見晴台学園トピックス

 1990年、学習障害や発達障害の中学生・高校生が学ぶ全国にも珍しい父母立の学園です。

学園親のハナシ20

2015年10月27日 | 父母の声

息子は、専攻科2年生。
小学校、中学校は、特別支援学級で過ごしました。

小学校では、初めて支援学級ができた年に入学した為、
常に自分が年上で、のびのびと過ごす事ができましたが、中学校に入学して一変。

年上の先輩がいる中、息子はすっかり萎縮してしまいました。
おまけに担任の先生は厳しい先生で、息子の為を思っての事だと思いますが、
連絡ノートには、「これができませんでした。あれができませんでした。」という事をよく書かれました。
親の私は、息子にはこんないい所があるのに…と、釈然としない気持ちが募っていきました。

息子も、小学校の時とはうって変わって、学校で言葉を発する事がなくなっていきました。
進路を考える時期になり、このままではいけない。なんとかしてあげたい。
と思っていた矢先、職場の先輩から、
こんな学園があるんだよ、体験入学もあるし、一度、見学に行ってみたら?
と声を掛けていただきました。

8月に行われるオープンスクールに参加させていただきました。
そこにいた生徒さんの一人に声を掛けてみました。
「この学園に来てどう?」と…
返ってきた返事は、
「うん、楽しいよ!いじめとかもないよ!みんなで声を掛けるよ!」でした。

息子は、先輩の皆さんから声を掛けてもらって嬉しそうでした。
何よりも親の私が気に入ってしまいました。
他の生徒さん達も、のびのびと過ごしている様子がうかがえたからです。
5年間、通う事ができるというのも魅力でした。
ゆっくりゆっくり歩む息子には、とても合ってると思いました。

入学してから、友だちと少しずつ話せるようになり、
次第に友だちと遊びに出掛けるようにもなりました。
これができない。あれができない。と否定されていた中学校時代とは違い、
ありのままの息子とちゃんと向き合ってもらえる。
そんな環境だからこそ、息子は成長できたと思っています。

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