失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

府中市郷土の森開園前

2006年10月31日 | 失われた風景
府中郷土の森開園前後10年の比較。左は1982年4月5日撮影。右は1992年4月12日撮影。
左の写真は、いずれも失われた風景ではあるが、現在の風景の方が園として整備された結果美しくなっているとも言える。1982年当時は、水田、畑(キャベツ)、残土仮置き場?として利用されていた。



撮影地点1 現在の郷土の森の外(北西部)旧下河原線跡の緑道から北方向。



撮影地点2 現在の郷土の森園内から南方向(多摩川方向)を望む。左の画面で左右方向に通る土手は、多摩川の堤防とは別にもう一つ土手があったもの。右は、復元された第一小学校建物の2階から。



撮影地点3 現在の郷土の森園内から西方向(旧下河原線跡の緑道方向)。上述の土手のあたりから。
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日野市落川

2006年10月22日 | 失われた風景
日野市落川。現在の「府中四谷橋を日野側に渡って右側のヤマト運輸のあたり」。道路開通以前の用水路と田んぼの風景。現在は大部分が宅地になっている。


写真1 撮影日は1996年5月5日。


写真2 撮影日は1996年4月21日。写真1とほぼ同地点から南西方向の百草の丘陵を撮影したものと記憶する。
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八王子市別所

2006年10月21日 | 失われた風景
 第一回目の画像は、現・八王子市別所1付近の風景。
 現在の京王相模原線堀之内駅あたりから、尾根幹線道路付近まで、集落沿いに谷津田と雑木林の中をいく小さな道があった。

 撮影日は1983年3月。

写真1 撮影ポイントは現・別所1-23あたりか。写真のほぼ中央やや左下に赤く見えているのは蓮生寺の屋根である。現在の堀之内駅方向に向って写したもの。


写真2 写真1とほぼ同地点で反対方向を撮影したもの。この時点ですでに一部道路工事が始まっていたかもしれない。

 現在この風景はすでにないが、蓮生寺の裏山?や長池公園に、昔の姿が残っている。

 と思って「長池公園」で検索したらNPO Fusion長池さんのサイトに『開発前の由木村昔の風景』http://www.pompoco.or.jp/chiikitai/index_yugimukashi.htmのページがあった。
 これからの都市近郊の里山は、NPOなどの市民団体が、地元の農家の方などと協力しながら公園のネイチャーセンターや野外博物館といったところを拠点にして、守り創っていくのであろう。
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前口上

2006年10月20日 | 説明
 開発によって消えてゆく風景をせめて写真に残しておきたいと思い始めたのは25年くらい前のことです。したがって、私の手元にあるこの目的で撮った一番古い写真は、1982年のものです。その後1993年からビデオの撮影を始めました。

 はじめのころは、なるべく開発されていない場所をきれいに撮ろうなどと思っていましたが、だんだんと、そんな悠長なことを言っていられないという気がしてきました。今見た風景をその場で撮っておかないと、次に来た時にはもうその風景がなくなっているということを何回か体験したのです。なくなると言っても、古民家が一軒取り壊されるというのではなく、地形ごとそっくりなくなってしまうのです。これは、結構衝撃的です。多摩市の唐木田周辺、八王子市のみなみ野周辺、稲城市の百村・坂浜周辺などがそうでした。(私は間に合いませんでした。)
 私が記録できなかった風景については、地元の方の刊行した写真集や資料、自治体の発行している記念写真集などを紹介してみたいと思います。

 私が撮った写真、ビデオ映像は量も質も貧弱なのですが、それでも、今はもうなくなってしまった風景については、私の手元で再び消えてゆくのを待つよりは、みなさんに見ていただく機会を設けるほうが風景の供養になるかもしれないと思います。このブログはそんなところから出発しています。
 失われたむかしの風景をなつかしむなんて後ろ向きな考えでしょうか。私はそうは思いません。前向き思考などと言ったところで、過去から今まで、どう歩んできたかの検証なくしては暴走に過ぎないと思うからです。

 失われた風景がこれ以上増えないことを願って、これからも残ってほしい風景も取り上げます。これらについては既にネット上でもとてもすばらしページがたくさんあります。私は、中小都市河川の源流探訪、湧水、古民家園、湿生植物園などが好きなのでこれらもテーマにしてみたいと思います。

では、これからお付き合いいただく皆さんに多謝。
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