失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

国分寺市 恋ヶ窪2

2007年04月07日 | 残ってほしい風景
 前回紹介した、「姿見の池」のすぐ近くに、日立中央研究所があり、ここに「野川」の水源地がある。「恋ヶ窪」の谷も、「野川」の流域あるいは、支谷と見てよいであろう。
 東京近郊のように、地表が住宅や道路に覆い尽されてしまい、また地形改変の行われているような場所だと、ある地名はそもそも地形にもとづいて名付けられたのだということに気づかなくなってしまう。
 「恋ヶ窪」もその名のとおり、窪地を指して付けられた地名である。(「くぼ」の付く地名は、他にも大きなところで、「荻窪」「大久保」など。)
 「恋ヶ窪」は、現在、住所の表示としては、「東恋ヶ窪」と「西恋ヶ窪」に分かれており、ここには、地形上、窪地以外の部分(武蔵野台地の上)も含まれている。
 西武国分寺線の「恋ヶ窪」駅も台地の上にあって、「くぼ」地にはない。
 恋ヶ窪駅から、そう遠くないところに「恋ヶ窪樹林地」と名付けられた小さな雑木林が残っていた。


わずかに残る武蔵野の雑木林と、畑地、農家の屋敷林の風景。


<撮影日 2007年2月>

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国分寺市 恋ヶ窪 | トップ | 野火止用水 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

残ってほしい風景」カテゴリの最新記事