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マーティン・スコセッシ監督『ヒューゴの不思議な発明』

2013-03-18 06:56:00 | ノンジャンル
 マーティン・スコセッシ監督・共同製作の'11年作品『ヒューゴの不思議な発明』をWOWOWシネマで見ました。
 パリの駅の屋根裏部屋に住み、大時計のねじ巻きや油差しをしている少年・ヒューゴは、駅舎内のオモチャ屋のオモチャを手にすると、泥棒と思った店主の老人(ベン・キングスレイ)に捕まり、持っていた機械人形に関するノートを店主に取られてしまいます。ノートを燃やすと言う店主に返してくれと頼み、店主の家まで来たヒューゴは2階にいた店主の孫娘イザベルに家から出て来てくれるように頼み、店主であるジョルジュがノートを燃やさないように監視してくれるように約束させます。
 帰宅したヒューゴの部屋には機械人形があり、それは博物館で働いていた父が博物館の屋根裏から発見したもので、時計職人でもあった父が直そうとしていたものでしたが、父は博物館の火事で死んでしまいます。父が死ぬとクロード伯父が現れ、ヒューゴを時計店から今いる駅舎の屋根裏に連れてきて、今の仕事をヒューゴにするように命じたのでした。ある物を直すのにノートが必要だとジョルジュに訴えるヒューゴにジョルジュはハンカチに包んだ灰を渡します。イザベルに彼女が行きつけの本屋であるラビス氏の店に連れて来られたヒューゴは、灰はトリックで、まだノートは燃やされていないと言い、ジョルジュと妻のジャンヌがノートのことで深夜まで話しこんでいたとも言うのでした。ヒューゴはジョルジュに壊れたオモチャを直してみろと言われ、見事に直すと、盗んだ分をここで働いて返したらノートを返してやるとジョルジュに言われます。オモチャを直しながら、ジョルジュに奇術を教わるヒューゴ。
 やがて祖父が嫌いなのでイザベルが見たことがないと言う映画にヒューゴは彼女を誘います。映画の面白さを堪能するイザベル。ヒューゴは父が特に『月世界旅行』を気にいっていたことを話します。孤児を捕まえる役目の鉄道公安官ダステに捕まるヒューゴを助け出すイザベル。ヒューゴはイザベルに機械人形を見せることにすると、イザベルが機械人形の鍵の形をしたハート形の首飾りをしているのに気付きます。ハート形の鍵で動きだした機械人形は『月世界旅行』の一場面と“ジョルジュ・メリエス”の文字を描きます。イザベルはそれは自分の祖父の名であることをヒューゴに教えます。イザベルはヒューゴを家に連れて帰り、ヒューゴは機械人形が描いた絵と文字をジャンヌに見せると、ジャンヌは自分たちの過去を掘り返さないでと言います。そこにジョルジュが帰ってくると、2人を隠すジャンヌ。2人は部屋の引き出しの中に木箱を見つけ、それを床に落としてしまうと、木箱の中からジョルジュが以前に描いた映画の場面の絵が無数に出てきます。現れたジョルジュは「墓場から甦った」と言い、頭を抱えます。映画のお礼を言ってヒューゴと別れるイザベル。
 2人はラビス氏から教わった、昔の映画のことを知ることのできる本を図書館で読むと、一世を風靡したメリエスは既に死亡したと書かれていました。そこに現れた本の著者である教授に、メリエスはまだ生きていると言う2人。翌日ヒューゴとイザベルは教授を連れてメリエス宅を訪れますが、ジャンヌはジョルジュは今いないと言います。教授はメリエスの映画に感謝していると言い、彼のほとんどの映画に出演していたジャンヌにもお礼を言います。そして教授が唯一持っていたメリエスの映画『月世界旅行』をその場で上映すると、ジョルジュも現れ、奇術師から始まり、機械人形を作り、映画に魅了され、全財産でスタジオを作り、一世を風靡したものの、戦争以降、映画はリアルなものを追求しだし、没落し、すべてを燃やしてフィルムも売り、オモチャ屋を始めた自分の半生を語ります。人形だけは捨てられず、博物館に寄贈されていたのでした。  「ハッピーエンドは映画の中だけ」と言うジョルジュに、ヒューゴは機械人形を見せるために部屋に戻りますが、途中ダステに捕まってしまいます。そこへ現れたジョルジュはその子は自分の子だと言い、ヒューゴを助けます。教授の司会によるメリエス映画祭が催され、パーティが行われ、映画は終わります。

 パリ上空から駅に降りてきてホームを滑走する最初のカメラの動きから魅了されました。装置の見事さに目を奪われる映画でもあったと思います。

 →Nature LIfe(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (サイト(Nature Life)の作者)
2013-06-15 05:28:18
マッチーさん、書き込み、ありがとうございます。

メリエスは実在の人物で、
映画の創世記に活躍したフランス人です。
したがって、「映画に対する敬意と愛情を感じ」たマッチーさんの見方は正しい見方なのだと思います。

機械人形も、エロティックでよかったですね。
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Unknown (マッチー)
2013-06-14 22:29:52
ミキティさん、こんにちは。

「ヒューゴの不思議な発明」見ました。

あの機械人形には、引きつけられるものがありましたよね。

映像がとにかく美しかったです。
それに、映画に対する敬意と愛情を感じました。

メリエスさん、僕は初めからいい人だと思ってました。


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