朝日新聞で紹介されていた、堀江あき子さん編集の'09年作品「昭和少年SF大図鑑 昭和20~40年代僕らの未来予想図」を読みました。序文から引用すると「昭和20~40年代の少年雑誌の表紙・口絵、挿絵に描かれた未来予想図を中心に、冒険科学絵物語、SFマンガ、少年少女SF全集、宇宙・SFブームから生まれたプラモデルなどの玩具・文具などを一堂に集め、昭和20~40年代の科学技術者たちの夢と画家たちの自由な想像力によって描かれた、輝かしい未来の姿を紹介」した本です。
21世紀となった今、既に実現されているもの、あるいは近い未来に実現されるであろうもので、この本で紹介されているものとしては、宇宙空間まで達するタワー(ドバイタワーの巨大なもの)、宇宙空間にある反射鏡で地球上の一点に太陽光を集中させるシステム(厳密には違いますが、宇宙空間で太陽光発電し電波で電力を地上に送るシステム)、海中へ伸びる高速道路(海ホタル)、自動車の自動操縦システムなどがあり、それらに感心する一方で、今となっては突飛なアイデアとなってしまっているものに、アルプスの地形に従って引かれた線路をジェットコースターのように進む超特急、垂直方向に飛び立つ飛行機(機体が垂直でロケットのようです)、フラップがすだれ状になっている飛行機などがあり、またそれらの荒唐無稽なアイディアになればなるほど「現在アメリカで研究中です」とか「アメリカの科学者が発表しました」などというコメントが付いているのにも編集者の作為が感じられて笑いました。ただ、「宇宙の秘境魔境」というタイトルで宇宙にいる化物の想像図が出てきた辺りから、だんだん食傷気味になり、最期は絵だけをパラパラ見て終わってしまいました。絵がどれも似たタッチで、原色を多用してゴチャゴチャと描き込むその画風が私の趣味でなかったのだと思います。
それでもこうした絵を懐かしく見る方もいらっしゃるでしょう。そうした方にはオススメです。
21世紀となった今、既に実現されているもの、あるいは近い未来に実現されるであろうもので、この本で紹介されているものとしては、宇宙空間まで達するタワー(ドバイタワーの巨大なもの)、宇宙空間にある反射鏡で地球上の一点に太陽光を集中させるシステム(厳密には違いますが、宇宙空間で太陽光発電し電波で電力を地上に送るシステム)、海中へ伸びる高速道路(海ホタル)、自動車の自動操縦システムなどがあり、それらに感心する一方で、今となっては突飛なアイデアとなってしまっているものに、アルプスの地形に従って引かれた線路をジェットコースターのように進む超特急、垂直方向に飛び立つ飛行機(機体が垂直でロケットのようです)、フラップがすだれ状になっている飛行機などがあり、またそれらの荒唐無稽なアイディアになればなるほど「現在アメリカで研究中です」とか「アメリカの科学者が発表しました」などというコメントが付いているのにも編集者の作為が感じられて笑いました。ただ、「宇宙の秘境魔境」というタイトルで宇宙にいる化物の想像図が出てきた辺りから、だんだん食傷気味になり、最期は絵だけをパラパラ見て終わってしまいました。絵がどれも似たタッチで、原色を多用してゴチャゴチャと描き込むその画風が私の趣味でなかったのだと思います。
それでもこうした絵を懐かしく見る方もいらっしゃるでしょう。そうした方にはオススメです。
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