一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

「住宅最大のトラブル転じて福となす」 (2)

2006年12月04日 09時36分24秒 | 住宅最大のトラブル転じて
みなさん、おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水です。


先日、2006年11月30日、2006年12月2日の続きです。

見積もりを取ると、やはり予算の2割以上オーバーです。コストダウンしながら細かい実施設計を決めてからの2割というのは、かなりきついです。ミタス一級建築士事務所としてのこだわりの品質の部分は落とせませんし、ご主人の3階の屋根、すなわち4階部分にあたるルーフバルコニーや、書斎など「あきらめます。」とおっしゃって頂きましたが、せかくの夢ですから何とか叶えてあげたい…。

そこで業者と交渉です。相見積もりを取るという選択肢がありますが、今回の工法は木質ラーメン工法の特殊なもので、しかもそれを部分的に使用しコストを下げる認定工法なので、工事業者も指定の業者でなければなりません。


また、以前は相見積もりを行っていましたが、ミタス一級建築士事務所のような設計事務所の見積もりは非常に時間が掛かるので、一度断ると次からは、「また相見積もりで負けるかもしれない…」と本気で見積もりをしてこなくなるのです。

そのため、普段でも、一度行った業者で問題の無い場合には、単独で行い、予算が合わなければ指値をします。予算は事前には伝えません。指値でその業者が無理ですと言えば、他の業者に見積もりをしてもらいます。OKであれば、その指定した価格で契約です。いつも、あれこれとプラスしていくので、予算オーバーとなりますが、何とかまとめて行うことができるのも、このためです。

初めての業者の場合には、相見積もりにしていますが、こういうパターンの方が、こちらも何度も行って相場はわかっていますから、本気で何とか受注しようと誠実に安くしてくれることがわかりました。

今回のケース、この業者に交渉するしかありません。見積もりをもとに、「社長は職人だっただけに工事も詳しいし、誠実そうで丁寧にやってくれそうなので、ぜひお願いしたいが、予算が無いのでこのままだと計画が流れてしまう。何とか協力して欲しい。予算は○○ですが、知恵を貸して下さい。何とか方法はありませんか?」とお願いをしてみました。



次回、その(3)へ続く



神奈川県横浜市  ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
http://www.mitasu.com/





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