日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 天の声・・ *

2007年01月16日 | 雑感

◆ボケ(木瓜) バラ科 ボケ属   花言葉:真心の愛

鹿児島から息子夫婦が帰阪するのを迎えに行った娘たちが関空に着く頃、私は買い物に出ていた。
「みくさ~ん」呼び止められて振り返ると、もう一年近く会っていなかった友人だった。
(これは困った・・また長くなる・・急いでいるからって言えない、一年ぶりくらいなんだもの)
以前は本当に急いでいたので、またということで別れた。
自転車を止めて話し出した。 私はほとんど聞き役。 お話好きに加えちょっと声も大きいし。

四人いる適齢期の子供さんたちがまだ誰も結婚していないことの悩み、実家の親のこと、
自分や旦那さんの兄弟のこと。 言葉が出ないほどに、まるでドラマのような紆余曲折な人間関係。
親子や兄弟のもめごと・・どことしてスムーズな人間関係が敷かれていないことを聞かされる。
「ほんとに・・、大変やね。 うちはお互いに五人兄弟やけどおかげさんでみな仲がいいから有難い」
「みくさんとこはええな。 やっぱり親よ、親がどう生きるかどう子供が育って行くかやわ。 親に財産があると年をいった親の世話も財産狙いかと言われたり、うっかり親にも近づけない」
「ほんまに、辛いね」 (あ・時間が経つ・・、何時やろう) 珍しく私は時計をして来なかった。 
雨がぽつぽつ降ってきた。  彼女は気にもとめずに話す、いくらでも話が出てくる。
お茶でも・・会ったとき言おうかと思ったが、もっと長くなると分かっていたから言わなかった。
いくらなんでもと「あ、ごめん私子供たちが関空から帰ってくるので買い物に行かないと・・」
「あぁ私も」 一緒にスーパーで買い物。 「じゃぁ、またね」手を振って彼女が先にスーパーを出た。
悪い人じゃないんだな。 いい人なんだけど話し出したら止まらない人、時間も気にせずに。
店の時計を見たら四時・・二時間近くも立ち話していた計算になる。
傘をさし、寒い~と独り言を言いながら帰る、さっきの話を思い起こしながら。
いつも明るいその友人からは、夫婦や子供さんとのやりとりを聞きながら、学ぶべきところ、
反省や習うべきところが色々とあった。 有り難いと思った。
(出会ったということは聞きなさいと言う天の声だったのかな、反省や感謝を含めて・・)

今年の干支は亥。 実家の母の干支である。
二日後にして気がついたのだが、九日は私のHP”みくの部屋”開設三周年記念日だった。


             ブログの友達が送って下さった色紙

会社で必要に迫られてやったPCに,、はまってしまった私がやりたいと思ったのがHP作成だった。
意図は子供たちの未来へ残す私の歩いてきた道でもあるのだが、もう一つは母が生きているうちに
母の子としての、私の足跡を、母へ生み育ててもらったことへの感謝の意味で残したい。 
プリントしファイルをして本のように作って、母にプレゼントしたい、そう思ったからなのである。
この亥年の一年は特に、日々元気だと言えども老いてきた母に思いを馳せよう。
初心、原点に返って生命の源母に感謝の日々を過ごそう。
兄弟どこが争っていることもなく、仲が良いことは何においても母のしてきた道ゆえである。
”家族の和が大事” ”兄弟仲ように”これが両親の口ぐせだったのだ。
耳にたこが出来るよと思ったこともあったが、そんな一環した子育てのお陰で今があるのだと思う。
元気よと言いながらも母の老いを見るとき、心のどこかではひとつの覚悟を自覚し始める、嫌だけれど。
私の人生に、この母ありき。
この母に生まれてきて良かった、幸せだったと思う、ありきたりの言葉だけれど。

友達から送られてきた亥年の色紙、戌年の色紙をいただいて山坂を超えることが出来た昨年。
母の干支、母を思うこの一年、またこの色紙が、私を守ってくれそうな気がする。