おはようございます。清水です。
昨日の続きです。
無垢材で良く使う節無し15ミリ厚の方は、ケンパスという無垢材です。カリンと呼んでいるメーカーもありますが、カリンの仲間でも、カリンとは異なって価格が安く、板目も柾目で大人しいのでもっとシンプルで使いやすいです。カリンのように赤みがかった木の色で、使うほどに色が落ち着き、汚れも目立ちにくく評判も良いのです。
ですが、これも最近は、人気が出すぎて質が悪くなったようです。しかも、インドネシアからの輸入制限で入らなくなってきたのでしょう。
以前は、自然塗装をしてもらったソリッド(つなぎ目がない1本の無垢材)で1坪、すなわち畳2帖分で僅か13,000円程度でした。へたな合板より安かったのです。ですが、今は面倒な自然塗装済品を探すのは困難で、無塗装品で仕入れ現場で自然塗装をかけるので、その手間分コストアップになってしまいました。
さらに、質が悪くなったので、3回返品したことがあります。メーカーとも最後は半分ケンカ状態になり、他のところから我慢できるものを工務店に仕入れてもらいました。
インドネシアのことを書きましたが、最近価格をあれこれ調べてみると、いずれも価格がアップしています。感覚的には材料代で5割くらいのアップです。
インドネシア産の床材の価格上昇で、安いもので坪18,000円程度はするようです。合板フローリングですと、その半値以下でOKでしょうから、材料代としては、この状態ですと合板の中でも一番安いものとの比較なら坪1万円以上の差は出そうです。しかし、皆さんの家の床材の面積を考えてください。
わかりやすく説明すると20帖のリビングというのは、10坪ですから、10万円の材料代の差額となりますが、耐久性だけを考えても充分ペイします。さらに大きいのは健康面です。見映え、肌触り、断熱性…という複合的なメリットまで考えると、住まい手の側から考えれば、合板フローリングは絶対にお薦めできません。そのため、どんなに予算が無くても、ミタス一級建築士事務所では合板フローリングを選択しません。
合板フローリングは、F☆☆☆☆といっても、たくさん有害物質は出ていますし、床暖などに使うと、さらに規定以上にたくさん出てきます。将来表面が痛んで張り替えようとすると大変な費用が掛かりますので、安易に上にリフォーム用の薄い板を貼る選択肢になるでしょうが、接着剤で付けるのですから、身体にもよろしくありません。また、現時点で古い家はこれで問題ないのですが、最近の家は、昔と違いバリアフリーですから、上に薄い板を貼るにも建具や床の段差など、いろいろ問題が出てきて簡単にはいきません。
見映えだけでいうと、TVで一般の豪華な家や芸能人の家を見ても合板フローリングが多いのがわかります。TVを通しての映像でも質感で合板かどうかわかるのですから、本物を知っている方にとっては、どんなに豪華にしていても床が合板フリーリングでは、その人のポリシーまで安っぽく感じてしまいがっかりするのは、わたしだけでしょうか。もっとも、関心や知識がなく、ただ業者に薦められた中から選択しているのでしょうが。
北米で住宅の価格の差は、床の仕上げのカーペットに現れると言われています。高級住宅は白いふさふさのカーペット、安い住宅は汚れの目立たない色のカーペット。
足元である床は、日本では直接触れる部分ですし、足裏健康法という言葉もあるくらいですから、大切にしたいものです。業者がオプションで薦める高い無垢材だけでなく、まだお薦めできる割安な無垢材はあります。ケンパスは、無塗装品で質はすこし落ちましたが、まだ探せば坪13,000円くらいからあるようです。
神奈川県横浜市 ミタス 一級建築士事務所のホームページ
http://www.mitasu.com/
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昨日の続きです。
無垢材で良く使う節無し15ミリ厚の方は、ケンパスという無垢材です。カリンと呼んでいるメーカーもありますが、カリンの仲間でも、カリンとは異なって価格が安く、板目も柾目で大人しいのでもっとシンプルで使いやすいです。カリンのように赤みがかった木の色で、使うほどに色が落ち着き、汚れも目立ちにくく評判も良いのです。
ですが、これも最近は、人気が出すぎて質が悪くなったようです。しかも、インドネシアからの輸入制限で入らなくなってきたのでしょう。
以前は、自然塗装をしてもらったソリッド(つなぎ目がない1本の無垢材)で1坪、すなわち畳2帖分で僅か13,000円程度でした。へたな合板より安かったのです。ですが、今は面倒な自然塗装済品を探すのは困難で、無塗装品で仕入れ現場で自然塗装をかけるので、その手間分コストアップになってしまいました。
さらに、質が悪くなったので、3回返品したことがあります。メーカーとも最後は半分ケンカ状態になり、他のところから我慢できるものを工務店に仕入れてもらいました。
インドネシアのことを書きましたが、最近価格をあれこれ調べてみると、いずれも価格がアップしています。感覚的には材料代で5割くらいのアップです。
インドネシア産の床材の価格上昇で、安いもので坪18,000円程度はするようです。合板フローリングですと、その半値以下でOKでしょうから、材料代としては、この状態ですと合板の中でも一番安いものとの比較なら坪1万円以上の差は出そうです。しかし、皆さんの家の床材の面積を考えてください。
わかりやすく説明すると20帖のリビングというのは、10坪ですから、10万円の材料代の差額となりますが、耐久性だけを考えても充分ペイします。さらに大きいのは健康面です。見映え、肌触り、断熱性…という複合的なメリットまで考えると、住まい手の側から考えれば、合板フローリングは絶対にお薦めできません。そのため、どんなに予算が無くても、ミタス一級建築士事務所では合板フローリングを選択しません。
合板フローリングは、F☆☆☆☆といっても、たくさん有害物質は出ていますし、床暖などに使うと、さらに規定以上にたくさん出てきます。将来表面が痛んで張り替えようとすると大変な費用が掛かりますので、安易に上にリフォーム用の薄い板を貼る選択肢になるでしょうが、接着剤で付けるのですから、身体にもよろしくありません。また、現時点で古い家はこれで問題ないのですが、最近の家は、昔と違いバリアフリーですから、上に薄い板を貼るにも建具や床の段差など、いろいろ問題が出てきて簡単にはいきません。
見映えだけでいうと、TVで一般の豪華な家や芸能人の家を見ても合板フローリングが多いのがわかります。TVを通しての映像でも質感で合板かどうかわかるのですから、本物を知っている方にとっては、どんなに豪華にしていても床が合板フリーリングでは、その人のポリシーまで安っぽく感じてしまいがっかりするのは、わたしだけでしょうか。もっとも、関心や知識がなく、ただ業者に薦められた中から選択しているのでしょうが。
北米で住宅の価格の差は、床の仕上げのカーペットに現れると言われています。高級住宅は白いふさふさのカーペット、安い住宅は汚れの目立たない色のカーペット。
足元である床は、日本では直接触れる部分ですし、足裏健康法という言葉もあるくらいですから、大切にしたいものです。業者がオプションで薦める高い無垢材だけでなく、まだお薦めできる割安な無垢材はあります。ケンパスは、無塗装品で質はすこし落ちましたが、まだ探せば坪13,000円くらいからあるようです。
神奈川県横浜市 ミタス 一級建築士事務所のホームページ
http://www.mitasu.com/
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