<旧吉野家住宅 撮影2010/12/5>
旧吉野家は青梅街道沿いの青梅市新町にあります。
移設ではなく、もとからこの場所にあったということです。
青のエリアが青梅市
みどりのエリアは
このブログで取り上げた市
●は旧吉野家のおよその位置
旧吉野家住宅
住所:青梅市新町1-21-9
写真撮影はOKでした。
床上公開しています。
<旧吉野家住宅 撮影2010/11/3>
<旧吉野家住宅 撮影2010/11/3>
私が訪れたこの日(11/3)は膳椀類が展示されていて(常時展示しているのかもしれませんが)、
「膳椀倉」の説明板がありました。
昔は冠婚葬祭等で使う膳椀類を集落で共有し、
それを保管管理していた建物が膳椀倉である
という説明でした。
<旧吉野家住宅 撮影2010/11/3>
かくれ里の話とよくセットになってでてくる「椀貸し伝説」は
このような膳椀の共同利用管理がひろく行われていたことが
土台にあるのだろうと想像します。
南方熊楠全集から引用してみます。
(引用開始)「西林真次宛書簡」より 『南方熊楠全集 八巻』(平凡社、p.614)
・・・膳椀などはその村の大家でなくば備わらず、よほど貴重なものと見えたり。
さればずっとむかしは一村に多人を饗すべき膳椀などを持ったものとては、神社のほかになく、
その神社に蔵する膳椀を借りんとて、証文をかきて洞穴の口におきなどすれば、
祠官それを見てひそかにそろえて洞穴の口にならべおくを、借り返り用いしことと見ゆ。
(引用おわり)
(了)
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