WOWOWで「マキノ雅弘生誕100周年記念特集」と題して放映された、マキノ雅弘監督の'55年作品「次郎長遊侠伝 天城鴉」を見ました。
伊豆の石廊崎。権現様にお参りに来た次郎長(河津清三郎)と3人の子分。ども安という悪党が島破りをし、ここらをうろついているので、次郎長の子分でどもりの森の石松(森繁久弥)はども安と間違えらると困るので外出できませんが、向かいの飲み屋にいい女がいるというので行ってみると、秋葉で死んだお美代と瓜二つのお千に出会います。石松と話した後にお千がいなくなったので、お千を返せと船大工でやはりお千に惚れている豚松(千秋実)が言って来ますが、次郎長は誤解を解くと、今度は子分にしてくれ、と付いて来ますが、次郎長は相手にしません。道中どもりがいないか役人に調べられますが、石松は歌って踊って危機を逃れます。ども安が村中の娘を誘拐し、山中で裸にして村人に恥をかかせ、怒った村人は山狩りをしますが、それに参加しなかった豚松は捕らえられます。次郎長は夜のうちに宿を出て、奇襲し、豚松を助け出します。ども安の子分の政五郎(水島道太郎)は次郎長の動静を伺い、ども安と同じ宿にいることを知ります。そこへ昔の知り合いのお時が次郎長が現れ、お千を紹介しますが、お千はども安の一味でした。政五郎はども安の逃亡を見逃してくれ、と次郎長に頼み、お千も指を詰めてお願いします。本来なら次郎長の敵の黒駒一家の流れを継ぐども安は敵なのですが、政五郎とお千の気持ちを汲んで、ども安を捕らえようとする役人たちと立ち回りをして、ども安を逃がします。そしてまた次郎長たちは旅に出るのでした。
おなじマキノ監督の「次郎長三国志」シリーズに比べると、やはり楽しさが段違いに落ちます。「三国志」シリーズの楽しさは次郎長の多くの子分が皆個性豊かで、皆でわいわい楽しくやってるのを見る事でしたが、この映画では子分が3人だけ。その中でも美味しいところを石松が1人で全部持っていってしまい、また愁嘆場が多く、何か寂しい映画になってしまいました。それから今回の次郎長は「三国志」シリーズでは大政を演じていた河津清三郎が演じているのですが、この人、悪人顔なんですよね。ちょっと次郎長には不向きな気がしました。しかし、歌あり踊りありでミュージカル仕立てのところは同じで、そうしたところに「三国志」の楽しい雰囲気が残っていると思いました。
伊豆の石廊崎。権現様にお参りに来た次郎長(河津清三郎)と3人の子分。ども安という悪党が島破りをし、ここらをうろついているので、次郎長の子分でどもりの森の石松(森繁久弥)はども安と間違えらると困るので外出できませんが、向かいの飲み屋にいい女がいるというので行ってみると、秋葉で死んだお美代と瓜二つのお千に出会います。石松と話した後にお千がいなくなったので、お千を返せと船大工でやはりお千に惚れている豚松(千秋実)が言って来ますが、次郎長は誤解を解くと、今度は子分にしてくれ、と付いて来ますが、次郎長は相手にしません。道中どもりがいないか役人に調べられますが、石松は歌って踊って危機を逃れます。ども安が村中の娘を誘拐し、山中で裸にして村人に恥をかかせ、怒った村人は山狩りをしますが、それに参加しなかった豚松は捕らえられます。次郎長は夜のうちに宿を出て、奇襲し、豚松を助け出します。ども安の子分の政五郎(水島道太郎)は次郎長の動静を伺い、ども安と同じ宿にいることを知ります。そこへ昔の知り合いのお時が次郎長が現れ、お千を紹介しますが、お千はども安の一味でした。政五郎はども安の逃亡を見逃してくれ、と次郎長に頼み、お千も指を詰めてお願いします。本来なら次郎長の敵の黒駒一家の流れを継ぐども安は敵なのですが、政五郎とお千の気持ちを汲んで、ども安を捕らえようとする役人たちと立ち回りをして、ども安を逃がします。そしてまた次郎長たちは旅に出るのでした。
おなじマキノ監督の「次郎長三国志」シリーズに比べると、やはり楽しさが段違いに落ちます。「三国志」シリーズの楽しさは次郎長の多くの子分が皆個性豊かで、皆でわいわい楽しくやってるのを見る事でしたが、この映画では子分が3人だけ。その中でも美味しいところを石松が1人で全部持っていってしまい、また愁嘆場が多く、何か寂しい映画になってしまいました。それから今回の次郎長は「三国志」シリーズでは大政を演じていた河津清三郎が演じているのですが、この人、悪人顔なんですよね。ちょっと次郎長には不向きな気がしました。しかし、歌あり踊りありでミュージカル仕立てのところは同じで、そうしたところに「三国志」の楽しい雰囲気が残っていると思いました。
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