失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

センダン(おうち)の花

2013年05月26日 | Weblog
桜ヶ丘公園でセンダン(おうち)の花が咲いていました。

<センダン 花 都立桜ヶ丘公園 2013/05/25>

<センダン 木全体 都立桜ヶ丘公園 2013/05/25>

一週間前はまだほとんどつぼみでした。

<都立桜ヶ丘公園 2013/05/19>


楝(おうち)の花についての文章を2つ引用します。

『枕草子』岩波文庫 p.66より
木のさまにくげなれど、楝(あふち)の花いとをかし。
かれがれにさまことに咲(さ)きて、かならず五月五日にあふもをかし。



南方文枝『父 南方熊楠を語る』(日本エディタースクール出版部)p.70
・・・紫の花は好きでございましたね、苧環(おだまき)とか。いまは枯れてなくなりましたが、
大きくて立派な楝(おうち)の木がございまして、きれいでございました。
六月ごろ花をつけまして、ずっと庭の裏じゅう紫に見えるのです。
真紫ではございません。藤紫と申しますか、藤の花のような色です。
亡くなるときに私は枕元にいたのですが、「天井に美しい紫の花が咲いている」と申しまして、
それも楝の花のことだろうと思います。



また、花がちがって見えてきます。
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小田原

2013年05月19日 | 幕末写真
久しぶりにベアトの写真の撮影場所を探訪しました。場所は小田原。
以下の写真の撮影日はすべて2013/05/03です(もちろんベアトのものは除きます)。
5月3日の小田原は北條五代祭りで賑わっておりました。

ベアトの写真の著作権は切れているのでどこから借りてきてもいいのですが、
『F・ベアト幕末日本写真集』のものを使いました。

<ベアト撮影 (お断り:オリジナルのものに対して少しゆがんでます。一部切れてます。明暗が変わってます。)>

自分の目でこの撮影場所を探し出せるかやってみようかと思いましたが、
郷土文化館に立ち寄ると、この写真が大きく展示されていたので
結局、館の人に撮影場所についてたずねてしまいました。
丁寧に教えていただき、その場所に向かい、写真を撮りました。

<小田原市本町(欄干橋町から)国道1号から西方向 2013/05/03>

ベアト写真の左側の家並みの屋根の向こうに樹木が1本写っているのですが
これは光圓寺のイチョウで今もありますと教えていただいたので、ここにも行ってみました。

<光圓寺のイチョウ 右:2013/05/03>

<光圓寺 2013/05/03>

この写真について扱っている文献はないか探してみますと
ネット上では鮎川俊介さんの

鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」
2007.12月「小田原~箱根湯本」取材旅行・小田原城下 その4

に記述があっていくつか参考文献があがっています(参考文献の記載に感謝します)。
その中の一冊、『一枚の古い写真 小田原近代史の光と影』(小田原市立図書館)にあたってみますと
これは「一枚」どころか小田原の古い写真を集めた写真集でした。
(関東大震災後の写真など貴重な写真がたくさんのっています)
ベアトのこの写真も取り上げられていて

小田原宿-1
・・・欄干橋町から筋違橋方向の街並み(現在の本町の国道沿い)である。
右手「かめや」(亀屋清五郎)の手前が薬店ういろうにあたる。
街道正面に見える森は天神山と三光寺の樹叢。・・・
 p.20

と記されています。

天満宮の社叢林は昔にくらべ少しさびしいですが

<天満宮 2013/05/03>
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風薫る

2013年05月14日 | Weblog
風薫るとはよく言ったものです。

くすのきかぐわし

<多摩ニュータウン 2013/05/12>
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妻籠、馬籠

2013年05月02日 | 残ってほしい風景
4/28 12:24南木曽駅着。
ここから中部北陸自然歩道(中山道・ウォーキングコース)をたどり妻籠宿まで歩きました。
標識が整備されていて歩きやすかったです。

途中、妻籠城山によって、ここからの景色を見ながらの昼食です。

<妻籠城山から妻籠宿遠景 2013/04/28>

<妻籠城山から妻籠宿遠景 拡大 2013/04/28>

13:30ころ妻籠宿に着。この日は妻籠宿に宿泊しました。
宿で夕食をたべてから夜の写真を撮りに出ました。
奈良井宿のときより出た時間が少し遅かったので完全に暮れてしまいましたが、
私的にはこの暗さがなんともいいです。
江戸時代の宿場に迷い込んだかのような
星空がまた美しい(写真は撮れませんでしたが)。

<妻籠宿 2013/04/28>
江戸時代の明かりはこんなに明るくなかったでしょうけど。

<妻籠宿 2013/04/28>

4/29 8:00に宿を出発して、馬籠峠を越えて馬籠宿へ向かいました。
途中の一石栃立場茶屋が無料の休憩所になっていてお茶をいただきました。

<一石栃立場茶屋 2013/04/29>

<一石栃立場茶屋 2013/04/29>
桜がきれいでした。

<一石栃立場茶屋 2013/04/29>

9:30ころに馬籠峠に着きました。ここから馬籠宿まで下りですが、まだ距離はあります。

十返舎一九の歌碑のあたり、どことなく八王子市の某所の風景に似ているなと思いましたが、
それはまた後日に。

<十返舎一九の歌碑のあたり 2013/04/29>
薮原から中央線の車窓風景を眺めていますと
名古屋方面に進むにしたがって徐々に季節も進んでいくようでした。
妻籠、馬籠あたりの緑は、「4/13滝山城址」くらいの感じでした。

<馬籠宿への下りの途中 2013/04/29>
10:20ころに馬籠宿の高札場に着きました。

<馬籠宿の高札場付近 2013/04/29>

<馬籠宿 枡形付近 2013/04/29>

以上
妻籠宿・馬籠宿の「定番」写真はみんなはしょってしまった小道中記でした。


2013/05/14 一部修正加筆



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