失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

宮ヶ瀬ダム再訪

2012年08月26日 | 失われた風景

<宮ヶ瀬ダム 鳥居原エリア 2012/08/25>



昔、宮ヶ瀬にビデオを撮りに行ったのは8月だったので
宮ヶ瀬の現旧比較を8月中にやらねばと
また宮ヶ瀬ダムに行きました。

(8/27追記 最後に地図を載せました)

まずはベアトの写真の撮影地点の一つ(旧宮ヶ瀬大橋付近)からです。

<ベアト撮影>

<1991/8/18 旧宮ヶ瀬大橋から上流方向 8mmビデオで撮影>

<2012/8/26 遊覧船から>
ベアトの写真と1991年の写真の撮影地点は今は湖の底です。
目星をつけたあたりを遊覧船が通っているのが見えたので、乗ってみることに。
(遊覧船は基本的に反時計回りで航行しており、私は左舷側に座ったため
 いわば内向きになってしまい一番いい撮影ポイントを逃しました)

遊覧船からデジカメで動画撮影してみました。
1991年のものと比べると山腹の崩落?跡と道路の位置からして方向的には
そこそこ昔に迫れたかと思います。
(色がいまいち悪くて、山腹崩落跡はわかりにくくなってしまいましたが
 以下の「大棚沢橋から」の写真でみるとわかります)


つづいて、同じ場所でカメラを右に振ったもの

<ベアト撮影>

<1991/8/18 旧宮ヶ瀬大橋から上流方向 8mmビデオで撮影>

<2012/8/26 遊覧船から>
陸に上がって

<2012/8/26 大棚沢橋から>


3つ目は旧宮ヶ瀬大橋から下流方向を撮ったもの。写っている橋は大棚沢橋だと思います。

<1991/8/18 旧宮ヶ瀬大橋から下流方向 8mmビデオで撮影>

<2012/8/25 熊野橋から>


4つ目は虹の大橋から中津川を写したもの。

<1991/8/18 虹の大橋から下流方向 8mmビデオで撮影>

<2012/8/25 虹の大橋から下流方向>

5つ目は詳しい撮影場所を覚えておりません。写っているのは虹の大橋だと思います。

<1991/8/18 虹の大橋の下の方 8mmビデオで撮影>

<2012/8/25 鳥居原の遊覧船のりば付近>
橋の見えている角度が全然違いますが、ほかには撮影ポイントがありませんでした。

(2017/8/10追記)
5つ目の撮影場所は現在の宮ヶ瀬湖カヌー場付近からのものでした。
(西さん)コメントありがとうございました。

地図を差し替えます。1991年の撮影方向を青色矢印で書き加えました。
2016年の動画も御参照下さい。
2016/9/11の投稿 http://blog.goo.ne.jp/minazukikoya/m/201609


<『カシミール3D』使用 国土地理院1:25000地形図を縮小加工>
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源流探訪 奈良橋川

2012年08月18日 | 源流探訪

<国土地理院1:25000地形図を『カシミール』で標高別色分け表示し加工縮小>

奈良橋川(東大和市高木で空堀川に合流)を下流側からたどってみました。
以下の地点番号は地図中の番号に対応しています。

はじめはもちろん空堀川との合流点です。

<地点1 高木橋のところで空堀川に合流 右側が奈良橋川 2012/07/29>

私が勝手に選んだ奈良橋川風景のハイライト。
正直言って川沿いには絵になる場所が少なかったです。

<地点2 奈良橋2丁目 2012/07/29>

しばらく行くと東大和市立郷土博物館。奈良橋川はここの少し南側を流れています。 

<地点3 奈良橋1丁目 東大和市立郷土博物館 2012/07/29>

このあたり川がずいぶん蛇行しています。 

<地点4 蔵敷2丁目 2012/07/29>

あっさりと奈良橋川上流端の表示に出くわしました。
したがってこれより上流は「奈良橋川」ではなくなります。

<地点5 芋窪4丁目 奈良橋川上流端の表示 2012/07/29>

「むさしむらやま歴史散策コース案内」などの地図をみますと
川は「谷戸川」と「入谷川」の2つにわかれます
(2つの川が合流して一つになると言う方が正確ですが)
そのうちの「谷戸川」は八坂神社の前あたりで暗渠になります。
  
<地点6 武蔵村山市中藤4、5丁目 左:川はここで暗渠に 右:八坂神社鳥居 2012/07/29>

<地点6 武蔵村山市中藤5丁目 八坂神社 2012/07/29>

八坂神社の前から青梅街道に沿って暗渠が続いているようなので
しばらく青梅街道を進みますと道路は大きくカーブします。

<地点7 中藤3丁目 青梅街道が大きくカーブ  2012/08/4>
熊野神社の前のあたりに水路がありました。
<地点7 熊野神社のあたり 2012/08/4>

この先は赤坂池(今回は写真なし)と番太池を目指します。
水路をまた見失いますが、赤坂池の水の出口と思われるあたりに再び水路があらわれます。
  
<地点8 中藤2丁目 水源の一つである赤坂池からの水はこの水路に落ちているようです 2012/07/29>

ここで、この水路を下流側にたどるとまたすぐ暗渠になります。
それらしいところを探してたどってみると青梅街道にぶつかります。
さっきの熊野神社より南側にでます。
 
<地点11 中藤3丁目 この水路もすぐ暗渠になってしまう 2012/08/4、2012/07/29>

もとにもどって上流へと進み、番太池に着きました。

<地点9 中藤2丁目 番太池 2012/07/29>

池のさらに上流に向かうべく番太池の北側の道を行ってみました。

<地点9-10 中央5丁目 2012/08/4>

最上流端の水の湧き出ているところを見てみたいのですが、なにぶん谷の奥は草深くなって
道からも外れるようなのであきらめることにしました。
そのかわりに「大多羅法師の井戸」がありました。
「井戸」なので、ここから流れが始まっているわけではありません。
私が見たときはほとんど水がありませんでした。

<地点10 中央5丁目 大多羅法師の井戸 2012/08/5>
『武蔵村山の昔がたり』にはこの大多羅法師(ダイダラボッチ・デエダラボッチ)の井戸の伝説は
「神明ヶ谷戸」の話として載っています。そこのほかに「坂本・池の沢・赤堀・山王前」などにもあったということです。
(各地名がどこを指すのか私はよく知りません。この写真の場所は「赤堀」なのか?)
ダイダラボッチという名前がどこに由来するのかちょっと興味をもったのですが、
柳田国男の「ダイダラ坊の足跡」には「大太」「大多良男」という名前があがっています。
足跡の形をした窪地や沼地などを大男の足跡に見立てたというのがダイダラボッチ伝説の本質であるとすると、ともかく大男であることがわかる名前を示せば充分で(「大太」というのはいかにもこれにぴったりという感じがします)、その名前にことさら深い意味や由来はなさそうです。


さて、大多羅法師の井戸のよこを通り過ぎ、谷を登り詰めました。
そこが分水界と考えてよさそうです。

<中央4、5丁目 谷をのぼりつめました 2012/08/4>












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赤坂トンネル内の温度を測ってみました(続報)

2012年08月05日 | Weblog
今日(8/5)も昨日と同じような天気になるおそれがあったので
昨日惨敗を喫したトンネル内温度測定に再度出かけようか迷いましたが
すっきりしないままで一週間を過ごすのもいやなので
はじめた酔狂に片をつけるべく再度でかけました。
(今日測りに行ったのは「赤坂トンネル」だけです。)
天気は思いの外、雲も少なく気温は30℃を超えたのですが、
トンネル内の温度は29℃でした。

<赤坂トンネル内>
 トンネル入り口(南西側)から70m,110m 高さ:路面から約1.5m 29℃ 時刻14:20
 トンネル入り口(北東側)にて     高さ:路面から約1.5m 28℃ 時刻14:30
<トンネル外>
 番太池南側 高さ:地面から約1m 32℃ 時刻14:10
<番太池南側>

ということでトンネル内外の温度差は今日も3~4℃という結果になりました。
少し補足説明しておきますと、トンネルの向きは北東-南西方向で、
長さは地図上で距離を測ってみると165mくらいです。
(昨日は自転車のスピードメータによる計測で約150mと報告)
南西側入り口付近は日が当たりますが、
北東側入り口付近は林に囲まれています。
温度測定時には北東に向かって風が吹いていて
南西入り口側の暑い空気がトンネルに流れていき
トンネル内の冷気は北東側に流れ出ていました。
そのため北東側入り口ではトンネル内よりいくらか低い温度になりました。

風が弱いか、あるいは風向きが南西でなければ
トンネル内外の空気の交換量はもっと少なくなり
トンネル内外の温度差はもう少し大きくなったかもしれません。
しかしそういう仮定の話をしても実測データがないので説得力がありません。
少なくとも「トンネル内はいつも一定温度で涼しい」ということは否定されました。
(外よりは間違いなく涼しいですが)
「7/29に訪れたときはトンネル内温度は25℃に近かった」という可能性は依然ありますが
信憑性はぐっと落ちました。残念。

(参考)
アメダス気温データ 2012/08/05
    青梅   府中 
14:00・・・33.8℃・・・33.9℃


帰りは野山北公園自転車道を西にたどって、横田基地の方に出てみました。

<瑞穂町 武蔵(横田基地の東側)から狭山丘陵方向を 2012/08/05>


 
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トンネル内の温度を測ってみました

2012年08月04日 | Weblog
前回とりあげた赤坂トンネルと玉川上水駅下の地下歩道に温度を測りに行きました。
実施日は2012/08/04です。

<野山北公園自転車道の赤坂トンネル>
今日は雲が多めで前のとき(7/29)よりいくらか涼しくなり、前回の状況の再現とはいかなくなりましたが、
とにかく測ってみなければ話は進みません。それで結果は、
<トンネル内> 
 トンネル入り口(南西側)から約 50mの地点、高さ:路面から約1.5m 23~24℃ 13:20
 トンネル入り口(南西側)から約100mの地点、高さ:路面から約1.5m 24~25℃ 
となりました。ちなみにトンネルの長さは自転車のスピードメータによる距離計測では約150mでした。
<トンネル外>
 トンネル外の温度は、トンネルから50mくらい離れたところにある番太池の南側で測ってみました。
 番太池南側 テーブル上 高さ:地面から約0.5m 27℃   13:40

この数字だとトンネル内外の温度差はあまり大きくでませんでしたが、
トンネル内はトンネル外より天気による温度変化は小さいと思いますので
前回の感想「トンネル内温度は25℃くらいな感じ」というのは
そこそこに当たっていたのではないかなと思います。
それにしてもなかなか狙い通りにはいかないものです。

  
<赤坂トンネル南西側入り口(左)と番太池南側のテーブル(右)>


芋窪街道の玉川上水駅下の地下歩道ですが、
上水の上流側(西側)を通るものと下流側(東側)を通るものの2つあります。
先週取り上げたのは下流側(東側)を通るものです。


<芋窪街道の玉川上水駅下の地下歩道 上水の上流側(西側)>
通路には水気がないと感じました。
温度測定結果は、
<通路内>
 通路最深部(目測) 高さ:路面から約1.5m 28℃ 12:40
<通路外>
 通路外の温度は、玉川上水の清願院橋で測ってみました。
 清願院橋 高さ:地面から約1.5m 30℃ 12:30
通路内外の温度差はこちらもあまり大きくはありませんでした。



<玉川上水 清願院橋>
  
<玉川上水 清願院橋(左) 地下歩道入り口(右)>

帰り道に今度は玉川上水下流側(東側)の地下歩道で温度を測るつもりにしていましたが、
わたしのもくろみをあざ笑うかのごとく測定前に雨が降ってきて、気温が一気にさがりました。
それでも一応測るだけは測ってみました。
こちら側も前回ほど通路に水気がない感じがしました。
<通路内>
 通路最深部(目測) 高さ:路面から約1.5m 25℃ 15:10
<通路外>
 通路外の温度は、玉川上水の清願院橋で測ってみました。
 清願院橋(玉川上水下流側) 高さ:地面から約1.5m 25℃ 15:16

通路内外でほとんど温度差なし。
酔狂測定ここにきわまれり。

このあと帰り道にもう2回雨に降られ、びしょ濡れに。
行かなきゃよかった。


(参考)
アメダスの青梅と府中の気温(℃)データ(2012/08/04)
     青梅   府中
12:00  30.7・・・ 30.4
13:00  31.7・・・ 29.7
14:00  29.8・・・ 28.7
15:00  29.4・・・ 28.5
16:00  25.5・・・ 26.3
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