失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

笹久保堀切 藤沢市

2010年01月30日 | 源流探訪

<笹久保 堀切の谷戸>

 小出川の源流について、『藤沢市史』(第五巻 p.366-367)に次のような記述があります。
「小出川は相模川の支流である。遠藤村の字琵琶島に発し、途中、主として打戻方面からの支流を合わせ南下し、
相模川河口付近において、相模川に合流している。」

 琵琶島あたりの「水源部」は現在ゴルフ練習場と住宅地に取り囲まれています。
 

 一方こちら(笹久保 堀切)は、慶応大学の看護医療学部の奥(上流側)にある谷戸です。
こちらは、こちらで不法投棄監視用カメラが設置されている旨の表示がありました。
(そうして見ると、都市周辺の中小河川で、
引地川のように水源が公園として保全されている川は貴重に思えます。)
ともかくも、こちらには谷戸の小さな流れが残っていました。
 

 途中に道標があり、案内板には、
「この辺りは笹久保堀切りと呼ばれ・・・」(遠藤まちづくり推進協議会)
と書かれています。
 

 ここは、前回の菖蒲沢と隣合わせの谷戸ですが、菖蒲沢は引地川へ、こちらは小出川へ。
下の地図で「堀切」の文字の下の赤い点が今回の冒頭写真のだいたいの位置です。
「菖蒲沢」の文字の上の赤い点は前回の冒頭写真の位置。
標高は高い方から白>黄色>黄緑>水色>青の順です。

<地図:国土地理院発行 1:25000地形図 「藤沢」図幅 より
杉本智彦著『カシミール3D図解実例集』実業之日本社 を用いて加工>
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菖蒲沢 藤沢市

2010年01月23日 | 源流探訪
菖蒲沢という地名は他所にもけっこうあるようですが、ここは藤沢市。

<文末地図の地点4のあたり>

昨年の9月に、はじめてここに来ました。
狭い範囲ですが、谷戸の風景が残っていて、いいなと思いました。

<文末地図の地点4のあたり>

『藤沢市史』(第五巻、p.359地図、p.370菖蒲沢村についての記述)を見ますと、
ここの水は一色川となって引地川に注いでいるようです。
引地川からさかのぼってたどってみることにしました。

<引地川に落ちる一色川>

一色川はずっと味気ない水路が続きます
 
しばらく行くと暗渠になってしまいます。
 
<左:このすぐ上流で暗渠に、右:菖蒲沢団地のあたり。白いフェンスの右側が川だったようです>

さらにたどって行きますと大きな道路にぶつかりました。道路を渡り進むと再び水路が現れます
 
<左:このあたり開発の最中という感じでした。右:地図の地点1、ここよりすこし下流で水路が現れます>

豊受大神の南側の小道をたどりますと、冒頭写真のところにでます。
 
<左:豊受大神;地図の地点2、右:地図の地点4>

<地図の地点3のあたり>

上流に進むと水田はおしまいとなり、工場地帯となります。
 
<地図の地点5のあたり。水田はここでおしまい>

さらに西に向かうと谷をのぼり切って平坦な感じになります。
南側には菖蒲沢のバス停があります。
このバス道路が菖蒲沢(引地川水系)と小出川の水系(最終的に相模川に合流)の
分水界になっていそうです。

 
<左:地図の地点6のあたり、右:菖蒲沢のバス停;地図の地点7>


<地図:杉本智彦著『カシミール3D図解実例集』実業之日本社 を用いて
 国土地理院発行 1:25000地形図 「藤沢」図幅 より>
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都立桜ヶ丘公園 多摩市

2010年01月16日 | 季節のうつろい
冬枯れ風景の観賞

2009/11/15から2010/01/09まで
約1週間間隔で撮ったものを動画にしました。
約24秒、1.9MBです。
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町田市立 野津田公園 すすき草地

2010年01月10日 | 残ってほしい風景
野津田公園*1にある「すすき草地」

すっかり冬枯れの景観です

<この木はさくら>
この木も葉を全部落としていますが

<こちらのいちばん大きい木はイヌシデ>

<イヌシデの芽>
来春の新芽は夏にはもうできている*2というのですから樹木たちは用意周到です。


*1野津田公園の地図は「スポーツパークパートナーズまちだ」さんのページ
http://nozuta-park.com/map.htmlなどをご参照ください
「野津田・雑木林の会」さんのページhttp://www.nozuta.net/framepage1.html
 の「写真集」は行事の雰囲気が伝わってきて楽しいです。

*2 久居宣夫『自然観察のガイド』(朝倉書店,1987,p94)
(引用)「ふつう木の芽は落葉・常緑樹とも、夏にはもう葉のつけ根の部分にできている.」(引用おわり)
コメント (2)
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夕暮れ

2010年01月05日 | Weblog
本年もよろしくお願いいたします。

夕暮れの空が美しいのはやはり冬ですね。いくつか並べてみます。場所も日にちもばらばらです。




どうということもなく日中見過ごしている風景も、夕闇に置いてみるとちがった世界に見えます。


夕焼けから闇へのグラデーション




光が並んでいるだけで私にとっては十分きれいです。



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