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チャールズ・チャップリン監督『巴里の女性』その3

2014-08-11 08:54:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 ピエールが現れ、メイドが取次ぎ、マリーはピエールのいる部屋に向かいます。マリーのチョコを勝手に食べるピエールは、メイドに「隣の部屋の紳士に『いかがです』と聞いておいで」と言います。マリー「お話してもムダよ。分かって頂けないわ」。ニヤつくピエール。「そう決めつけるな。僕はよく分かってる」「あなたは賢すぎるのよ」。2人はキスして仲直りします。ピエール「ただ、やり過ぎぬように」。ピエールは去ります。マリーはメイドにジャンを呼ばせ、ジャンにタバコを勧めます。「では銀色のドレスにする?」。握手する2人。ジャンは去り、マリーは寂し気な表情になります。
 “そしてマリーの肖像画が描き上がる日が来た”の字幕。ポーズを取るマリーを真剣に描くジャン。マリーはため息をつき、ジャンに笑いかけ、「あなた、くたびれない?」と言いますが、ジャンがいいやと言うと、笑みを消します。あくびをするマリー。ジャンもあくびをします。「最後の仕上げをするまで、画を見ない約束だよ」。休憩するマリー。画に幕をかけるジャン。帰り際マリーは画を覗こうとし、結局幕を取ってしまいます。描かれていたのは飾り立てていないマリーの姿でした。「なぜ昔を思い出させるの?」「あの頃の方が君をよく知ってた」。ドアの前でお互いの手を取り、「愛してるよ、マリー、たとえ、どんな事があっても」。ジャンの母が帰ってきます。「僕たちは結婚して新しい生活を始められる」。母は椅子に座り込みます。マリーは泣きながら、帰っていきます。
 “マリー・サンクレールは悩んだ。結婚を選ぶか贅沢な生活を選ぶか”の字幕。悩むマリー。ソファーに座り、サックスを吹くピエール。「無理よ、こんな生き方はできないわ」「悪くない暮らしさ。望みは何でもかなう」「かなわないわ」。ピエール、サックスを置き、「きみは哀れな女性だ」。ピエールはマリーの手を持ちますが、マリーは振りほどきます。今度は後ろから腕を抱き、「何を望んでいるか分かっていない」「分かってるわ。温かい家庭とベビーと男の尊敬よ」。あきれて窓の外を見るピエール。下では荷物を抱えた父親と小さな子供たちを叱りつける母親が見えます。ほら、ご覧とピエール。「真剣にとりあってくれないのね」。ピエールはマリーの両腕を抱えようとしますが、また振りほどかれ、無理矢理こっちを向かせます。「一体何が不満なんだ?」「私の人生に何があるの? 何もないのよ」。ピエールがマリーのしているネックレスを手に取ると、マリーは怒り出し、ネックレスを引きちぎって、窓から捨てます。ピエールはニヤニヤしながらソファに座り、サックスを吹き出します。マリーが窓の外を見ると、浮浪者がネックレスを拾うのが見えます。マリーは騒ぎますが、ピエールは知らんぷりです。マリーは浮浪者を追いかけ、ピエールはその様子を見て大笑いします。マリーはネックレスを浮浪者から一旦は取り戻しますが、結局やってしまいます。相変わらず大笑いするピエール。戻ってきたマリーのヒールが取れ、笑うピエールにマリーは「バカな人!」と怒りをぶつけます。マリーは寝室に行き、靴を履き替えていると、ピエールがやって来て「なぜこんなマネをする? どういう訳だ?」と言います。「私たち、別れるべきだわ」「誰だ? あの若い絵描きかね?」「誰だっていいでしょ。私を愛して私と結婚する人よ」「彼を愛しているのか?」。マリーは振り返り、「そうよ!」。ピエールは笑い、「嘘つきめ」。「愛してるのよ」。ピエールはマリーのあごにキスしますが、マリーは背を向けます。ピエールは微笑み、去り際に「明日の晩、一緒に食事しよう」と言います。「もう私に会う事はないわ」「分かったよ。いつか電話したまえ」。ピエールは去ります。
(また明日へ続きます‥‥)

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