失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

黒川海道特別緑地保全地区 川崎市

2020年03月24日 | 残ってほしい風景
川崎市黒川の早春の谷戸の風景。撮影日は3月20日です。











<この写真は特別緑地保全地区ではないかもしれません>

表題の「黒川海道」の「海道」ですが、Wikipediaの「黒川(川崎市)」には「瓜生黒川海道(街道・往還)」
という項目があり、海道は街道だととれますが、一方で、柳田國男は「地名の研究」で海道=垣内としています。
(黒川の例を語っているわけではありませんが)

引用 「柳田國男全集20」ちくま文庫 p.234 「地名の研究」 三六 垣内と谷地

垣内は古くからカキツと唱えていた。それがカイツとなりカイトとなったので、処によってはカイチと聞こえ、
または方言でカクチとも発音したかと思う。伊勢・近江・美濃などはカイトまたはカイドであったとみえて、
貝戸・海道・皆渡・開土・外戸などの字が当ててある。

引用おわり

それではこの垣内とはなにかについては「地名の研究」三六 垣内と谷地 を見ていただくのが一番いいのですが
またあらためて調べてみたいと思います。


(3/26 追記)
「川崎地名辞典 (下)」の「黒川村 字名 海道」の欄に以下の記述がありました。
引用 「川崎地名辞典 (下)」日本地名研究所編 川崎市発行 2004年
村域の西の地区。街道とは関係ない地名で、多分カイトの転化かと推定される。
カイトとは関西中心に多い集落地名で、古くは「垣内」と表記された。東国でも各地にある地名。

引用おわり






コメント (2)
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