桜の花にまだ間にあいそうだと思って出かけましたが、新緑が思いのほかきれいでした。今年は木々の芽吹きも早いのかも。
今回は玉川上水の主要な分水の一つ「野火止用水」を追いかけて見ました。私はこれまで何度か野火止用水の流末探しをしてみましたが結局分らず。今回、以前紹介した電気伝導率を測定することで、流末探しに決着を図ろうと目論んだのですが・・・(なぜ電気伝導率で追跡できるか?下水処理水は、一般の河川水や湧水に比べて値が高いからです。また、電気伝導率は、きれいな水で希釈しない限り、生物作用などで浄化されて値がさがるということはありません。「一度塩類が溶け込むと、後はずっとそのまま」ということなのです)
野火止用水の出発点は、東京都水道局小平監視所の下流ということになります。
ここで、羽村から流れてきた多摩川の水は全部水道用水として取水され、以降の玉川上水の水は下水処理水(現地案内板によると昭島市にある「多摩川上流処理場」の処理水とのこと)に置き換わります。野火止用水の水もこれと同じもののはずです。
<左:東京都水道局小平監視所 右:ここから、処理場の水に置き換わる。玉川上水で、水面付近まで近づける場所は少ない>
このポイントで、まずは電気伝導率測定。467μS/cm
<左:野火止用水出発点。しばらく暗渠のまま 右:このあたりから地上に姿を見せる>
ここでも、測定。471μS/cm。玉川上水と同じ水とみていいと思います。
<下水処理水を流しての「清流復活」は、野火止用水の方が玉川上水より先に実施された>
<暗渠になったり、地上に出たり 右:西武線「八坂」駅の下を通る>
<新座市 本多緑道の脇。散り敷かれたさくらの花びらがきれいであった>
<伊豆殿橋。ここで水辺まで下りられるので水質測定をおこなった>
電気伝導率478μS/cm
<伊豆殿橋から、野火止用水は平林寺の西側を流れる>
<左:ここで野火止用水は暗渠に、道路を越えると追跡できない>
<左:それらしい水路はあるが、現在水は流れていない。右:新河岸川に注ぐ水路>
右の写真は、田子山樋管ゲート、水質を調べてみると、電気伝導率290μS/cmで、野火止用水の水ではなかった。
<案内板には昔の地図が載っていたりするのですが、野火止用水の水、どこへいってしまったのでしょう>
知っている人は「くくっ」と笑っているかもしれませんが、もう2、3回現地に足を運ばないと、決着がつきそうにありません。
<新座市総合運動場付近>
コメントありがとうございます。
と同時ご返事が大変遅れて申しわけありません。
この案内板は「新座市総合体育館」の裏というのか
本多緑道(野火止用水沿い)にありました。
確か野火止用水の説明文もあったように記憶しています。
もしこの場所に説明文がなかったとしても、
約300m下流の「平林寺の南西すみ」の伊豆殿橋に
案内板があり説明文があります。
ご不明な点がありましたらまたご質問ください。
初めてコメントさせていただきます。
この<案内板の昔の地図>はどの辺りにあるのでしょうか?
またこれには野火止用水のことも書かれていますか?
返信よろしくお願いします