見晴台学園トピックス

 1990年、学習障害や発達障害の中学生・高校生が学ぶ全国にも珍しい父母立の学園です。

学園親のハナシ44

2019年04月30日 | 父母の声

3月17日、娘は5年間過ごした見晴台学園高等部を卒業し、社会人としての一歩を踏み出しました。

 

自分で通うと決めた学園が本当に大好き、5年間でお休みしたのは片手で数えられるくらいという娘の学園愛は相当なもので、一時は「卒業したあとも学園に残りたい!」と言っていました。

それは、社会に出るための生きた勉強を、強制することなく、一人ひとりのペースで進める学園の教育方針のおかげで、娘は実に伸び伸びと楽しい学園生活を送ることが出来たからです。

そんな娘の学園での一番の思い出と言えば、高等部本科1年生の秋に、学園の一大イベントのみはらしだいまつりの実行委員長に立候補し、みんなに助けられその役目を無事に終えることができたことでしょうか。

中学時代、注意されることに怯え、周りの顔色ばかり窺っていた娘の姿はどこへやら・・・。

 

また、学園生活は子どもたちだけでなく、親も日々の生活、イベントに顔を出し、口を突っ込みます。

娘の小中学校時代、PTAに一度も顔を出すことなく役員から逃げ回っていた私でしたが、学園生活においては逃げ場がありません(笑)。

娘の本科2年から専攻科1年の3年間は私も運営委員に立候補し、様々なことに挑戦させていただきました。

ですから、親にとっても5年間でたくさんの出会い(入学)と別れ(卒業)がありましたが、別れのあともご縁が続いており、人生で初めて「ママ友」「パパ友」が出来ました。

 

そして、何より学園の日々の生活やイベントのことが娘との共通の話題となり、娘と私の絆も深まりました。

 

学園でゆっくりゆっくり5年間を過ごしたので、卒業してから社会のペースについていけるだろうかと心配していましたが、専攻科2年生の1年間でいくつかの職場実習を経て娘が自分で決めた事業所に快く受け入れていただくことができ、3月18日から新たな生活をスタートさせました。

毎日新しい仕事を少しずつ覚え、良いセンパイにも恵まれて、無事に1か月が過ぎました。

学園生活でじっくりと培った力を発揮すれば、今後の娘の人生がより豊かなものとなることを信じ、引き続き応援し、見守って行きたいと思う今日この頃です。