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チャールズ・チャップリン監督『巴里の女性』その2

2014-08-10 10:46:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 “翌日の朝早く、マリー・サンクレールのアパート”の字幕。2人のメイドが掃除しています。そこへ花束を持った女性が現れます。“フィフィ、友達で若く、人生を楽しんでいる”の字幕。ドア越しにマリーに話しかけるフィフィ。マリーは目覚め、上半身を起こして答えます。フィフィはマリーの寝室に入り、「あきれるわ、マリー、まだベッドの中なの?」と言って、花をマリーの頭上にまき散らします。フィフィはマリーにキスして、窓を開け、深呼吸し、「起きなさい。ベッドで時間をムダにするなんて」と言います。マリー「一体何があるの? こんなに早く起きて」。フィフィがコートを脱ぐと、下はドレス姿です。「昨日から寝てないのよ」。フィフィの尻をぶつマリー。
 “ピエール・レヴェルが執務するオフィス”の字幕。ベッドに寝て上半身だけ起こし、電文や新聞を読むピエール。「ピエール・レヴェル、婚約を発表」の新聞記事。ピエールは新聞を秘書に渡します。秘書「面倒なことになりませんか?」。ピエールは落ち着いています。秘書「もう1人のレディは?」。肩をそびやかすピエールは「電話をしてくれ」と言います。秘書「誰にです?」。ピエール「もう1人のレディだ」。秘書は笑いながら電話をします。ふざけかかるピエール。ピエールは電話でマリーに「マリー、今夜食事をつき合ってくれるかい?」と言います。マリー「もちろんいいわよ」。ピエールは電話を切り、「彼女は何も知らん」。“ポーレット、もう1人の友達”の字幕。マリーを訪ね、フィフィに新聞を見せます。ポーレット「マリーはこれを見たの?」。フィフィはさあ?という表情です。フィフィは寝室から出てきたマリーに記事を見せますが、マリーは鼻で笑います。「人生ってこんなもんよ」。フィフィとポーレットは早々に立ち去り、去り際にポーレットは「気にする事ないわよ。きっとうまくいくわよ」と言います。1人になり、記事に見入るマリー。
 マリー宅。ピエールはワインを開け、入って来たマリーにキスします。マリー「だめよ、ピエール、私は今夜出られないわ」。マリーはしょげてソファに座ります。説得するピエール。「気分がよくないの」。ピエールは記事を見て、「あれを気にしてるんじゃないだろうね」。いいえとマリー。「我々に何の関係もない。今までのままでいいんだ」。マリーは怒って「よくそんな事が言えるわね」と泣き出します。「明日君の気分がいい時に会おう。おやすみ」。ピエールは去ります。
 “その夜、カルチェ・ラタンで”の字幕。乱痴気騒ぎをする人々。マリー宅のダブルベッドを整えるメイド。そこに腰掛けるマリー。ポーレットはマリーに電話します。「マリー、友達のアトリエにいるのよ。来ない?」「何が始まってるの?」「友達が集まってパーティをやってるのよ」「すぐ分かるわ。右岸だか左岸だかのアトリエよ」。電話は切れ、マリーは出かけます。ストリップで盛り上がる人々。マリーは車でやって来ます。家に入るとそこにいたのはジャンでした。ジャン「驚いたな」。マリー「驚いたわ」。ジャンの母「驚いたわ」。“時は友情を裂き、よそよそしさが真の感情を覆い隠す”の字幕。親密に話すジャンとマリー。ジャンの母が紅茶を持ってきて、「おキレイになったこと」と言います。マリー「あなたは画家になったのね」。照れるジャン。パーティの方ではケンカが起きます。ジャンは破れた布を畳んでマリーに渡しますが、マリーは広げてしまい、穴が開いているのがバレてしまいます。マリー「じゃ、お願いね。私の肖像画を描くのよ」。承知したとジャン。「ここよ、明日来て下されば細かい事を決められるわ」。マリーは車で去ります。
 “翌日の朝”の字幕。ジャンはマリー宅へ向かい、ポーレットと入れ違いにマリーの部屋に入ります。マリー「どのドレスがいいかしら?」。メイドは引き出しからドレスを取り出すと、一緒に男性用のカラーが床に落ちます。神妙な表情でそれを見るジャン。「どうしたの、ジャン、誰のために喪章をつけてるの?」「父のために!!」「いつ亡くなったの?」「君が村を出て行った日に」。沈痛な表情のマリー。(また明日へ続きます‥‥)

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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