一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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中古住宅の購入トラブルと調査

2006年10月30日 07時06分21秒 | 住宅検査・トラブル相談
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

良いと勧められた「ルイス・カーンを探して」と予約していた「ガウディの世界」のいずれもDVD、そして「ベスト・オブ・サラ・ブライトマン」と デルタ・グッドレム 「Innocent Eyes」のCD、…アマゾンで簡単に注文できるので、続々届くのはいいのですが、忙しいからまだ封も切っていません…ミタス一級建築士事務所のホームページの追加と訂正が完成するまでは、未開封のままでしょう…












さて、本日は中古住宅のトラブル例についてお話しましょう。

中古住宅を購入する前にミタス一級建築士事務所にチェックを依頼された方と、購入後に依頼された方とは、随分差が出る場合があります。これは、中古住宅に瑕疵が多いことを示しています。築年数でいいますと17~18年くらいから怪しい内容が増えてくるというのを実感しています。

事前に調査された方では、私の調査での瑕疵の指摘でかなりの金額を値引きしてもらったり、将来、擁壁絡みで単独では建て替えが難しく、かなりの費用が掛かる物件という指摘で購入を見合わせた方、家の傾きに気付きレーザーレベルで測定してやはりかなりの値引きをしてもらった人…。もちろん、問題なしというコメントで安心して購入された方もいます。


購入後の調査では、「契約前に調査させていてくれれば、完全に救えたのに…」というケースでは、契約前と後では本当に天と地の差です。「床下が陥没していたケース」や建築確認申請では筋交いが入っているはずなのに、実際には壁さえも無い、しかもそれでは筋交いの量が足りないというケース」などなど…

瑕疵保証期間があるからと安心していた方も多いのですが、それはもう明らかな欠陥でも、契約して代金も支払い引渡しを受けていますと相手が認めなければ、裁判しかありません。


欠陥住宅の裁判は、テレビで皆さんも欠陥住宅をご覧になったことはあると思いますが、あんなにひどくても裁判に4年も5年も掛かり、弁護士さんの費用もかさみ、精神的にも参ってしまいます。やっと勝訴しても、日本の裁判では被害者に厳しいというか加害者に甘過ぎですから、裁判で決定された賠償金額ではとてもとても不足で割りに合いません。


というわけで、中古住宅を購入されるのであれば、不動産屋さんに支払う手数料の何十分の一の費用で済むのですから、第三者の専門家に契約前に確認してもらうべきです。契約前なら、問題の指摘で相手がそれで値引きしてくれれば、調査費用の何十倍も返ってくることもありますが、それは別として建替えせずにリフォームしてお住まいになるなら、建物の第三者の建築士のチェックは必需と考えていた方が良いでしょう。



ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
http://www.mitasu.com/

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