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2012.05.07 今回「お雛様の思い出」を書いて得たもの(その1)

今回ようやくのことで、長年の懸案であった「ひな祭りの思い出」を書きましたが、
その課程で得たものが多かったことを感じております。
1番の収穫はイラスト類で、次はそのイラストを描くために調べて知った事柄です。
その中で思い付くものを書いてみます。

 
(1)三方飾り



男雛と女雛の間に飾られているものが、三方飾り、又は三方揃と言われるものです。
ネットを見ますと、三方の上に2つ置いてある容器はお神酒の酒器だとのことですが、
白い花器に花を飾ってあるものもあるようで、「瓶子に口花をさし三方にのせたもの」
と言う説明もありました。

色々調べてみましたが、赤と白の花はあっても、どうもはっきりとここへ桃の花を飾る
という記載は見あたらなかったのです。
でも私としては、「桃の節句」なのに桃の花を飾らない手はないのでは?と思いました。
そこで、独断専行で勝手に三方の上に白磁の花瓶を二つ描き、そこへ桃の花を挿したも
のを描きました。
出来上がって見ると、やっぱり素晴らしい!(文字通りの自画自賛ですね。^^;;)
ふっくらと、香気ただよう桃の花は幸せの象徴に思えます。

描き終わってから、諦めきれずにもう一度念のため調べてみますと、ありました!
三方は元々神事に使われるものですが、お雛様に飾る三方についての詳しいことは分か
らないこと、つまり昔の内裏雛には三方はなく(と言うよりお雛様と言うと内裏雛だけ
だったらしく)、やがてお付きの人達やお道具などが飾られる様になったそうですが、
男雛と女雛の間に三方飾りを置く風習も歴史的には、ごく新しいものであるらしいこと。
又、元々は桃の節句なので桃を飾ったのではないかと思われるが、その後紅白梅を飾る
ようになったのは人形作りの職人の好みや工程の都合ではなかったか?と思われる…、
という趣旨のことが書いてありましたので、私は我が意を得たり!と嬉しく思いました。
http://www.kougetsu.co.jp/hinamatsuri/hinagu.html
そういう訳で、この桃のイラストは、なおさら私のお気に入りとなりました。

 
(2)お膳



お膳については、以前から和食としての本来の食器の配置を知りたいと思っていました。
おそらく古来の並べ方が基本になっていると思いましたので、調べている内に、お膳の
上の漆塗りの食器5個の並べ方が分かりました。

     左上 壷椀(おつぼ)   右上 平椀(おひら)
           中央 腰高(高坏)
     左下 飯椀        右下 汁椀

※奥の二つは、蓋が大きく下の器に被さっていますが、手前の二つは、蓋の方が小さく、
器に落とし込まれているらしいことが分かりました。真ん中は高坏で、蓋はありません。
(この辺は少し記憶にあり、あっ!そうだったと思いましたが、別の記憶かも知れません。)

これに何を盛りつけたかということですが、ご飯と汁物以外は私の推測も混じりますが、
次の様に考えます。

     煮物など       焼き物、刺身など
          酢の物など
      ご飯          汁物

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