一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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耐震リフォーム設計前に

2009年11月02日 11時51分28秒 | 住宅リフォーム・耐震
▲ 床下収納がない場合、和室の床下から…


先日、耐震を含めたリフォームのご相談があり、
現場を拝見することにしました。

床下収納庫があれば、そこから床下の状況を観ます。

なければ、このように和室の床を大工さんにカットしてもらい
覗くことになります。






▲カットしてもらいました。




▲古い木屑がたくさんあります。





▲床下を覗いてみると…






天井裏も当然、拝見します。

以前、住宅リフォームのご相談にいらした方は、
リフォーム会社から5社の見積もりを取っていました。
内容がそれぞれ違うので、どこに頼めば良いのかわからず
ミタス一級建築士事務所にお越しになりました。


現場を拝見したとき、やはり床下や天井裏を拝見したら

「一級建築士の人が何人も現場へ来ましたが、
 床下や天井裏を見た人はいませんでした。」

と言われましたが、

床下や天井裏を観ることで、多くの情報を得ることができるのです。

その住宅の状態、レベル、信頼性、どのような補強が必要か…
などの構造的な面は、かなりわかります。





▲▼天井裏です。





本当は、壁の中も見れれば一番良いのですが、
これは解体するまでは予測するしかありませんが、

その予測にも床下や天井裏を観ることが必要です。


但し、念のため申し上げておきますが、

「床下や天井裏を、耐震のために補強します」と
これだけの工事は役に立ちません。
あくまで壁の補強が優先しなければ意味がありません。

そういった業者は
リフォーム詐欺の疑いがありますから注意してくださいね。


耐震補強は当然ながら、構造体が絡むリフォームは、
新築よりはるかに難しいのですが、

ほとんど知識のない素人同然の担当者が、見よう見まねで行っている
危うい市場なのです。


……………………………………………………………………………

こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。
住まいに興味のある方はもちろん、無い方にも
何となく役立つか、楽しめる内容になることを願いながら書いています。
ご意見があれば、お気軽にどうぞ!

住宅リフォームも 設計事務所で  

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