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残業の不払い、史上最高!

2007-10-26 15:40:02 | ノンジャンル
 MLBのワールド・シリーズ、レッドソックスの2連勝で始まりましたね。松坂、岡島もいるものの、ベケットの魂の込められたの直球、ベテランの名投手シリングの素晴らしい投球術、オルティーズを始めとする強力打線、そして熱狂的なボストンの応援とグリーンモンスターのあるアメリカ最古の球場フェアウェイパークを持つ百戦錬磨の野武士軍団レッドソックス。それに対する若武者軍団コロラド・ロッキーズ。私はコロラドに移っての高地での3戦をレッドソックスが3連敗しても、フェアウェイパークに帰って来て、ベケット、シリングでレッドソックスが勝てると思うのですが、果たしてどうなるでしょうか? それにしてもワールド・シリーズでシリングのリリーフに我が岡島が投げるなんて夢のようです!

 ところで、10月6日の朝日新聞の朝刊に「不払い残業で指導 最高の1679社」という見出しの小さな記事が載っていました。
 記事を引用すると「厚生労働省は5日、06年度に同省の指導を受けて100万円以上の不払い残業(サービス残業)代を払った企業が、1679社に上ったと発表した。前年度より約1割、155社増えており、通年で集計を始めた03年度以降で最も多く、不払い残業の横行に歯止めがかかっていない。不払い残業は法定の割増し賃金を支払わずに労働者に残業させること。06年度に不払い残業と認定された労働者数は、前年度より8.7%多い18万2561人だった。1人当たりの不払い残業代は2万円減の12万円。総額は2.5%少ない227億1485万円だった。業種別では製造業が430社で最も多く不払い残業代の総額は42億4913万円。不払い残業代が最も多かったのは金融・広告業の111社・69億8902万円だった。」
 サービス残業をやめようと世間で言い出してから、いったい何年たったのでしょう? 未だにこれだけあるというのは、厚生労働省の怠慢以外の何物でもありません。
 アメリカでは残業させると時給にして1.5倍の残業代を払わなければならないと法律で決まっていて、会社はなるべく残業させないように努力しています。これは、まず、残業させたら残業代を払うということがきちんと行われていることを意味し、それを可能にしているのは企業の不正を監視するきちんとした機関が存在するからだと思います。
 今回の日本で発覚したサービス残業がなぜ厚生労働省の知るところになったのかは分かりません。内部告発によるものなのか、それとも会社の労働実態と賃金の支払いを何らかの方法で調査したのか、もし、内部告発によるものだけだとしたら、実際にはこの何倍ものサービス残業が行われていることでしょう。
 厚生労働省、しっかりしろ! そして企業に残業させないような法律を作るための努力を国会議員はしろ!

ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』

2007-10-25 18:13:06 | ノンジャンル
 ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズ4作目である'02年作品「石の猿」を読みました。
 中国からアメリカへの違法移民を助ける蛇頭の中でも人殺しを数々こなしてきた凶悪犯であるゴーストが、アメリカのニューヨークの近くの海で、船を爆破し、移民を殺し、自分だけ助かろうとしますが、沈む船から2つの家族と1人の刑事リー、そして1人の漢方医師が脱出し助かります。彼らは身を隠しますが、ゴーストは自分を知っているという理由で、彼らを見つけだし殺そうとします。この事件に全身マヒの犯罪学者ライムのいつものチームである、女性鑑定刑事サックス、ニューヨーク市警の刑事セリットー、FBIのデルレイ、鑑定分析の第一人者メル・クーパーらに、今回は移民帰化局のメンバーも加わり、ゴーストが探し出す前に、船から脱出した家族たちを見つけ保護しようと、必死の捜査が展開されます。そうした中でゴーストを追い詰めたリーが殺されるに至って、リーと事故以来始めて友情関係を気付いていたライムは怒りに燃えてゴーストに立ち向かいます。そして、ゴーストはライムに身近な意外なところにいたのでした‥‥。
 この小説でもジェフリー・ディーヴァーの小説の定番になったどんでん返しが用意されています。私は怪しいと思っていた奴がやはり悪者だったのですが、それにしても、ここまでの悪者だったとは‥‥。とこんな話をしてもまだ読んでない方には意味がないですね。
 最後にもすばらしいどんでん返しが用意されています。そしてちょっとほろりとさせます。そしてもちろん今度もハッピーエンド。でも今回はちょっとほろ苦いハッピーエンドです。
 長い小説ですが、決して飽きさせません。とにかく読んでみて下さい。文句無しにオススメです。
 なお、詳しいあらすじを「Favorite Novels」の「ジェフリー・ディーヴァー」の項に載せておきましたので、興味のある方はご覧ください。

労基署は守ってくれない!

2007-10-24 17:14:45 | ノンジャンル
 10月4日の朝日新聞の夕刊に「労基署は守ってくれない」と題する記事が載っていました。明らかな労災を労基署が認めてくれなかったという例が2件紹介されていました。
 その1つ目が日本航空の岩本章子さん。機内業務を統括するチーフパーサーに新人訓練の教官もしていて、周りが心配するほどきつい勤務をこなしていた矢先、くも膜下出血。リハビリに励みましたが、右半身のマヒ、失語症が残りました。労基署は労災を認めず、会社は退職を発令します。岩本さんは、労災認定を求めて訴え、一審、二審と勝ち、昨年末に確定しました。今年3月、会社は岩本さんに退職辞令の取り消しを通知してきました。
 ただ、これは職場の同僚の協力があってのことです。岩本さんの仕事のハードさを知っていた同僚が184人の署名をまとめ、会社に「身分を保証して」と要望書を出しますが、会社は「労基署の判断を待つ」として、私病扱いにします。そして労基署では「負担はさほど大きくなく、長年やれば慣れる」という会社側の意見を取り入れ、現場の意見を取り入れようとはしませんでした。
 そこで再び同僚らの出番。岩本さんの勤務のきつさの証明に立ち上がります。20人が、血圧計を乗務の前後、8日間つけ続け、あがった血圧が下がりにくいことを実証します。69人が仕事と生活の詳細を記録し、岩本さんの勤務を再現します。そのデータをまとめ、裁判所が「もういい」というまで出し続けたのです。
 労基署との9年に及ぶ闘いで、労災を勝ち取りました。でもそれだけでは、みんなの勤務状況はよくならない。そう考えた岩本さんは昨年11月、会社の責任を問う訴えもおこしたそうです。
 この記事、どこかおかしくないですか? 労基署というのは労働者の権利を守るために作られた機関なのではなかったですか? 一体何をやっているのですか? 私はこれだけの労力をかけなかけば、明らかな労災も認めてもらえない現状に呆れてしまいました。岩本さんは労基署に対しても精神的なダメージを与えられたことに対して賠償請求の裁判を起こしていいと思います。また、労基署の怠慢についても、断罪するべきだと思います。とにかく、こんなことをやっている労基署の皆さんは刑務所に直ちに行っていただきたいと思う私なのでした。

インドでの富みの格差

2007-10-23 22:29:53 | ノンジャンル
 私はユニセフのマンスリーサポートを行っているので、「ユニセフ・ニュース」という小冊子の秋号が届きました。
 冒頭の特集ではインドで悲惨な状態に置かれている子供たちのことについて書かれていました。記事を引用すると、「IT(情報技術)産業などの躍進から、目覚ましい経済成長を続けるインド。2005年のGDP(国内総生産)成長率は9%にも達しました。しかしその一方で、11億を超える国民の3人にひとりは、いまだに1日の収入が1ドルにも満たない、極度に貧しい生活を余儀無くされています。(後略)」
 3人に1人が1日の収入が1ドルにも満たない、という経済格差に驚きました。日本の格差が霞んでしまうほどのものすごさです。テレビの報道されるインドのIT産業の目覚ましい成長ぶりにばかりに目がいっていたので、こうした事実があるとは思ってもみませんでした。
 もともとインドはカースト制度により、経済の格差が制度的に固定されている歴史があるとは思うのですが、インド政府はこうした状態を改善できないのでしょうか? 一方で大金持ちになっている人が多く出て来ている訳ですから、税金をきちんと徴収して貧しい人々に還元することをもっと考えてほしいと思います。
 ユニセフのニュースを見て感じるのは、問題が大きすぎて、ユニセフの力だけではそのうちの一部しか解決できないということです。そうなってくると、経済的な影響力を考えると一番頼りになるのは、やはり政府です。インド政府に限らず、子供たちが貧しさで苦しんでいる国々の政府が活躍してくれることを望んで止みません。

リチャード・フライシャー監督『恐怖の土曜日』

2007-10-22 15:06:46 | ノンジャンル
 先日の「Hey! Hey! Hey!」で矢井田瞳に歌わせたい歌1位になったミスチルの「Tomorrow Never Knows」が良かったので、ベスト盤のCDを買って聞き直してみたのですが、テレビで聞いた時の良さが全然伝わって来ませんでした。不思議です。このCDで唯一いいと思ったのは「es」だけでした。

 ところで、WOWOWでリチャード・フライシャー監督の'55年作品「恐怖の土曜日」を見ました。
 4人の男が銀行強盗を企んでいます。当日の朝、3人はたまたま車で通りかかった鉱山の現場責任者のマーティン(ヴィクター・マチュア)は車を乗っ取られ、外界と隔絶した生活を送るアーミッシュの信者一家の家に連れて行き、一家とともに目と口にテープを張られ、縄で手首を縛られて、納屋のはしごをはずされた2階に閉じ込められます。一人が彼らの監視をし、残りの3人が銀行強盗を働き、拳銃で応戦しようとした銀行のマネージャーとそばにいたマーティンの上司の妻を撃ち、逃げ出します。その間にマーティンは柱の釘をつかってテープを剥がし、監視の一人を騙してはしごを掛けさせ、登って来る所に樽を落として監視役をやっつけ、1階に降りて刃物で手首の縄を切ります。返って来た3人組とマーティンの間に銃撃戦が始まり、2人まではやっつけますが、最後の1人(リー・マーヴィン)に殺されそうになるところを、アーミッシュの夫が助け、犯人を殺します。父親が英雄ではないと学校でいじめられていた息子にマーティンは今はお父さんが町一番の英雄だよ、と言われ、彼を一目見たいと学校の子供たちが大勢病室にやってくるのでした、という話です。
 この映画にはいろんなエピソードが含まれていて、例えば、家賃の督促状を再三に渡りもらっている図書館員(シルヴィア・シドニー)が金を盗んで、銀行でマネージャーに金を叩き付ける話であるとか、マーティンの上司のボイドが妻の浮気に悩んで酒びたりになっていますが、妻と和解し、その直後に強盗に妻が射殺されてしまう話であるとか、いろんな話が平行して進んでいきます。りー・マーヴィンの狂暴さを示すシーンなどもあり、楽しめました。まだ見ていない方にはオススメです。