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2012.05.13 今回「お雛様の思い出」を書いて得たもの(その3)

(5)お雛様の台の模様=繧繝(うんげん)模様


これも、今回パターンにしました。(10数年前、マックをいじり出した最初に立ち雛
を描いた時にも作りましたが、今度のパターンの方が良く出来ました。当たり前!?)
この模様を何と言うのか長らく知りたいと思っていましたが、今回ようやく分かりま
した。

繧繝(うんげん)
中国西域から伝わり、朝鮮の古墳壁画などにみられ、奈良前期に日本に伝来。
赤・青・緑・紫などの色を用い、緻密で精巧な模様に織ってある布地。
http://www.kougetsu.co.jp/hinamatsuri/hinagu.html

私はこの美しさに驚きました。
赤、緑、紫の線は、一つずつ、精巧緻密な模様だったのですね。


繧繝縁(うんげんべり)
それを、畳の縁に用いたものが繧繝縁(うんげんべり)で、最も格が高く天皇・三宮
(皇后・皇太后・太皇太后)・上皇が用いた。
http://www.kariginu.jp/kikata/hoka.htm
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%B9%A7%E7%B9%9D&hl=ja&client=firefox-a&hs=DyM&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=vrytT-fSLY_KmQW-rsWcCQ&ved=0CIABELAE&biw=1374&bih=852

ここで、又、私は驚愕(オーバーな様ですが)しました。
そうか~!お雛様が座られている台の繧繝模様は、繧繝縁つまり畳縁だったのです。
…と言うことは、お内裏様が座っておられる台座は、畳だったのだ。
私はてっきり黒漆の台座に羽二重の座布団を敷いて座っておられると思っていました。
更に調べると、畳が出来たのは、平安時代とありました。
そうか、畳があるなら、わざわざ固い木の台に座る必要はありませんよね。
(但し、立ち雛の場合は、木の台で問題ないと思います。)

今回繧繝模様を調べたお陰で、繧繝縁(うんげんべり)を知り、自分の描いた台座が
間違っていることが分かったのです。黒塗りの台ではなく、実際は畳だったことを…。
では描き直さなくちゃ! …と追い詰められました。

でも畳を描くのは難しい!どんな手法で描ける?…と悩んでいると、喫茶店の店長が
(彼はコンピューターグラフィックの達人)、「畳ではインパクトが弱くなりますよ。
畳より黒塗りの台の方がお雛様が引き立って綺麗だと思いますよ」と言ってくれました。
「あ、そうよね。」易きに流れる私はすぐに賛同して、描き直さないことに決め、一件
落着したのでした。

お内裏様! そう言う訳ですので、ちょっと痛いかも知れませんが木の台で我慢して
下さいね。^^

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