春雨と二葉のなすび種 二首
令和3年9月1日(水)
できた句は、
こまか成
雨や二葉の
なすびだね
「こまか成」という表現が、
春雨や
ふた葉にもゆる
茄子(なすび)種(だね)
これら二句、どちらがいいか。
後者は漢字を用いて、
春雨とふた葉の茄子種とを、
かっきり書き分け、
写生に徹していて、感情をはっきり
言わずにいる。
前者は「こまか成雨」と言って、
春を抜いて穏やかな、母の手のような雨
を描き、
二葉にもゆる力を持つ茄子ではなく、
赤ん坊のように「なすびだね」と
呼びかけている。
どちらの句も素晴らしいと思えるが、
皆さんはどうでしょう。
どっちが好き?とたずねられれば、
私は前者の句かな?