スティーヴン・キング ８つの悪夢（2）

　スティーヴン・キングの短編を原作にした全８話のテレビシリーズ。今回は４話から６話までです。
　第４話「戦いが終わる時」。映画作家の兄は、天才で闘争能力を無くす薬を発明した弟ボビーについてのドキュメンタリーを撮っています。ボビーはまもなく噴火する火山に薬を撒いて、世界中に薬を降らせ、世界に平和が訪れますが、副作用としてアルツハイマーになることが分かり、弟は兄に注射を打ってもらい自殺します。
　第５話「ロード・ウイルスは北へ向かう」。作家リチャード・キネルはサイン会に向かい、熱狂的なファンの歓迎を受けます。キネルは作者が23才で自殺したという無気味な絵を買います。絵を売った女性は謎の女にナイフでめった刺しにされます。キネルは絵に気をとられてあやうく事故を起こしそうになり、絵を川に捨てます。ところがしばらくすると別の絵が車の中に戻っていました。燃やしても、また少し変化した絵が壁に飾ってあります。そして絵の中の男がナイフを持ち襲って来ます。階段から落ちたキネルは絵の中の殺人鬼について行きます。
　第６話「第五の男」。息子のウィリーを持つカレンは刑務所を出所するまで６週間の夫ジャクソンと面会し、同居人のバーニーが荷造りして出て行ったと伝えます。７年の刑期を終え無事に出所したジャクソンを喜んで迎える息子。夜に大ケガしたバーニーがやってきます。金持ちのキーナンと悪党のサージとジャガーで350万ドルの仕事をすることになったが、仲間割れしてキーナンに撃たれたとのこと。バーニーはジャクソンとカレンに借りがあるので分け前をやると言い、取って来てくれと言って死にます。ジャクソンはバーニーを埋め、仇を討つためにキーナン邸に忍び込み、キーナンの片腕を撃ち、金のありかを書いた地図の４分の１を手に入れます。そこへやってきたサージの銃を奪い、サージの持ってる地図も手に入れます。ジャクソンとサージは目的地に尽きますが、スキを見せたところをジャクソンはサージに撃たれ、そこへ現れたジャガーにサージは射殺されます。ジャクソンはジャガーを射殺し、地図のすべてを手に入れます。家に帰ったジャクソンは逮捕されます。カレンが手に入れた地図は、自分の職場である遊園地のアトラクションを示していることに気付き、350万ドルの現金を手に知れます。が、ジャクソンには無期懲役か死刑が待っているのでした。

　面白いのは「第五の男」でしょう。アクションシーン満載で、スリル満点です。が、ラストがいただけません。ハッピーエンドなら文句無しだったんですが、これでは‥‥。今回は第１話の「バトル・グラウンド」に適うものはありませんでした。