挙行する予定なのであります。

別府にはここ6年、毎年のように出かけていることもあって、わたしにとってはだいぶ馴染みとなってきている場所でもあります。
これまでの別府への旅については、当ブログでも幾度か綴らせていただいておりますが、何度出かけてもまた行きたくなってくるような多くの魅力が、別府には溢れていんですよね。
観光客向けの大浴場から街中に点在する古き良き共同浴場まで、豊富に湧き出している温泉群。海と山に囲まれた風光明媚な環境。そして何よりも楽しみなのが、とり天や別府冷麺、焼肉に海鮮料理、そして温泉の蒸気で蒸しあげたプリンなどの、お腹いっぱい楽しめる美味しいもの・・・。これらの魅力にまた浸れるのだ、ということを思うたびに、もうワクワクしてきて仕方なくなるのであります。
そして、実際に別府の地に足を踏み入れると、昭和を思わせるちょっと懐かしい街並みも相まって、なんだかホッとするような気持ちを覚えたりもいたします。その意味では、別府はわたしにとって「第二の故郷」のような存在でもあるのです。・・・歳とってじいさんになったら、もう別府に移り住んじゃおうかなあ、などと思ったりするくらいなのですよ、ええ。

そんな魅力溢れる別府にとって、この2016年はいささか、大変な1年となってしまいました。
4月に起こった熊本地震は大分県にも大きな揺れをもたらし、別府でも震度6弱を観測する激しい揺れがありました。幸いにも、地震そのものによる大きな被害はなかったようでしたが、その後しばらくは観光客数の大幅な落ち込みに悩まされることになりました。
現在ではおそらく、観光客数は回復に転じているとは思うのですが、やはり自分の目で直接、いまの別府がどうなっているのか確かめたいという気持ちが強くございます。わたしが別府に行くたびに立ち寄っている、お気に入りの何軒かの飲食店が元気にやっているかどうかというのも、気がかりだっりいたしますし。

さらに別府の人たちを混乱させたのが、東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、お馴染みの温泉マーク「♨️」を、外国人旅行者にわかりやすい国際規格のデザインに変えよう、という動きでした。
言うまでもなく、温泉マークは別府の街中に溢れておりますし、このマークは別府から全国に広まっていったという経緯もあり、別府市民の皆さんは署名活動などを繰り広げて、温泉マークを変えないよう訴え続けました。そして、全国の温泉地からも変更に反対する声が高まりました。結果、こちらも幸いなことに、温泉マークは変更しないという方向で決着することになりました。
ほんと、温泉マークが存続することになって良かったとつくづく思いますよ。なんでもかんでも「国際規格」だの「国際化」だの「グローバリゼーション」だのといった “錦の御旗” を持ち出して変えりゃいいってもんでもないでしょうし、そもそもわざわざ日本にやって来て温泉地に足を運んでくださる外国の方なら、「♨️」の意味するところくらい調べて理解しておられるハズだと思うのですが・・・。

何はともあれ、この1年はさんざんだった別府が元気になってくれていることを願いつつ出かける今度の旅は、これまでの別府旅以上に、特別なものとなりそうな気がしております。
4月の地震のあと、観光客数が激減する中で製作された、別府の観光PR動画。痛快なユーモアのセンスが炸裂していて、あらためて見てもすっごく楽しめました。

『別府温泉の男達』CM動画フルバージョン(YouTube)

ピンチの最中に、こういうユーモアたっぷりのPR動画を、市長さんはじめ一般の市民も参加して作った別府。やっぱり好き過ぎますよ。
そんな別府の底力を、たっぷりしっかりと全身で感じるような旅にしたいと思っております。うほほほほ、楽しみじゃのう。