一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

メールでの相談/住宅の建設費用は?

2010年03月16日 20時44分02秒 | 建築家の日記
遠方にお住まいの方からメールで相談が来ました。

簡単に要約すると

「坪いくらくらいで建築士さんに頼めば良いのでしょうか?
お願いする建築士さんは、決まっているのですが、
予算が限られているのです。建坪40坪欲しいのです。」

というようなご質問です。

よくある相談ですが、考え方に問題がありますので

私の回答をブログでしておきましょう。

……………………………………………………………………………

こんばんは、お名前はなんとおっしゃいますか?
メールでご相談のときは、お名前を教えて下さいね。

坪いくらという考え方は、非常に問題があります。

業者や人によって、その基準が全く違うので比較できません。

含まれているものが全然違い、
ベースとなる坪数も業者や人によって全く違います。


ですから、何と何でいくらの予算でという方が良いのです。

総額といっても、これまた人によって異なりますから
何と何を含んでか、含んでいないものは何があるのか?
わからなければ質問して、確認し合ってください。


ミタス一級建築士事務所の通常仕様で設計して、

1・2階で40坪、ロフトとバルコニーを加算して
外構、照明器具、カーテン、エアコン、
設計と監理費などで私が行っている目安は
3,000万円です。消費税も入っています。

大きさだけでなく、グレードや要望によって変わります。

ちょっと欲張ると3,200万円くらいになることや
もっとグレードが上がることも、当然ありますが、

3,000万円以内で行うことは、普通に可能です。


厚さ3センチ無垢のフローリングですし、
ビニルクロスや塩ビのクッションフロアーなどは
使いません。

構造材もすべて無垢の乾燥材ですし、
土台などは、桧より高くて土台に最適なヒバ材です。

構造材の木材の使用量も同じような住宅の
1.2倍~1.5倍くらいは、使うことになります。



ご予算と要望があるのなら、

「こういう要望があります。
これとこれとこれでこれだけしかないのです。できますか?」

または、「いくらくらい掛かるでしょう?」

と聞いて、できるなら、次のステップへゴーをしてもらい

無理なら、

・どうすればできるか?
・要望を減らせばできるのか?
・他に可能な方法はあるのか?

全然無理なら、最初から頼まない方が良いでしょう。

私は、いつもこのようにして、OKならば
次へ進めています。

その予算を念頭に置き

予算オーバーしそうなときは
その旨をお話しながら、プラン提案して最終的に
予算とご希望が合うように行っています。

その建築士さんに、単に坪いくらということではなくて
「こういう要望で、予算がこれだけですが?」

ということでお話をすれば良いでしょう。
スタートの時点が大切ですから、
遠慮することはないと思いますよ。

ミタス一級建築士事務所のコンセプトを守れない予算の場合
無理な場合は、ハッキリ私はお断りしています。

その方がハッキリしていて良いのではないでしょうか?


なお、予算が無い場合は、

ソーラーやエネファームは諦めてください。
お金が溜まってから、後付で充分です。

現時点の製品では、まだ採算が取れません。

将来の方が性能がドンドン良くなっていきますので、
慌てて付けなくても良いでしょう。
補助金が出るのは、それがないと採算が取れないからです。




……………………………………………………………………………
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。
住まいに興味のある方はもちろん、無い方にも
何となく役立つか、楽しめる内容になることを願いながら書いています。
ご意見があれば、お気軽にどうぞ!

一級建築士事務所 横浜市


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