失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

八王子市 別所

2009年04月26日 | 失われた風景
八王子市別所はこのブログの実質第1回目にとりあげました。
今回、現況との比較写真と地図をつけてリニューアルしてみました。

昔の写真の撮影場所は昔の2万5千分の一地形図上で把握できるので、
これを現在の2万5千分の一地形図上にトレースして現況の撮影地点を決定してみました。
数十メートルずれているかもしれませんが、そこそこに近い場所であると思います。
撮影日は最初のものが1983年3月、二回目が1994年1月9日です。
現況は2009年4月18、19日で、対比写真の右側はすべて現況です。
蓮生寺の赤い屋根がいい目印になっています。

●まず、これを地点1としておきます。現況写真は浄瑠璃緑地下バス停から撮りました。

拡大(1730x1140)
<地点1>

●地点2は地点1とそれほど離れていないことがわかります。
現況は住宅地の中で、蓮生寺は見えません。

拡大(1710x1120)
<地点2から蓮生寺方向を>

拡大(1720x1160)
<地点2から南方向を。現況写真とぴったり同じ向きかであるかは自信ありません>

下の左側は最初の撮影から約10年後の様子を写しにいった時のものです。
その時点ではここが最初の撮影地点と同じかどうか確信が持てませんでしたが、大きくはずれてはいなかったようです。
というのも、現況と比べると同じ建物が写っていますので(これでは小さくてわかりませんが)。
方向は南東か南南東くらいを向いていると思います。

<地点2>

●これも最初の撮影から10年後の様子を写しにいった時のものです。
地点1とおぼしきあたりからはすでに蓮生寺の建物が見通せなかったため、蓮生寺の望める地点で撮影したものです。
現在の「夕焼け歩道橋」の上です。

<地点3>


以下は別所周辺(一カ所は堀之内)の茅葺き民家の写真です。

<地点4、これは別所ではなく堀之内の野猿街道沿いにあった民家と記憶しております>


<別所だったと思いますが詳細地点はわかりません>


<別所ですが詳細地点はわかりません>


<国土地理院発行1:250001地形図「武蔵府中」より切り出し縮小。
左:昭和50年第二回改測;右:平成20年6月発行>

この付近の昔の写真としては
「写真集 多摩ニュータウン今昔」(パルテノン多摩、2005)に昭和41年、44年撮影のものが6枚あります。
また「新編武蔵風土記稿」に蓮生寺の挿絵があります。



コメント (2)
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馬場大門けやき並木 府中市

2009年04月19日 | 失われた風景

新緑の季節になりました。
大国魂神社馬場大門けやき並木といえば、府中市の象徴とも言える場所です。
けやき並木の風景は今も失われていませんが、
十数年前の京王線府中駅の高架化と再開発事業によって
駅周辺の風景は高層化し大きく変りました。

下の写真(左)は1991年4月19日のものです。(右は2009年4月19日)


拡大(2730x1840)
<大国魂神社境内より北方向を。写真ではわからないが鳥居の右奥に伊勢丹(フォーリス)ができた>


拡大(2730x1830)
<東京三菱UFJ銀行の東南側から南方向を。並木の左側が伊勢丹のビルに変わった>


拡大(1846x2678)
<甲州街道。大国神社鳥居の前から東方向を>

上の3枚の写真は変化を十分にとらえているとは言えませんが、このほかにビデオの映像がいくつか残っていますので、次の機会に紹介してみたいと思います。
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春の淡い色合 2009年版

2009年04月12日 | 季節のうつろい


<多摩よこやまの道から>

春の野山を散策していて、きれいな風景に出会いました。
切り取って持って帰りたいと思って写真にとりました。
あとで見てみると、現実のこまごまとしたものが写りこんでいます。
この電線がなけばな、とか。

そんな時は、絵にしてしまえばいいのでした。


見とれているうちに現実の子細な輪郭は絵の中に取り込まれていきます。

ずっと続けていくと最後は一色になってしまうようです。
現実逃避しすぎて戻ってこれなくならないように
このへんでやめておきます。


この後、この谷戸の道を歩きました。
こんな遊びによって絵の中の場所を実際に歩いたような気になります。
現実の風景も十分絵のようにきれいです。
いや、これだと本末転倒というものですね。




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桜の花のにおい

2009年04月07日 | Weblog
桜の花のにおいと言われてどんな匂いを思い起こしますか。


桜の花は圧倒的多数の人にとって、見て楽しむものなので、香りを楽しんでいる人は少ないのではないかと思います。
(それでも、「桜の花のにおい」でネットで検索してみると、桜の花のにおいに言及している方が結構おられます。
さらに桜の花の香という消臭剤もありました。)
実際、匂いは本当にかすかなので、多くの人にとって桜の花の匂いが意識に上らなかったとしても無理のないことかもしれません。
かく言う私も、満開の桜の下に立ったからといって、常に匂いを感じているわけではありません。
風の弱い日に、たくさんの桜が咲いている風下側などで、ほんのり香ってきます。
(以下ではこれを仮に「自然の匂い」と略称します)
ですが一度匂いを意識できれば、その後は敏感に匂いがわかるようになると思います。

桜の花の匂いがどんなものか、是非その匂いを感じてみたいという人は、以下お試し下さい。
(桜の品種によって匂いにどのくらい違いがあるのかわかりませんが、
私が試したのは下の写真の稲城市多摩川堤防脇(是政橋下流)に咲いている桜です。)


咲いている花を直接嗅いでみてもおそらく分からないと思います。
がくの付いている花を拾って、ビニール袋や,ビンその他に入れて嗅いでみると確実にわかります。

花びら一枚だけだとほとんどにおいはしません。
(花びらをちぎってもんでみてもわずかに青臭いにおいがするだけで、ここで言う「自然の匂い」とは違う感じの匂いです。
それが物質の差なのかはわかりません。)
(以下の部分の記述を訂正)
花びらと、がく筒の部分を分けてビニール袋に入れてしばらくすると、強さは違いますが似た感じの匂いがしました。
花びらだけでもいくらかの量を集めて密封しておけばしばらくしてにおいが感じられます。
(以上の部分の記述を訂正しました。)

ビニール袋等に入れなくても、がく側(下側)から直接嗅いでみても匂います。
(ただ私の印象はビニール袋法と直接法で若干異なった)
直接法だと屋外では風があったりして、わかりにくいかもしれません。
そのときは屋内に持ち込んでみれば、1つの花でも十分匂いを感じます。

<拾ったもののほとんどは、がく筒のところでちぎれていて(右側)、
鳥がついばんで落としたもののようです。
ちぎられた部分には水気があって、なめてみるとわずかに甘みがしました。>

どちらの方法でも、「自然の匂い」より強めの匂いになりますので、「自然状態」のほんのり上品な感じよりは多少きつめな匂いになります。
(きついというほどでもないですが)
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町田市 小野路万松寺谷戸

2009年04月05日 | 残ってほしい風景
町田市小野路町の小野神社の南側の谷戸を奥に進むと万松寺というお寺があります。
万松寺より下流側は次第に住宅や資材置き場に変わりつつありますが、
上流側はまだ水田が残っています。

<万松寺より上流側の谷戸の風景。撮影日2009年4月5日>

<上の写真の左奥あたり。撮影日2009年4月5日>


古い写真があったので一枚載せてみます。
万松寺谷戸を下流方向に向いて写したものです。
画面中央から左側に目を向けると万松寺の屋根が写っています。

<撮影日1983年4月4日>

 上の写真で画面右側の丘の中に送電線鉄塔が写っていますが、
その下あたりを通る道を登って、谷戸の上流側に向かう道をたどると、
雑木林が並木のようになっている下の写真の場所に出ます。

<撮影日2009年4月5日>
この道をさらに進むと「小町の井」に出ます。
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夜桜

2009年04月01日 | Weblog

府中市寿町。3月31日。まだ満開ではありませんが。
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