一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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トップライトの注意事項(2)

2007年02月09日 18時10分35秒 | 住宅ノウハウ・実例
こんばんは、清水です。

2007年2月6日 のトップライトについての続きが空いてしまいました。

前回の続きです。「説明書通り、やりました。」という言葉を信じることができず、私の責任で屋根を剥がさせて確認することにしました。

結果は、剥がして見ると、やはりやっていませんでした。使用すべき部品は、既に現場にありません。メーカーに連絡させて取り寄せることにしました。


▲皆で剥がしてもらったところ…


はがした部分を含めて完全に補修させましたので、それ以降漏ることはありません。



築50年の家をTVのビフォーアフターの番組で私が匠としてリフォームしたのですが、そのときも、暗いダイニングに朝日を入れたかったためトップライトを付けました。屋根屋さんや板金屋さんに頼む予算もなかったので、大工さんにすべて行ってもらいました。屋根材は、波板の鉄板だけです。屋根の勾配は緩やかで、さらに不利です。その下には、現在なら普通はアスファルトルーフィングが敷いてあるのですが、剥がして見るとフェルトという屋根の防水紙にしては簡易なものでした。ちょっとでも、不具合があると確実に雨が漏ります。

そのため、付きっ切りで大工さんに正しい方法を指示し手伝いながら付けました。お陰で、大雨があっても台風があっても雨が漏ることなく済んでいます。


▲ビフォーアフターでは、この既存の屋根を剥がして、屋根屋さんではなく、大工さんにトップライトの防水処理、屋根の復旧まで正しく付けてもらうよう、つきっきりで作業をしました




結論として申し上げたかったのは、トップライトは正しく付ければ雨は漏りません。いい加減に付ければ漏ることもあります。同様にトップライト以外の部分も細かい部分がいい加減だから、日本の住宅は耐久性が悪いということです。

このことを詳しく知りたい方は、ホームページへ。



▲防水処理前のトップライト 本体取り付け直後で、ここから正しい防水処理が必要



▲トップライトを室内側から見るとこんなに隙間が空いていますので、正しく処理をしないと雨漏れしやすいのは当然です。

ミタス一級建築士事務所 清水煬二


 
横浜市 注文住宅 住宅設計








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