読んで、観て、呑む。 ~閑古堂雑記~

宮崎の某書店に勤める閑古堂が、本と雑誌、映画やドキュメンタリー、お酒の話などを、つらつらと綴ってまいります。

今年も「やっぱり、まつりっていいなあ」と思えた生目神社の大祭。

2015-03-08 20:55:56 | 宮崎のお噂
宮崎市の郊外にある目の神さま、生目神社で毎年開催されている大祭。今年は、昨日(3月7日)から明日(9日)の3日間にわたっての開催となりました。
生目神社へは歩いていけるくらいの場所に住んでいることもあって、ほぼ毎年のように散歩がてら出かけているわたくし(当ブログでも、おととし出かけた時の模様をこちらの記事に綴っております)。今回もまた、のんびりぶらぶらと歩きつつ出かけてまいりました。

初日の昨日は、ほぼ一日中小雨がパラついていた上に肌寒いというあいにくの天候でありましたが、きょう(8日)は嬉しいことに、朝からすっきりした晴れの天気。
神社へ向かう道の途中で見かけた、水の張られた田んぼの風景も、ポカポカした陽射しの下でなんだか春めいた感じに見えましたねえ。

神社に着くと、天気に恵まれていることもあってかけっこうな人で賑わっておりました。おお、いいぞいいぞ。

参道沿いに立ち並んだ露店の数々に目移りしつつ、まずは参拝を。社殿の前にも大勢の行列ができておりましたが、前に並んでいた参拝客がみな、手早く参拝を済ませていたこともあって、思いのほか早く、参拝の順番が回ってまいりました。ささやかでもいいので、これからの人生が楽しいものとなりますように•••とお願い申し上げたあと、わたくしも手早く社殿を後にいたしました。
社殿の横にあった絵馬を覗いてみました。合格祈願をはじめ、目の神さまということで眼病治癒や視力回復の願いが目立ったのですが、中にはこんな願いもございました。

「物事が良く見えますように」かあ。なるほど、これはいいお願いだなあ。下に描かれたイラストも、なんかいい感じでしたねえ。
久しぶりにおみくじを引いてみることにいたしました。開いてみると「吉」。

ははは、ささやかでも楽しい人生を•••とお願い申し上げたばかりのわたくしにとっては、実にいい辻占ではございませんか。なんだかありがたそうな「銭亀」とともに、お財布の中にしまっておくことにいたしましょう。

生目神社で伝承されているお神楽が披露されるまで少し時間があったので、それまで露店めぐりを楽しむことにいたしました。


焼きイカ、たこ焼き、焼きそば、綿アメ、金魚すくい•••などなど、お祭りではおなじみのモノを売るお店が並んでおりましたが、中にはこんな物件もございました。

わはは、「妖怪かすてら」ですか。いま、子どもたちに大人気だからなあ、『妖怪ウォッチ』が。
わたくし、今回はしっかり、買い食いを楽しむつもりでやってまいりました。•••なんせ、そのために直前の昼メシも控えめにしておいたくらいでございまして。いろいろあって迷いましたが、まずはクレープを頂きました。

次に目が行ったのが、フルーツ飴。コレも、お祭りにはつきものの一品でありますね。リンゴ飴やサクランボ飴もありましたが、わたくしはイチゴ飴をチョイスいたしました。大粒のイチゴをくるんだ飴の赤さが、お祭り気分を盛り上げてくれましたねえ。

宮崎県産品を売っているお店もございました。

ピーマンやミニトマトなどなど、安心かつ安全、そして美味しい県産品が並べられておりましたが、わたくしは完熟きんかん「たまたま」を買いました。こちらはお土産であります。


再び、社殿横の神楽殿に行くと、すでにお神楽が始まっておりました。鬼の面をつけた子どもたちによる「鬼人舞」であります。

小学校4年生と2年生の3人の子どもたち(うち2人は兄弟なんだとか)によって舞われた「鬼人舞」には愛嬌もございましたが、30分近い時間にわたってしっかり、堂々と演じられた3人の舞いはまことにお見事でありました。舞い終えた3人には、観客からの惜しみない拍手が。いやあ、いい光景でしたね。
続く演目「神武」も、リズミカルな舞いの間に演者2人のユーモラスな掛け合いがあったりして、楽しく拝見させていただきました。

宮崎市の無形民俗文化財にも指定されている、この「生目神社神楽」。古くからの伝承芸能が、大人はもちろん子どもたちにもしっかりと受け継がれていて、それを自分が住んでいるところの近くにある神社で見ることができるということは、とても大事なことなのではないか•••。お神楽を見ながらふと、そんなことを思いました。
そういった地域の伝承文化に触れる機会を、楽しみの中で与えてくれるお祭りって、やっぱりいいもんだなあ•••。そんなことも思いつつ、また歩いて自宅へと帰ったのでありました。

帰りぎわにもう一つ、お土産を買いました。目玉焼きが乗っかったソース焼きそば、であります。露店の焼きそばもついつい、食べたくなる一品なんですよねえ。
そして、それをお供にしながら飲んだのが、福島県産の桃を使用してつくったキリンの「氷結 福島産 桃」でありました。

フルーティな香りと豊かな甘さが心地良い「氷結 福島産 桃」も、春の訪れを舌で感じさせてくれました。