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スティーヴン・スピルバーグ監督『激突!』その1

2011-09-27 08:39:00 | ノンジャンル
 スティーヴン・スピルバーグ監督の'71年作品『激突!』をWOWOWで再見しました。
 車がバックして住宅街のガレージを出て、町から郊外へと向かう様子が、車のフロントガラスの内側から見た視線でオーバーラップの連続により描かれていきます。カーラジオから流れる番組の音。タイトル。草原を行く幹線道路を疾走する赤いセダン。バックミラーに運転する男(デニス・ウィーヴァー)の顔。やがて直立するパイプから排煙をまき散らし、ノロノロと進む旧式のタンク車の後ろにつき、排煙にむせる男はタンク車を抜きます。タンク車はすぐ抜き返し、また速度を落とします。再度抜くと、警笛のホーンを鳴らすタンク車。
 馬鹿馬鹿しいラジオ番組に笑いながら、男が車をガソリンスタンドに入れると、タンク車も斜め前に止まり、ドライバーの腕だけが見えます。タンク車から降り、ジーンズにウエスタンブーツの下半身だけが見えるドライバー。やがてドライバーはホーンを鳴らして、従業員を呼び始めます。セダンの男はスタンドの電話でデイヴ・マンと名乗ってコレクトコールをかけ、昨晩のことを妻に詫びますが、妻は今晩は早く帰ってくるようにマンに言います。
 スタンドを出発してしばらくすると、バックミラーにタンク車が迫って来るのが見えます。マンは速度を上げて引き離そうとしますが、タンク車はついてきます。マンが追い越せとサインを送ると、タンク車は追い越してまた速度を下げ、追い越し車線が現れると蛇行してマンに抜かせまいとします。憤慨したマンはクラクションを鳴らして抗議すると、タンク車は追い越せのサインをしますが、それに応じてマンが追い抜こうとすると、対向車が現れ、衝突しそうになります。仕事の約束に間に合わないと愚痴るマン。路肩を通り、まんまとタンク車を抜いたマンは狂喜し、タンク車は視界から消えます。
 ラジオでウエスタンを聞くマン。やがて轟音を上げて加速するタンク車の車輪のアップが画面に現れます。みるみる近づいてくるタンク車。それに気付き、速度を上げるマン。ホーンを鳴らして迫るタンク車。速度を上げ過ぎて蛇行し始めるマンの車。やがて速度は時速80マイル(128km)となり、タンク車はホーンを鳴らしながら追突してきます。きしむタイヤ音。恐怖で何度も振り返るマン。不安を駆り立てる音楽。繰り返し追突しているうちに、速度は100マイル(160km)近くとなり、マンは急ブレーキをかけると、車はドライブインの駐車場の柵に横ざまにぶつかって止まります。事情を聞きに来るドライブインの老主人。
 マンはトイレで顔を洗い、気を取り直しますが、外にタンク車が止まっているのに気付きます。カウンターに背を向けて座っている客たちの中に、タンク車の運転手を探すマン。テーブルに座る一人がそれと確信したマンは、その男に話しかけますが、やがてケンカとなり、男は怒って出ていきますが、別のトラックに乗って出ていきました。直後に走り出すタンク車をマンは走って追いかけますが、やがてあきらめます。
 マンはドライブインを出発しますが、すぐにエンストを起こしたスクールバスに出会います。バスの運転手はタンク車に気付かなかったと言い、スクールバスをマンの車で押してくれと頼みますが、押しているうちにバンパーが引っかかり、取れなくなってしまいます。進路上のトンネルに現れたタンク車はヘッドライトを点灯させ、それを見たマンは危険を感じて、子供たちにバスへ入るように言いますが、彼らは言うことを聞きません。タンク車が近づいてきたのを見て、マンは自分の車のボンネットの上でジャンプして、何とかバンパーを外し、タンク車と入れ違いで車を発進させます。Uターンしてバスを押すタンク車を見て、走り去るマン。(明日に続きます‥‥)

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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