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フランシス・フォード・コッポラ監督『コッポラの胡蝶の夢』

2009-11-24 18:15:00 | ノンジャンル
 WOWOWで、フランシス・フォード・コッポラ製作・脚色・監督の'07年作品「コッポラの胡蝶の夢」を見ました。
 70才を越えてなお、言語の発生を研究するも絶望し'38年のブカレストの町を訪れたドミニクは雷に打たれたショックで30代に若返り、分身も現れますが、高圧電流で人体に突然変異を起こす研究をしているナチのルードルフ博士に拉致されそうになり、スイスに亡命します。彼は自分の体験を本に書いて銀行の貸し金庫に保管し、やがて本を手にするだけで知識を得ることができるようになり、予知能力を使ってルーレットで金を稼ぎます。名前を変えて現れたルードルフ博士を念力で撃退し、戦後になると21世紀になれば解読されるであろう独自の言語で知り得た世界の真理を書き残します。そんな時以前に別れた恋人と瓜二つのヴェロニカと出会いますが、彼女も雷に打たれ1600年前にインドの洞窟に閉じ込められた少女・ルピニの人格に入れ替わります。実際にそのインドの洞窟へ彼女を連れていくことによって彼女は元の人格を取り戻し、恋に落ちた二人はマルタへ旅立ちますが、ヴェロニカは時間を遡るルピニの人格に悩まされ、やがて急速な老化が始まり、それを止めるためにドミニクは彼女の元を去ります。69年、久しぶりにブカレストを訪れたドミニクは、分身から若返ったヴェロニカの写真を見せられますが、核戦争を肯定する分身を殺し、懐かしのカフェを訪れると、年老いた昔の友人たちと出会い、彼らと話しているうちに彼も急に老人となり、歯が抜ける痛みからカフェを出ると、翌朝行き倒れているのでした。
 かなり実験的な映画ですが、画面の色の美しさには息を飲みました。主人公を演じたティム・ロスがあまり魅力的でないのが惜しまれます。ちょっと変わった映画を見たい方にはオススメです。

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