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鎮守の杜から

葛木御歳神社神職が、神道についてや、日々感じたことなどを思いつくままに綴った私的なページです。

真夏の山整備と野生のムササビ

2013年07月21日 | 御歳神社の奥山
今日は暑かったですが、本殿の後ろの木の間伐をしました。
実は、先日、本殿の横に枯れた杉の木が倒れていたのです。
もし、本殿の倒れたら大変なので、木が良い状態で育つための間伐です。
そして、池の周りの木も間伐。
これは、池に日が差さないので、少し光を入れて、水生植物で水の浄化をしたいという思いからです。


それにしても、暑かったですね~!!
汗が滴り落ちる状態で、間伐して、玉切りして積み上げます。
汗びっしょりですが、久しぶりに体を動かして、なかなか快感です^^
森や木々に囲まれての作業は、気持ちの良いものです。
楽しかったです^^

ぐっしょり汗をかいて、境内で休憩をしていたら、なんと、ムササビではありませんか!!
保護しているムーちゃんと同じくらいの大きさで、人間を警戒する様子もなく、ひょこひょこ歩いて木に飛び移りひょいひょい(…いや、ドテッ、ドテッ^^)と登っていきます。


境内でしかも、昼間に地面を歩くムササビを見るなんて!!
丁度巣立ちの時期で、親から追い出されてうろうろしていたら、山でチェーンソーの音が響くので、境内に避難してきたのかもしれません。

だとすると、これは我が家のムーちゃんの兄弟かもしれません。
そして、これから縄張りをめぐってライバルになるのかも?!

ともあれ、皆がしっぽを振り振り動くムササビ君を見れたのはラッキーですね^^
ちょっとしたお楽しみ^^苦労して間伐したご褒美かもしれませんね♪

作業に参加の皆さま、お疲れ様でした。

おとしだまの森倶楽部次回の作業日

2013年07月04日 | 御歳神社の奥山
皆様、こんにちは。
おとしだまの森倶楽部次回の作業日は、7月21日(日)に変更になりました。
午前10時~午後4時ごろまでの予定です。
暑いですから、無理のない範囲でご参加ください。
参加の方は連絡をお待ちしています。

御歳神社の夏越大祓式は7月28日午後4時~です。
こちらもぜひご参集くださいませ。

おとしだまの森通信~♪

2013年03月10日 | 御歳神社の奥山
御歳神社の境内でも、うぐいすが良い声を聞かせてくれる季節になりました。
梅の花も咲いてようやく春の足音ですね。

連絡が大変遅れて申し訳ありません。
3月の作業は来週3月17日(日)の午前10時頃より開始いたします。
先月、山桜の苗を50本頂いて、33本植えたのですが、あと17本が残っています。
それを奥山の尾根道に植えがてら尾根筋の枝払いなどを行う予定です。

ぜひ皆様のご参加をお待ちしています。
4時ごろまで作業を行う予定です。
昼食はこちらで用意いたします。
ご参加頂けます方は、メールまたはコメントを頂ければ幸いです。

山桜50本♪&祈年祭の俳句

2013年02月26日 | 御歳神社の奥山

UPが遅れました。

山桜を50本頂き、2月17日におとしだまの森倶楽部の皆さんと、氏子役員さんで植えました。

境内と駐車場周りに21本、山の尾根筋に12本植えました。

残り、17本は、タイムアウトで、来月植える予定です。

数年したら、山桜のピンク色に染まるかな~今から楽しみです。

それから、毎年恒例になりつつありますが、祈年祭の時に

俳句の「御所金剛俳句クラブ」の方が俳句に詠んでくださいました。

それを、中鴨さろんに掲示してあります。

氏子さんの永田明氏の写真とともに、ぜひ皆様ご覧くださいませね。

*俳句の写真をクリックすると拡大します^^


山桜を植えます

2013年02月14日 | 御歳神社の奥山

2月17日の日曜日は10時頃からおとしだまの森倶楽部の作業いたします。

実は、山桜の苗を30~50本程無料で頂くことになりました。
先日から、尾根道に山桜を植えたいね~と桜を残す形での整備を進めていたのですが、まさに神様のお計らいでしょうか^^
ということで、日曜日は氏子役員さんにもお声をかけて山桜を植えたいと思います
人手が必要ですので、ぜひ皆様のご参加をお待ちしています。

初めての方の参加も歓迎いたします。
出来ましたら、スコップ等の道具をお持ち頂ければ幸いです。


注連縄作りと奥山登拝

2013年01月16日 | 御歳神社の奥山

13日は、注連縄作り&奥山注連縄かけ登拝でした。 

とても多くの方がご参加くださり、本当にありがとうございました。 
ざっと数えただけで、参加者が27名、それに俳句の会の方が見学に来られて 
総勢40名以上になりますか。 
お天気にも恵まれて、楽しい一日になりました。 


注連縄作りは、殆どが初心者でしたが、何とか出来るものです^^ 
3~5mの注連縄を5本作りました。 

その後、今年の奥山登拝と奥山整備の安全を祈願しての安全祈願祭。 
拝殿にあふれる程の御参列を頂き、皆で祈願いたしました。 

お昼の鏡餅の煮餅は、つい注連縄作りに気を取られていて、煮え過ぎて溶けてしまいました! 
お仲間が焚き火で焼き芋を焼いてくださり、こちらはトロトロで美味しかったです。 

風も無く、この時期からはずいぶん暖かい日で、登拝日和。 
大勢で列を作って登拝しました。 

 

 


たくさんで登ると、お山も賑やかに迎えてくださいます。 
磐座に注連縄を掛けながらの登拝です。 
どの磐座もなんだかルンルンと嬉しそうなご様子。 

磐座って人間がお祭りするから、そこに宿るのかもしれませんね。 
神祭りって、呼応関係にあるように思います。 
心をこめてお祭りするから、神様が坐してくださいます。 

注連縄かけ登拝を始めて、もう何年になりますか。。。 
今回、初めて磐座を見つけに登拝した方々が久しぶりにお越しでした。 
ついこの間のような気もしますが、この数年で本当に変わりました。 

そのことをしみじみ感じつつ、登らせて頂きました。 

昔の御縁と新しい御縁と。 
ますます賑やかになっていく神社は、あの数年前に夢見ていたことが少しずつ実現化していく喜びに満ちています。 

これからも多くの出会いが待っている事でしょう。 
神社と共に歩む幸せ。 

これからも、御歳神社を大切に思ってくださる皆様と共に…!

 


お手入れ日和

2012年10月28日 | 御歳神社の奥山

今日はおとしだまの森倶楽部の作業日でしたが、あいにくの雨。 

ということで、長らくサボっていた道具のメンテナンス日にしました^^ 
チェーンソーの目立てをして、刈払機の歯を研いで、 
ナタやヨキも研いで。。。 

切れ味抜群の道具となりました! 

それから、拝殿の拭き掃除もお手伝い頂きました。 

皆様ありがとうございます!


おとしだまの森倶楽部の作業日のおしらせ

2012年07月11日 | 御歳神社の奥山
ようやく暑い夏ですね~♪
次回の作業日は7月22日(日)にいたします。

先日、県からの要請で、きちんとした測量をプロの方にやって頂きました。
補助金申請に、その測量に基づく整備が必要だということで、
その部分の整備をしていきたいと思います。

蝶ハウスが作りかけなので、ドアを作る作業もいたします.
先日、ネットをかけて放蝶しました!


参加表明を頂ければありがたいです。
mitoshi7@mail.goo.ne.jp
作業は10時頃から開始予定です。
暑いので少し早目にしましょうか?

7月29日午後4時~は夏越大祓式です。
こちらもぜひご参列くださいませ。

オオムラサキ、その後。

2012年06月30日 | 御歳神社の奥山
6月4日に一匹目が翅化して、約一カ月。
次々に翅化して、7匹すべてが、蝶になりました。
幼虫3匹が、脱走してしまいました~が^^;

最初に翅化したオオムラサキは、奇形のようでした。
なんと、蜜を吸う口のストローが伸びなかった。
どうやっても吸えないので、思い切って、つまようじを使って伸ばしてみました。
そうしたら、吸えたようですが、やはり弱っていたのか、1週間程前に死んでしまいました。
もう一匹も、原因は分かりませんが、死んで、現在5匹です。

今日はお天気が良かったので、結構飛び回っていました。
雨の日は、じっとしています。

蝶の食事は、カルピスです。少々焼酎も混ぜます。
カルピスチューハイ^^
これを発酵させてにおいを強くして呼び寄せます。

しかし、なかなか飲んでくれません
ですので、神社に行くたびに、小さなトレイに入れて、蝶の鼻先(!)に持っていきます。
そうするとストローを伸ばして飲んでくれます。

オオムラサキは人を怖がりません。
今日は腕に止まりました^^
まさに人工飼育のノリです^^

現在、オスが4匹、メスが1匹。
卵を産むまでは期待しないでまずは、慣れてくださいと言われています。
産んでくれたらめちゃくちゃ舞い上がるんですけどね~

蝶が暮らす神饌所にエノキを鉢植えが置いてあるのですが、
実は先日、1センチ程の幼虫を見つけました。
これはオオムラサキ二世か!と色めき立ちましたが、
たぶん外においてあったときについた、ゴマダラチョウの幼虫ではないかと、秋山さん。

ゴマダラチョウも、オオムラサキと同じタテハチョウ科なので、幼虫が似ているのです。

オオムラサキではなかったですが、ゴマダラチョウの翅化も見られたらうれしいな~と思っています。

オオムラサキが国蝶である所以。文明と文化と。

2012年06月20日 | 御歳神社の奥山
何故オオムラサキなのでしょうか。
それは私が文章に書いてみるべき事だと思いました。
おとしだまの森倶楽部の隊長さんの文章にも書かれていますが、
http://blog.mitose-forest.org/?p=179
もう少し丁寧に書いてみますね。

私たちの親世代が子どもだった頃、日本中のどこにでも里山がありました。
私たち世代も、大都会以外では里山があり、私も虫取りをしたり、小川でダムを作ったりして遊びました。

里山というのは、人の手が入った山の事を言います。
ウイキペディア里山
典型的なのが、クヌギやナラ等の雑木林の山ですね。

戦前までは、「山へ柴取りに」行って風呂やかまどの燃料にしていました。
シイタケ栽培にクヌギを定期的に伐っては植える。
落ち葉をもらい受けてそれを堆肥にする。
適度な手入れが虫たちを育てていました。

カブトムシは、シイタケ栽培の後捨てられた古いほだ木が堆肥となった所へ産卵をして、幼虫はそれを良い肥料に変えたり…ですね。

オオムラサキの成虫はクヌギの樹液を吸います。
スズメバチが傷つけた木肌に、オオムラサキやカブトムシ、クワガタ、カナブンが集まります。
オオムラサキの幼虫の食樹はエノキ。
農機具の柄の木として身近にあり、エノキは多くの虫たちを育てる木です。

人と共に豊かな森が広がり、昆虫やそれを捕食する鳥が集まる。
農耕民族とともにあったのが、オオムラサキでもあるのです。


里山には昔から何度も危機が訪れます。
江戸時代には政策として里山保全を行ったというのですから、
江戸時代を馬鹿にしてはいけませんね。
エコでリサイクルも行われていたというから大したものです。
自然と人が調和していた時代として、ある意味良い時代だったのかもしれません。

山が荒れ放題になったのは、戦後です。
戦争中に燃料が足りなくなって、あちこちの山を皆伐してしまいます。
そして、復興のために杉・ヒノキを植樹しますが、海外の安い材木に追われて林業が衰退します。
農業では、手軽な市販品の肥料が使われるようになり、山は人の手から遠ざかります。

人の手が入らなくなった森は、枝打ちもされず、光が入らない暗い森になります。
杉やヒノキの暗い森は、虫も鳥もいない生命感の乏しい森になってしまったのです。
低木が育たない暗い森は、表層の土が大雨の度に流され、
土砂崩れを防ぐために砂防ダムやコンクリートで固めることでますます生命感が失せて行きます。

山は無用の長物のようにみなされ、宅地造成で削られてしまい、ますます人と森が遠ざかります。


「オオムラサキが住まう国」

それは一つの象徴たり得る存在なのです。

いくら、工業が発達してもサービス業が発達しても、
農業がなければ、生きていけないのですから。
それは「食」だけでなく、国土の保全という意味でも大切なことになります。

近代は、文明偏重で進み過ぎたように思います。

文明とともに、文化を守ることが、いかに大切か。
それをようやく考えられる時代になったのかもしれません。

文化は「culture」ー「耕す」を語源とする言葉です。
文明開化以来、文明を追い求めてきた日本人が、
ようやく、自分たちのアイデンティティとしての
「文化」を見直そうとしているのが、今なのかもしれません。

世界的にも時代の転換期を迎えた今、オオムラサキを想念して
国土を考えることってとても素敵な事のように思います。

神祭りが生きている国だからこそ、できることがあるような気がしています。

*今は、飼育室でオオムラサキを飼うだけしかできませんけれど、いつか…ね~^^

こちらもぜひお読みくださいね^^
ウイキペディアオオムラサキ
国蝶と保護の項目に書かれています。

*写真は、神饌所のオオムラサキ。あなむしガラス工房の矢野学氏に素敵に撮って頂きました♪
あなむしガラス工房へ

蝶ハウス

2012年06月19日 | 御歳神社の奥山
17日はおとしだまの森倶楽部の作業日でした。
梅雨本番で、前日まで雨の予報でしたが、いつものように朝にはすっかり雨も上がっていました。

今日は、オオムラサキの飼育小屋を建てる予定。

ビニールハウスの材料で作るとよいとアドバイスを頂いて
材料が当日に届いたのですが、説明書類が一切なし
手探り状態での組み立て作業になりました

サイズも長いままで、金ノコで切りながらの作業^^

すみません
その辺の内容をよく聞かずに注文した私の責任で(^^;
皆様にご迷惑をおかけいたしました

午前中にできる位のものだと思いきや、
何と夕方までしっかりかかって、扉だけやり残しの状態でした。
皆様、本当にお世話をおかけしました。

来月に続きの作業を行う予定です。

蝶は順調に生育中♪
今、神饌所に5匹放蝶中です^^

できるだけ長生きしてくださいね♪


日曜日はおとしだまの森倶楽部です^^

2012年06月15日 | 御歳神社の奥山
明後日の6月17日(日)はおとしだまの森倶楽部の作業日です。
10時に飼育室の材料が届くので、それを組み立てして放蝶する予定です。

お天気なら、山の頂上の雑木手入れになるかも?です。
雨なら、無理のない範囲でやりたいと思います。

御歳神社の神饌所でオオムラサキが4匹(頭^^)羽化しています。
日曜日にお越しになれば、ご覧いただけると思います。

お越しになられる方はご連絡を頂ければ幸いです。
オオムラサキだけをご覧になりたい方も、ぜひお越しくださいね。

午前10時から開始、4時ごろ終了の予定です。

神饌所に国蝶が舞う

2012年06月07日 | 御歳神社の奥山
さてさて、幼虫を頂いてきたオオムラサキ。
食欲旺盛過ぎて、葉っぱを食べ尽くしそうな勢いになってきましたので、
急きょ、エノキの補充に繰り出しました。

池のほとりに立派なエノキの大木があるとの情報を頂いて^^



素晴らしいロケーションに枝をいっぱいに広げたエノキがありました。
が、残念ながら、草刈りをしてあるらしく、苗木はありませんでした。

困ってオオムラサキを分けて頂いた秋山さんに電話して、
エノキを鉢ごと借りることになりました。
秋山さん宅では、すでにオオムラサキが翅を広げていました。





さなぎがハウス内に吊るしてあります。
どんどん蝶になっています^^

で、さなぎを数匹頂いちゃいました♪
まだネットハウスは注文中なので、ひとまず、神饌所に吊るしておきました^^



翌日見ると、早速一匹が蝶になっています
感激~
御歳神社の幼虫も1匹さなぎになっていました。



6月17日が、おとしだまの森倶楽部の作業日なので、
その時にネットハウスを組み立ててオオムラサキの飼育場が出来る予定です。
それまで、御歳神社の神饌所に国蝶が舞います♪

ご覧になりたい方は、17日の作業日にお越しくださいませ。
作業は10時頃から開始して、4時ごろ終了の予定です。
お好きな時間にいらしてくださいね。

エノキ園ができました^^

2012年05月14日 | 御歳神社の奥山
昨日はおとしだまの森の活動日でした。
オオムラサキを飼育すべく、幼虫の食樹のエノキを植えることに。







薄墨桜が枯れてしまっていた場所を拓いて6m四方の場所をきれいに整地しました。
うっそうと茂っていた椿も剪定して下草を刈って、手水舎の後ろのカシの木も間引いたら、
見違えるほど明るくなりました
腐葉土と肥料を入れて15本ほど植樹しました。


エノキは、ご神縁とご厚意で、何と!千葉県から送って頂きました。

先日オオムラサキの幼虫を5匹程分けて頂き、今は小さなネットをかけています。
ビニールハウス用の支柱を立てて、ネットでちょっとした飼育部屋になる予定です。
うまく行けば、6月中旬に蝶になると思いますが、最初からうまくいくかはわかりません。
ま、数年かけて卵を産むように育てていきたいと思っています。

その後、手水舎周りの剪定をして不要な枝を落としてすっきりしました。



最後はお疲れのところ、皆様に申し訳なかったのですが、
桜の木の根元に栄養満点の土を入れました。
これは結構重労働でしたね~
お疲れさまでした。



今日は、「働け!!モード」のめちゃ良い天気でした(笑)
ずいぶん遅くまで頑張って頂きました。





おまけ^^
ナガサキアゲハという、ちょっと珍しい(?私的には^^)蝶が飛来♪
オオムラサキへの橋渡し^^

エビネランも見つけて大喜び♪

エノキ園の次は、薬草園が出来そうな勢い♪

楽しみ楽しみ~

皆様、本当にお疲れさまでした&ありがとうございました!

*おとしだまの森倶楽部のブログもご覧ください。
http://blog.mitose-forest.org/?p=179
こちらは隊長が執筆です^^