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2009.09.23 パセリのこと(その3)

(3)<パセリと、父の思い出>

パセリで、思い出しました。
私の父は、パセリのことを、「パーセリ」と言っていました。
父は、船乗りでしたので、船の料理人が作ってくれる料理は、本格的な
フランス料理だったと思いますし、子供の頃から、父の発音が正しいの
だろうと、漠然と憧れめいた思いでおりましたが、今回、改めて辞書を引
きますと、やはり、そうでした。

パセリ(parsley)=[pa:(r)sli]、つまり、「パースリ」という様な
感じでしょうか?
(発音記号の<a>の上に、強く発音する記号が付いていますが、ここへ
それを記入する方法が分りません。ごめんなさい。)

Mさんが、私のブログでばあやさんのことを思い出して、胸が一杯になると
いつも言われます。
私も、今回、パセリのことから、優しかった父のことを思い出して、洗い
上がった洗濯物を取り出そうと、洗濯機の前に屈んだ瞬間、ふっと胸が込
み上げて、少し涙しました。


なお、もう一つ、気になっていたことがあります。
父は、船舶の料理長のことを、シチョウジと言っておりました。
賄い長と、言うことも多かったです。
どんな字を書くのか、分らないままでした。
調べてみると、【廝丁】(しちょう=料理番) と言う漢字は分りました。
…が、シチョウジの<ジ>がわかりません。
多分、<司>かと思います。

ネットで調べると、舎人(とねり)と言う言葉が使われていた時代からの
職名らしいですから、随分古い言葉の様ですね。律令制で定められた身分
だとか。
一部の世界(神社、海軍など)に残って伝わっていたのかも知れません。

船舶関係では、半世紀前には、普通に使われていた言葉だと思いますが、
今では、ほとんど使われていないのか、探すのに苦労しました。
引越し以来、見当たらない2册の愛用の辞書が見付かれば、きっと詳しく
分ると思うのですが…。


2つだけ、まだ開けないまま、箪笥の上に上げてしまった引越荷物を、
早く開けないと、いつまでも、こんなことを言い続けないといけません。
それを、面倒くさがっている自分に、あきれます。
(ここに、辞書が入っているのか、いないのかは分りませんが、あんなに
大切にしていたものを、捨てるはずはないと言う思いもあります。)

その荷物は、どうしても捨てられない雑多なものや、大切なものを、時間
切れの為、未整理のまま、とにかく詰め込んで、取り敢えず引越して来た
もので、それを開ければ、これをどうしよう、どう区分して整理するか、
部屋一杯に拡げて、心も、部屋も、千千に乱れそうなのです。
思っただけで疲れます。
その2册の辞書が無ければ、なおさら落胆です。

又、それらをきちんと納める為には、先に、満杯の納戸や、クローゼット
の整理が必要です。
私のことを、親しい友人達は、整理下手の綺麗好きと言ってくれますが、
いえいえ、整理下手で、且つ、綺麗好きでも綺麗にできない、掃除下手
なのです。

あの二つの箱をどうするか? いつ開けるか? ウーン!
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