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2015.12.23 95歳の先輩の「今年の素晴らしかったこと2つ」とは?

数日前のこと、元職場の先輩の95歳になる方(戦前は陸軍士官だった)からお電話があり、
今年は、2つの大きな素晴らしい感動があったと言われました。

その1つは、どうしても死ぬ迄に行きたいと思っていた「黒部峡谷」に行くことが出来たこと。
こんなに素晴らしいものを見ることが出来、心から感動した。
固い岩盤で多くの犠牲者が出た難工事であったが、その方々のお墓にもお参りして来た。
(息子さん達に連れて行って貰ったそうですが、車で行ける場所ではないので、電車、バス、
トロッコでの4泊の旅を、90代のご夫婦で行かれた。)

もう1つは、今朝(12/20)の産經新聞に、A級戦犯として処刑された七名の方々のご遺灰を、
危険を顧みず、夜陰にまぎれて火葬場から回収し、見つからない様に守り抜いた人達がいたと
言うことが書いてあったのを読んで驚いた。
戦後の日本にもこの様な素晴らしい人達が居たとは、これならまだまだ日本は大丈夫だ、
こんなに嬉しいことはないと思った。

・・・と言う、感動のお電話がありました。
すぐ、私も産經新聞を買いに行きました。

なお、この方は申年生まれで、来年で八回目の申年を迎える事になるとのことです。
来年の11月に、満96歳になられるとのことです。

昨年末に長年住み慣れた一軒家を売って、同じ大阪とは言え、遠くはなれた都市のマンションに
ご夫婦で転居されました。
私の友人達は、きっと息子さん達(三人とも東大出)が心配して近くのマンションに移らせたのに
違いないわなどと言っていましたが、お聞きするとそうではなく、息子さん達は東京など遠くに居て、
転居については、自分で転居を決心し、自分でマンションを探して、自宅を処分し転居されたそうです。

転居後10ケ月程連絡が無かったので、お疲れが出たのかと心配していましたが、その反対ですっかり
地域になじみ、婦人会などからお話に来てくれと言われて、以前住んでいたところから頼まれていた
ものも打ち切れないので、ますます忙しくなったのだそうです。
奥様も90代ですから、新居に慣れるのは大変かなと心配しましたが、とんでもない転居して良かった
と満足して居られるそうです。

来年早々にもお会いする予定ですので、もっと詳しいことがお聞き出来ると、友人達と楽しみにして
おります。
 



(追記)

この方は、頼まれて話をしにゆく先々で、嘘言ってると言われるそうです。
95歳と言っているけれど、絶対75歳ぐらいだと皆言うんやと、笑っておられました。 
確かに、大柄で背はまっすぐで、とても若く見える方です。(士官学校出の方の体型です。)
矍鑠(かくしゃく)と言う言葉が、ぴったりです。
他にも長生きの方を見ていると、皆さん姿勢が良いと思います。
私はもともと猫背の上に、パソコンの前に一日10時間以上張り付く生活なので、ますます姿勢が
悪くなっていて、反省しています。

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