外壁は、サイディング張りにすると、工期が短縮できることや
外壁のヒビが出にくいメリットはあります。
サイディングのデメリットもありますが、それは、今回置いておいて、
モルタル塗りであれば、その反対に工期がかかることや
外壁のヒビが出るデメリットがあります。
そのため以前は、住宅の外壁に
サイディングが流行、随分増えましたが、
現在は、またモルタル塗りも多くなっています。
モルタル塗りでは、細かいヒビは、どうしても出る可能性が
ありますが、
それらを少なくする1番の方法は、養生期間を取ることと
メーカーの指定の工事方法を丁寧に行うことです。
言い換えれば、乾燥期間です。
モルタル塗りは、
1回でOkというモルタルや工法もあるようですが、
通常2回塗ります。
ミタス一級建築士事務所が設計監理を行う現場では、
このときの乾燥期間をしっかり取らせて
工事方法の確認や検査も行いますが、
工期の無い現場や、建売では、しっかり養生期間を取らずに
工事を進めるので、後々に、細かいひびがたくさん入ってしまうことがあります。
しかし、左官材料のメーカーも
できるだけ簡単に、ひびがいかないような工法を
試行錯誤しながら、開発して頑張っています。
もちろん、構造体が弱くて、すなわち、地震や台風で
揺れが大きくて、ヒビが入ってしまう場合もあります。
これは、構造クラックですので、同じヒビでも
原因と対策が、全く異なります。
▲比較的新しい左官工法のラス網です。
この網の接続部分のチェックも必要です。
▲下塗りをしたところです。
▲下塗りのときに、窓の角にファイバーメッシュを張って
います。以前は、金網のラス網で補強していた部分です。
この工法では、ファイバーメッシュでの補強となります。
▲2回目の左官塗りです。
▲2回目には、全面にファイバーメッシュを張り付けて
ヒビ割れ対策として、塗りこみます。
これは、この工法の特徴ですが、
簡素化、効率化、コスト削減をメーカーは、常に目指して開発しています。
どっちが良いか、これは30年、40年と年月が経たないと
わかりません。外壁の塗り厚が、薄くなってきていることは確かです。
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