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朝倉かすみ『田村はまだか』

2009-05-02 15:54:00 | ノンジャンル
 朝日新聞の特集記事「2008年 感動と発見の一冊」で挙げられていた、朝倉かすみさんの'08年作品「田村はまだか」を読みました。
 第一話「田村はまだか」は、生まれた時から父はなく、男出入りの激しい母を持つ田村の昔話をしながら、彼をバーで待つ、クラス会帰りの5人の男女の話。
 第二話「パンダ全速力」は、その5人のうちの1人が、スーパーの販促でパンダの着ぐるみを着て風船を配っている時、わざとうちの子に風船をくれなかったというクレームを受け、その家にパンダの着ぐるみを着たまま、全速力で風船を届けに行ったという話。
 第三話「グッナイ・ベイビー」は、5人のうちの1人である、高校の保健室の先生をしている女性が、一人の男子高校生と心を通わせた話。
 第四話「きみとぼくとかれと」は、5人のうちの1人である独身の男が、若い女性のブログを読んでいるうち、それが自分の知っている娘で、自分に好意を持っていることを知らされる話。
 第五話「ミドリ同盟」は、田村をバーで待っている5人に、田村が交通事故に会ったという知らせが届く話。
 最終話「話は明日にしてくれないか」は、田村が結局右足を切断することになりますが、命は助かり、バーに姿を現すという話です。
 会話が稚拙で、読んでいてどうも乗れませんでした。内容も別に面白くないのですが、不思議なことは、この小説が4版も刷られていて、また図書館でも予約が多く入っているというほど、人気があるということです。私は第一話の途中で読む気がしなくなり、あとは飛ばし読みしてしまいました。
 最近人気のある小説を読みたい方にはオススメかも。


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