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ウディ・アレン監督『マジック・イン・ムーンライト』

2018-05-03 05:41:00 | ノンジャンル
 WOWOWシネマで、ウディ・アレン監督・脚本の『マジック・イン・ムーンライト』を見ました。
 “ベルリン 1928年”の字幕。象を舞台から消したり、自ら瞬間移動したりと、観客から喝采を浴びるウェイ・リン・スーことスタンリーは、楽屋に訪ねて来た、幼馴染でやはりマジシャンのハワードから頼み事をされます。それは彼の叔母と息子は世界中にいくつもの屋敷を持ち、今は南フランスに住んでいるのですが、そこに現われた美人霊媒師のソフィーとその母に振り回され、今では母が何でもソフィーの言うことを信じ、大金を投じてソフィーらのために霊魂の研究をする財団までも作ろうとしている、自分もソフィーのからくりを暴くために赴いたのだが、彼女のからくりを発見できなかった、したがって、誰よりもマジックのタネを見抜く目を持っているスタンリーに、ソフィーがイカサマ師であることをハワードの叔母キャサリンとその息子ブライスに暴露し、ソフィーの呪縛から彼らを解放してほしいということでした。
 非科学的なもの、宗教がかったものを嫌い、自ら理論派を名乗るスタンリーは、占いなどはインチキなものにすぎないと固く信じていたのですが、実際に自分でしか知らないことをソフィーに次々に言い当てられ、また降霊術でロウソクが宙を舞うのを見て、次第に彼女を信じていきます。
 ブライスはソフィーに首ったけで、彼女を恋する歌を作曲してウクレレで弾き語りを常にし、プロポーズをしまくります。
 スタンリーはソフィーを誘って自分の叔母の家を訪ねますが、帰路、車が故障してしまい、嵐の夜でずぶ濡れになりながら、無人の天文台に避難します。ソフィーは自分を温めてほしいと、スタンリーの肩に身を寄せ、スタンリーはやがて眠りに落ちます。スタンリーが目覚めると、既に嵐は過ぎ去り、彼らは天井を開けて、星空を見て、ロマンティックな夜を過ごします。
 スタンリーはマスコミにソフィーが本物の心霊術師であることを発表しますが、その直後に自分がハワードに騙されていたことを知ります。ソフィーとその母は貧しさのために、インチキ霊媒師を演じて生活しているのでした。ソフィーはスタンリーに謝り、彼に自分の恋心を告白しますが、スタンリーはまた元の頑固な論理主義者となり、ソフィーの前から去ります。
 スタンリーは伯母の家を再度訪れますが、ソフィーがブライスのプロポーズを受けたことを知らされ、自分もソフィーのことを恋しく思っていたことを知ります。
 ソフィーの許へ向かったスタンリーでしたが、ソフィーは最初の自分の告白を拒絶したスタンリーのことを責め、彼の許を去ります。ソフィーを罵倒するスタンリー。
 また伯母の家を訪ねるスタンリーは一人になり、ソフィーへの想いを語りますが、すると霊媒師の出していたノックの音が聞こえます。「ソフィ?」「コン」「君かい?」「コン」「愛してる?」「コン」。スタンリーが振り返ると、そこにはソフィーが立っていました。彼は彼女の許へ歩き寄り、彼女を抱擁し、2人はキスするのでした。

 冒頭、象の目玉からズームダウンして主人公の姿が映ってくるところや、様々な人々を罵倒しながら、舞台からバックステージを通って楽屋に向かう主人公をワンシーンワンカットで撮るなど、見どころ満載でした。無駄なショットがなく、当時の音楽に乗せて軽快に進むショットのつなぎは心地よく、ストーリーもよくできていたと思います。あえて難を言えばセリフがあまりにも多すぎるという点ぐらいでしょうか?

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)

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