失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

青梅新町の大井戸

2011年01月30日 | 古井戸
前回取り上げた、青梅の旧吉野家住宅のすぐ近くに
青梅新町の大井戸がありますので、久しぶりに井戸の話題を

<大井戸公園 2010/12/5>

現地にあった解説プリントによると、井戸の規模は
東西約22メートル、南北約33メートル、深さ7メートルのすり鉢部
また、
明和7(1770)年の年号と「永代不絶泉」の墨書をもつ
願文石
」が「筒井戸の底付近から出土した」ということです。
出土した深さは、解説プリントの断面図によると、
すり鉢部の底からさらに約15.2m下になっています。

<大井戸 すり鉢部 2010/12/5>

大井戸と吉野家住宅の間くらいを圏央道(青梅トンネル)が通っています。
トンネルの今寺側出口近くに緑地があって
「この緑地の下を圏央道が走っています」の案内版があります。
この案内板によると、「トンネルから地表まで8m」ですので、
大井戸のすり鉢の底とあまりかわらない深さです。
(2011/02/14追記 同案内板によると、トンネルの高さは19mです)


<圏央道青梅トンネル 今寺側出口近くにある緑地 2010/12/05>

大井戸の深さを断面図に書き入れてみました。
大井戸付近の標高は数値地図の表示では168mくらいです。
ここから7m下と、さらに15m下を青線で示しました。
圏央道の位置は、168-8=160mと160-19=141mに赤線を引いてみました。
(2011/02/14 断面図差し替え)

<カシミールで断面図を作成し加工>
大井戸、青梅トンネルの出口(多摩川側、今寺側)、霞川北側の笹仁田峠の位置は
下の地図を参照して下さい。

<カシミールで国土地理院1:25000地形図を縮小表示して切り出し加工した>

圏央道青梅トンネルの出口までいってみました。

<圏央道青梅トンネル出口 左:多摩川側12/19 右:今寺側12/5>

<圏央道青梅トンネル出口付近から多摩川上流方向を 2011/01/9>

<上の写真の中央付近、多摩川の川岸から 2011/01/9>

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