娘は今年、本科2年生になりました。
小学校を卒業して学園の中等部に入学したのは、4年前のこと。
入学当時、先輩ママから「8年は長いわよ~。」と言われましたが、
中等部3年間+本科3年間+専攻科2年間の8年のうち、すでに折り返し地点を過ぎたのかと思うと、
何だかここまであっという間だったような気がします。
あの頃の未来に立てているかな?と、有名な曲の歌詞と同じことを考えてみたりします。
この4年間で、娘は“できること”が増え、親としてうれしいこと、驚くことの連続でした。
でも、実を言うと……昨年、娘は専門機関で発達検査を受けたのですが、
その結果は、3年前と全く同じ発達年齢、つまり、中等部入学当時と比べて「発達していない」というものでした。
目の前にいる娘は、こんなにも姿や様子が変わり、毎日楽しく学園に通っているのに、
発達検査上は「発達していない」という結果に、親としてとてもショックを受けました。
娘は、今年1月に行われた駅伝大会に自らエントリーし、学園チームの一人として出場しました。
当日、号砲直前に走順&距離の変更を言い渡され、どうなることかと思いましたが、
大きな動揺を見せることなく、何とか走りきることができました。
最下位のアンカーとしてゴールする娘の姿を見て……きっと、ひと昔前のわたしなら、下を向いていただろうと思います。
でも、このときは、途中で止まったりやめたりせず、ゆっくりでもゴールまで走り続けた娘を、心から「すごい!」と思いました。
たすきをつなごうとがんばった仲間たちにも、感謝の気持ちでいっぱいでした。
おまけに、スタンドにいる大勢のお客さんに拍手で迎えてもらってゴールすることができ、ラッキーだったじゃん、と。
わたしは親として、少しは発達しているのかもしれません(笑)。
そして、娘本人もやっぱり発達していると、わたしは実感しています。
ゴールデンウイークには、親から離れ、学園の友達と7人でカラオケに行き、5時間歌って楽しんできたとのこと。
わたし以上にスマホを使いこなし、どうやら仲間とLINEのやりとりも楽しんでいる様子。
いまどきの高校生らしく青春を謳歌しているな、と思うと、こんなにうれしいことはありません。
成長の実感は、自信となり、やがて確信へと変わっていくでしょう。
「発達障がい者は、ゆっくりだけど、たしかに発達する」
「発達障がい者の親も、発達する」
この学園で、そんな機会と仲間に恵まれていることを、とても幸せに思います。