見晴台学園トピックス

 1990年、学習障害や発達障害の中学生・高校生が学ぶ全国にも珍しい父母立の学園です。

学園親のハナシ32

2017年05月17日 | 父母の声

娘は今年、本科2年生になりました。

小学校を卒業して学園の中等部に入学したのは、4年前のこと。

入学当時、先輩ママから「8年は長いわよ~。」と言われましたが、

中等部3年間+本科3年間+専攻科2年間の8年のうち、すでに折り返し地点を過ぎたのかと思うと、

何だかここまであっという間だったような気がします。

あの頃の未来に立てているかな?と、有名な曲の歌詞と同じことを考えてみたりします。

 

この4年間で、娘はできることが増え、親としてうれしいこと、驚くことの連続でした。

でも、実を言うと……昨年、娘は専門機関で発達検査を受けたのですが、

その結果は、3年前と全く同じ発達年齢、つまり、中等部入学当時と比べて「発達していない」というものでした。

目の前にいる娘は、こんなにも姿や様子が変わり、毎日楽しく学園に通っているのに、

発達検査上は「発達していない」という結果に、親としてとてもショックを受けました。

 

娘は、今年1月に行われた駅伝大会に自らエントリーし、学園チームの一人として出場しました。

当日、号砲直前に走順&距離の変更を言い渡され、どうなることかと思いましたが、

大きな動揺を見せることなく、何とか走りきることができました。

最下位のアンカーとしてゴールする娘の姿を見て……きっと、ひと昔前のわたしなら、下を向いていただろうと思います。

でも、このときは、途中で止まったりやめたりせず、ゆっくりでもゴールまで走り続けた娘を、心から「すごい!」と思いました。

すきをつなごうとがんばった仲間たちにも、感謝の気持ちでいっぱいでした。

おまけに、スタンドにいる大勢のお客さんに拍手で迎えてもらってゴールすることができ、ラッキーだったじゃん、と。

わたしは親として、少しは発達しているのかもしれません(笑)。

そして、娘本人もやっぱり発達していると、わたしは実感しています。


ゴールデンウイークには、親から離れ、学園の友達と7人でカラオケに行き、5時間歌って楽しんできたとのこと。

わたし以上にスマホを使いこなし、どうやら仲間とLINEのやりとりも楽しんでいる様子。

いまどきの高校生らしく青春を謳歌しているな、と思うと、こんなにうれしいことはありません。

成長の実感は、自信となり、やがて確信へと変わっていくでしょう。

 「発達障がい者は、ゆっくりだけど、たしかに発達する」

 「発達障がい者の親も、発達する」

この学園で、そんな機会と仲間に恵まれていることを、とても幸せに思います。

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