遅ればせながらWOWOWでスティーヴン・スピルバーグ監督の'05作品「ミュンヘン」を見ました。
ミュンヘン・オリンピックでイスラエル選手を人質にアラブ人の政治犯200人を釈放せよ、と要求した「黒い9月」は、特種工作隊の奇襲で犯人は全員射殺されますが、人質11人も全員殺されます。イスラエルの首相はスパイ組織モサドの青年で、妊娠中の妻を持つアヴナーにヨーロッパで今回の事件に関わった11人を殺す命令を下します。彼はモサドとは無関係のドイツ人ウクライナ人になり、書類偽造のプロ、爆弾作りのプロ、「掃除屋」のプロなど4人の仲間と仕事を始めます。1人目はイタリアでイタリア語に訳した「千夜一夜物語」を路上で朗読する男。彼は無実を訴えますが、射殺されます。テレビではパレスチナ人が今回のミュンヘンの事件で我々の声を世界に届けることができたと語っています。2人目は新聞記者にシリアとレバノンの難民キャンプがミュンヘンの事件後イスラエル軍の爆撃を受け200人が死んだと語る男。彼の自宅の電話に爆弾を仕込み、電話をかけると娘である少女が出て、起爆装置を押す寸前で回避し、本人が出たのを確認して爆発させますが、命は助かります。爆弾の量が少なかったのでは、と言い争うアヴナーたち。黒い9月はすぐに復讐に出て、ロンドンのイスラエル大使館を手紙爆弾で爆破し、死亡者を出します。アヴナーはイスラエルに戻り、母と会い、妻の出産に立ち会います。3人目はベッドの下に爆弾を仕掛け、アヴナーは隣室のベランダから標的が寝るのを確認して爆発させますが、今度は爆弾の量が多すぎ、市民に負傷者が多数出ます。4人の同僚は情報源のルイが爆弾をすり替えたと言い、彼を信用するなとアヴナーに言いますが、彼は情報源は必要だと言います。ルイは重要人物3人がベイルートにいると言い、イスラエル軍は3人を射殺し、駆け付けたレバノン軍と戦闘状態になります。ルイはアヴナーをルイのグループのリーダーであるルイの父に会わせます。KGBと黒い9月の連絡役である次の標的をアテネの隠れ家で待ち、標的を爆死させようとしますが、爆弾が爆発せず、仲間の一人が部屋へ突入し手榴弾で爆死させますが、銃撃戦になり仲間が一人死にます。CIAとつながっている黒い9月の男をロンドンの路上で射殺しようとしますが、CIAに妨害されます。悪夢にうなされるアヴナー。一緒だったモサドの男はベッドで頭を撃ち抜かれていました。ルイはアヴナーに手をひく時が来たと言います。次の標的、金で動くオランダ人の女性を射殺。残りは5人、うち1人は監獄。敵は手紙爆弾を11の大使館に送り、ハイジャック3件、アテネで130人の旅行者を殺害、ワシントンでも一人の武官を殺害しています。アヴナーは殺人に抵抗が無くなって来たと言いますが、爆弾担当の仲間は逆に爆殺されます。ルイはアヴナーがKGBを始め多くの者から命を狙われてること、ミュンヘン事件の首謀者が南スペインの南部の邸宅に厳重な警備のもと住んでいることを教え、手をだすと危ないと警告します。2人で邸宅に忍び込みますが、警備員に発見され失敗。当局に情報源の名前と連絡先を聞かれますが、私はあなたの部下でない、と言って教えません。しばらく休養し、次は中南米の仕事を、と言われますが、アヴナーは断り、我が家へ帰ります。アヴナーは自分を見失い、家族との幸福に埋没しようとしますが、路上で車に尾行されているのに気付き、ルイの父に連絡をとると、彼から危険が及ぶことはない、と言います。アヴナーはイスラエル領事館に踏み込み、モサドが家族に手を出したら、必ず復讐してやる、と叫びます。アヴナーは妻とセックスしながら、ミュンヘン事件での虐殺のシーンをフラッシュバックウさせます。標的11人は最終的に9人が殺されて、現在に至っています、という話です。
ミュンヘン事件を描いた映画で残酷なシーンに溢れいるのだろうと思っていたら、違ってました。次の標的はどんな男だろう、という邪悪な興味が湧く一報で、「プライベート・ライアン」ほどの残酷なシーンは皆無で、暗殺者という人間を描くための映画なのでした。がこれは過去の話ではありません。イスラエルは現在もっと悪質になり、標的を殺すためなら彼が住む一区画全部を爆撃機で吹っ飛ばしているのです。この映画を見た人はぜひその点についても深く考えてほしいと思いました。また、イーストウッド監督のようにアラブ側から見た「ミュンヘン」もスピルバーグ監督に撮ってほしいと思う私なのでした。
ミュンヘン・オリンピックでイスラエル選手を人質にアラブ人の政治犯200人を釈放せよ、と要求した「黒い9月」は、特種工作隊の奇襲で犯人は全員射殺されますが、人質11人も全員殺されます。イスラエルの首相はスパイ組織モサドの青年で、妊娠中の妻を持つアヴナーにヨーロッパで今回の事件に関わった11人を殺す命令を下します。彼はモサドとは無関係のドイツ人ウクライナ人になり、書類偽造のプロ、爆弾作りのプロ、「掃除屋」のプロなど4人の仲間と仕事を始めます。1人目はイタリアでイタリア語に訳した「千夜一夜物語」を路上で朗読する男。彼は無実を訴えますが、射殺されます。テレビではパレスチナ人が今回のミュンヘンの事件で我々の声を世界に届けることができたと語っています。2人目は新聞記者にシリアとレバノンの難民キャンプがミュンヘンの事件後イスラエル軍の爆撃を受け200人が死んだと語る男。彼の自宅の電話に爆弾を仕込み、電話をかけると娘である少女が出て、起爆装置を押す寸前で回避し、本人が出たのを確認して爆発させますが、命は助かります。爆弾の量が少なかったのでは、と言い争うアヴナーたち。黒い9月はすぐに復讐に出て、ロンドンのイスラエル大使館を手紙爆弾で爆破し、死亡者を出します。アヴナーはイスラエルに戻り、母と会い、妻の出産に立ち会います。3人目はベッドの下に爆弾を仕掛け、アヴナーは隣室のベランダから標的が寝るのを確認して爆発させますが、今度は爆弾の量が多すぎ、市民に負傷者が多数出ます。4人の同僚は情報源のルイが爆弾をすり替えたと言い、彼を信用するなとアヴナーに言いますが、彼は情報源は必要だと言います。ルイは重要人物3人がベイルートにいると言い、イスラエル軍は3人を射殺し、駆け付けたレバノン軍と戦闘状態になります。ルイはアヴナーをルイのグループのリーダーであるルイの父に会わせます。KGBと黒い9月の連絡役である次の標的をアテネの隠れ家で待ち、標的を爆死させようとしますが、爆弾が爆発せず、仲間の一人が部屋へ突入し手榴弾で爆死させますが、銃撃戦になり仲間が一人死にます。CIAとつながっている黒い9月の男をロンドンの路上で射殺しようとしますが、CIAに妨害されます。悪夢にうなされるアヴナー。一緒だったモサドの男はベッドで頭を撃ち抜かれていました。ルイはアヴナーに手をひく時が来たと言います。次の標的、金で動くオランダ人の女性を射殺。残りは5人、うち1人は監獄。敵は手紙爆弾を11の大使館に送り、ハイジャック3件、アテネで130人の旅行者を殺害、ワシントンでも一人の武官を殺害しています。アヴナーは殺人に抵抗が無くなって来たと言いますが、爆弾担当の仲間は逆に爆殺されます。ルイはアヴナーがKGBを始め多くの者から命を狙われてること、ミュンヘン事件の首謀者が南スペインの南部の邸宅に厳重な警備のもと住んでいることを教え、手をだすと危ないと警告します。2人で邸宅に忍び込みますが、警備員に発見され失敗。当局に情報源の名前と連絡先を聞かれますが、私はあなたの部下でない、と言って教えません。しばらく休養し、次は中南米の仕事を、と言われますが、アヴナーは断り、我が家へ帰ります。アヴナーは自分を見失い、家族との幸福に埋没しようとしますが、路上で車に尾行されているのに気付き、ルイの父に連絡をとると、彼から危険が及ぶことはない、と言います。アヴナーはイスラエル領事館に踏み込み、モサドが家族に手を出したら、必ず復讐してやる、と叫びます。アヴナーは妻とセックスしながら、ミュンヘン事件での虐殺のシーンをフラッシュバックウさせます。標的11人は最終的に9人が殺されて、現在に至っています、という話です。
ミュンヘン事件を描いた映画で残酷なシーンに溢れいるのだろうと思っていたら、違ってました。次の標的はどんな男だろう、という邪悪な興味が湧く一報で、「プライベート・ライアン」ほどの残酷なシーンは皆無で、暗殺者という人間を描くための映画なのでした。がこれは過去の話ではありません。イスラエルは現在もっと悪質になり、標的を殺すためなら彼が住む一区画全部を爆撃機で吹っ飛ばしているのです。この映画を見た人はぜひその点についても深く考えてほしいと思いました。また、イーストウッド監督のようにアラブ側から見た「ミュンヘン」もスピルバーグ監督に撮ってほしいと思う私なのでした。
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