(1)
上は、「千枚漬け」です。
(聖護院かぶらは、もっと平たいです。間違えて聖護院大根を描いてしまいました。すみません。)
千枚漬けは、私の場合、わざわざ蕪を買うのではなく、菊花かぶを作った残りで作ります。
菊花かぶを作る時、大蕪又は、聖護院かぶらの真ん中を使いますから、上や下が残って、もったいない
ことから、千枚漬を作り始めました。
作り方や、味付けは、紅白膾などと、変わりません。
蕪は皮を剥いてから、薄切りにし、塩を当てて、しんなりしたら、軽くしぼります。
昆布を敷いた器に、蕪の薄切りを入れて、上から、砂糖、昆布酢(あれば橙)、薄口醤油を数滴、出汁
少々、鷹の爪、ゆずの千切りを入れて、冷蔵庫で保存します。
(写真では、鷹の爪は輪切りを使っていますが、千枚漬けの場合は、輪切りでなく、唐辛子の形のまま
使う方が美しいかと思います。)
(2)
器の中の白い方は、「酢蓮」です。
<作り方>
私は、いつもお煮染め用の蓮根の一部で、作ります。
蓮根は、薄切りにし、水にさらします。
お湯をわかして、酢を入れ、さっと茹でて(シャリシャリしている方が良いので茹で過ぎないこと)、
甘酢の中に漬けます。
甘酢は、砂糖、昆布酢、塩少々、少量の出汁で作ります。
それを、昆布を敷いた器に入れます。好みで、鷹の爪の輪切りを散らします。
(もちろん、昆布を敷いた上に、茹でた蓮根を入れ、上に調味料を加えても、OKです。)
(3)
器の中の茶色いものは、「たたきごぼう」です。
<作り方>
洗った牛蒡を、鍋の長さに切って、お湯で茹でる。
柔らかくなったら、まな板に取って、すりこぎなどで叩く。
それを、4~5cmの長さに切る。太いものは、2つ割り、4つ割りなどにする。
すりばちに、たっぷりの白ごまを摺る。
砂糖、昆布酢、薄口醤油、少量の出汁を加えてすり混ぜる。
そこへ、先のごぼうを(熱い内に)入れて、からめる。
以上、5種が、私のいつもの酢の物です。
作り方は、すべて自己流です。
【酢の物のコツ】
どの酢の物もそうですが、合わせ酢を、先に作る必要は無いと思います。
昆布を敷いた上に、直接材料を入れて、上に調味料をどんどん入れてゆくやり方を始めると、一気に
酢の物上手になると、私は思います。
(これは、私が尊敬する女板前のやり方で、酢の物で、彼女以上の腕の人を、私は知りません。)
そして、これらの酢の物は、翌日以降、どんどん美味しくなって行きます。
(紅白膾にしろ、菊花かぶにしろ、千枚漬けにしろ、その他の酢の物も、最初に、味をきっちり付けて
おく必要はないと、私が思う理由は、ここにあります。昆布や材料の味が混じり合ったマイルドな全体
の味が、まだ分からないからです。食する前に、確認し、万一、足りなければ、そこで修正します。
しかし、多分、ここですでに感動の味になっているはずです。)
私の更に、古いホームページ「2001年 お正月大好き人間のこだわり日記」をリンクします。
古い方へ 向かって、逆に、リンクしていますね。
昔のホームページは、レイアウトも崩れていて、読み難いです。済みません。
その時点の、マッキントッシュの文字規格では、綺麗にレイアウトされていたのですが…。