一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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上棟

2007年10月26日 14時54分35秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲夕方4時頃の時点で撮影


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日、新しい家の上棟をしました。

以前は、上棟の前に土台敷、設備屋さんが入り、外部足場を建て、上棟日にレッカー車が来て1日で上棟というパターンでした。

最近は、上棟の前日に1階部分をレッカー無しで先行しておくとか、2日掛けての上棟が多くなりました。人数は多いのですが、工法的な問題や大きさ、多少手間の掛かる設計のためです。


今回の例も、1階部分はほぼ終えて、2日目にレッカー車を呼んで上棟でした。
暗くなるまで行っても、屋根の骨組みまでです。時間があれば、このあと屋根の野地板といって、屋根を塞いでいくのです。夏は日が長いので良いのですが、この時期では現場監督を入れて作業員が12人入っても、無理でした。


断熱ということには、通常よりはるかに力を入れていて、価格が高くなっても断熱性能のあるものを設計し、工事方法もうるさくお願いをしています。断熱で、どうするか一番考えるのは屋根面の断熱です。良いと思う方法をいろいろ試しながら行っています。

今回は、新しいものを試してみます。試すといっても、当然、通常より断熱性能が上での試行です。その性能よりも工事方法がどうなのかという点が一番問題です。



▲ 遮熱、通気、断熱に優れたもの。寄棟部分では面倒ですがやってみます。遮熱を含めた断熱性能では、データーが本当なら考えられないくらいの性能をもっていますが、
話半分8掛け2割引のつもりでもOKだったので採用を考えました。うまく行けばこれからも使いたいです。




世の中にメーカーが良いというものは、たくさんあるのですが、建築においては性能が本当に確保できるのかという点は疑って質問や確認をして裏を取ります。

耐久性やトラブルが起こった場合の対応は可能かなども検討します。

それだけでなく、一番問題なのが工事方法があまりにも面倒だったり、特殊な対応を迫られる場合が多いのです。これをクリアーしても、なおかつメリットがあるというものでなくてはなりません。


工事方法は、実際にやってみて本当にメーカーの言うように簡単に問題なく、できるかどうかは試してみないとわかりません。不明な点が多く、メリットも大きいがリスクが多い場合もあります。現在行っている300年住宅ですが、これは年数を掛けて検討し、さらに会社を造って研究することにしました。


というようにたくさんの種類の中から、慎重に検討して、石橋を叩いてからどうするかを決めるのです。迷いがある場合は、良いものでも採用していないのです。




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