朝日新聞の特集記事で、苅部直さんが推薦していた、津島佑子さんの'13年作品『ヤマネコ・ドーム』を読みましたが、全300ページ超のうち16ページまで読んだところで、話がちっとも先に進まないことに絶望的になり、先を読むのを断念しました。
さて、大島渚監督・脚本の'99年作品『御法度』をWOWOWシネマで見ました。
“京都 1865”の字幕。新撰組の隊士募集が行われ、加納(松田龍平)と田代(浅野忠信)が選ばれます。“局中法度 一、士道に背キ問敷事 一、局ヲ脱スルを不許 一、勝手ニ金策致不可 一、勝手ニ訴訟取扱い不可 一、私の闘争ヲ不許 右条々相背候者切腹申付ベク候也”の字幕。加納はさっそく斬首の仕事を命じられ、田代に「人を斬ったことがあるか?」と聞かれ、「ある」と答え、仕事を見事にやり遂げ、それを見物に来た田代は規則違反として牢に入れられます。
“五日後”の字幕。牢から出てきた田代は加納に「今夜忍んでいく」と言いますが、実際に忍んでいくと、加納に小刀で首を突かれそうになります。男だけでなく女も好きでないと言う加納。
“天知る地知る人が知る ひと月もせぬうちに うわさ ――加納はまだ女を知らない ――言い寄る男があるらしい ――特に 五番隊長出雲松江脱藩の武田観柳斎 ――加納と同期の田代彪蔵 ――加納君は田代君を避けている ――しかしあの若衆にはそのほうのけはたっぷりある ――十八にもなってまだ前髪もおとしていないのだ。 ――その道の者に言い寄ってくれといわぬばかりではないか ――むしろ田代君が可哀想だ”の字幕。近藤は沖田(武田真治)に尋ね、剣の腕は加納が田代より上だと聞きます。土方(ビートたけし)は加納と田代を相手に稽古をつけ、確かに加納の方が優れていると思いますが、加納と田代が直接対戦すると田代が優勢となり、土方は“こいつら、できてるな”と独白します。
“うわさ ――加納惣三郎と田代は出来ている”の字幕。加納は新撰組の本部が置かれている境内で60歳くらいの男に会いますが、沖田からそれは6番組組長の井上(坂上二郎)で、稽古の相手になるときは手加減してやってくれと言われます。“――しかし、この助言は役に立たなかった”の字幕。たまたま道場で会った井上と加納は稽古をすることになりますが、そのレベルの低さに、見物していた2人組から侮辱の言葉を浴びせれ、逃げられます。近藤は2人組の始末を加納と井上に命じ、加納は2人組を発見し、知らせを走らせますが、知らせに走らせた男が殺されているのを発見されます。その夜、井上は加納を誘い、敵陣へ向かい、斬り合いとなりますが、加納は顔に傷を負います。
“年末、近藤、長州から戻る”のナレーション。加納は湯沢という男と寝ると、湯沢は田代と切れないとお前を斬ってやると加納に言いますが、逆に加納に斬られ、現場には田代の持ち物を落としていきます。近藤は土方に加納に女の味を覚えさせろと命じ、土方はその役を山崎監察(トミーズ雅)に命じます。“果報は寝て待て 1カ月ばかりたつと”の字幕。山崎はやっと加納を島原に連れて行くことに成功しますが、途中で手を握られ、あせって駕篭を頼みます。当時島原で一番人気のあった錦太夫(神田うの)に相手をさせ、後は宿の女将に頼んで山崎は先に帰りますが、後で加納が錦太夫に何の興味も示さなかったと知らされます。山崎は夜道を歩いていて、いきなり男に襲われ、現場にはまた田代の持ち物が落ちていました。土方は近藤に呼ばれ、加納に田代を斬らせようと言い、念のため、土方と沖田に介添え役をやってもらいます。前髪を切れと言われ、願掛けをしてるので、もう少し待ってほしいと言う加納。決闘の場に現れた田代は、湯沢と山崎を斬った罪を自分にかけようとしたな、と加納に言い、決闘の結果、田代は加納を斬ります。田代が去った後、いろんな男と交わっているうちに加納は化け物に澄みつかれてしまっていたのだと、桜の木を切り倒す土方。そして暗転して映画は終わります。
字幕の多用と、終始暗い画面が印象的な映画でした。
→「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
さて、大島渚監督・脚本の'99年作品『御法度』をWOWOWシネマで見ました。
“京都 1865”の字幕。新撰組の隊士募集が行われ、加納(松田龍平)と田代(浅野忠信)が選ばれます。“局中法度 一、士道に背キ問敷事 一、局ヲ脱スルを不許 一、勝手ニ金策致不可 一、勝手ニ訴訟取扱い不可 一、私の闘争ヲ不許 右条々相背候者切腹申付ベク候也”の字幕。加納はさっそく斬首の仕事を命じられ、田代に「人を斬ったことがあるか?」と聞かれ、「ある」と答え、仕事を見事にやり遂げ、それを見物に来た田代は規則違反として牢に入れられます。
“五日後”の字幕。牢から出てきた田代は加納に「今夜忍んでいく」と言いますが、実際に忍んでいくと、加納に小刀で首を突かれそうになります。男だけでなく女も好きでないと言う加納。
“天知る地知る人が知る ひと月もせぬうちに うわさ ――加納はまだ女を知らない ――言い寄る男があるらしい ――特に 五番隊長出雲松江脱藩の武田観柳斎 ――加納と同期の田代彪蔵 ――加納君は田代君を避けている ――しかしあの若衆にはそのほうのけはたっぷりある ――十八にもなってまだ前髪もおとしていないのだ。 ――その道の者に言い寄ってくれといわぬばかりではないか ――むしろ田代君が可哀想だ”の字幕。近藤は沖田(武田真治)に尋ね、剣の腕は加納が田代より上だと聞きます。土方(ビートたけし)は加納と田代を相手に稽古をつけ、確かに加納の方が優れていると思いますが、加納と田代が直接対戦すると田代が優勢となり、土方は“こいつら、できてるな”と独白します。
“うわさ ――加納惣三郎と田代は出来ている”の字幕。加納は新撰組の本部が置かれている境内で60歳くらいの男に会いますが、沖田からそれは6番組組長の井上(坂上二郎)で、稽古の相手になるときは手加減してやってくれと言われます。“――しかし、この助言は役に立たなかった”の字幕。たまたま道場で会った井上と加納は稽古をすることになりますが、そのレベルの低さに、見物していた2人組から侮辱の言葉を浴びせれ、逃げられます。近藤は2人組の始末を加納と井上に命じ、加納は2人組を発見し、知らせを走らせますが、知らせに走らせた男が殺されているのを発見されます。その夜、井上は加納を誘い、敵陣へ向かい、斬り合いとなりますが、加納は顔に傷を負います。
“年末、近藤、長州から戻る”のナレーション。加納は湯沢という男と寝ると、湯沢は田代と切れないとお前を斬ってやると加納に言いますが、逆に加納に斬られ、現場には田代の持ち物を落としていきます。近藤は土方に加納に女の味を覚えさせろと命じ、土方はその役を山崎監察(トミーズ雅)に命じます。“果報は寝て待て 1カ月ばかりたつと”の字幕。山崎はやっと加納を島原に連れて行くことに成功しますが、途中で手を握られ、あせって駕篭を頼みます。当時島原で一番人気のあった錦太夫(神田うの)に相手をさせ、後は宿の女将に頼んで山崎は先に帰りますが、後で加納が錦太夫に何の興味も示さなかったと知らされます。山崎は夜道を歩いていて、いきなり男に襲われ、現場にはまた田代の持ち物が落ちていました。土方は近藤に呼ばれ、加納に田代を斬らせようと言い、念のため、土方と沖田に介添え役をやってもらいます。前髪を切れと言われ、願掛けをしてるので、もう少し待ってほしいと言う加納。決闘の場に現れた田代は、湯沢と山崎を斬った罪を自分にかけようとしたな、と加納に言い、決闘の結果、田代は加納を斬ります。田代が去った後、いろんな男と交わっているうちに加納は化け物に澄みつかれてしまっていたのだと、桜の木を切り倒す土方。そして暗転して映画は終わります。
字幕の多用と、終始暗い画面が印象的な映画でした。
→「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
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