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蓮實重彦『ゴダール マネ フーコー』

2009-11-17 18:17:00 | ノンジャンル
 蓮實重彦先生の'08年作品「ゴダール マネ フーコー 思考と感性とをめぐる断片的な考察」を読みました。
 ゴダールに呼ばれてスイスのゴダールのスタジオに行って「映画史」を見たというエピソードの描写から始まり、ゴダールの「(複数の)映画史」の中に出て来る言説「ダ・ヴィンチやフェルメールの有名な物憂い微笑みは、まず、私、と言う。私、それから、世界。ピンクのショールを纏ったコローの女性さえ、オランピアの考えることを考えてはいない。ベルト・モリゾーの考えることも、フォリー・ベルジュールの女給の考えることも。なぜなら、ついに世界が、内的世界が、宇宙(コスモス)と合流したからであり、エドワール・マネとともに、近代絵画が始まったからだ。つまり、シネマトグラフが。つまり、言葉へと通じてゆく形式が。より正確を期すれば、思考する形式が。」を巡って、様々な考察が行われていきます。
 内容は難解であり、私は最初の3分の1まで読んだところで先を読むのを断念しました。もちろん私にとって難解であるということであり、難解だと思わない人も多くいると思います。そうした方たちには刺激的な本なのかもしれません。ゴダールの映画に興味のある方にはオススメでしょう。

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