gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ルネ・クレマン監督『狼は天使の匂い』その2

2010-11-28 06:07:00 | ノンジャンル
 昨晩WOWOWで、中国のチベットに関するBBC制作のドキュメンタリーを見ました。その自然の迫力に圧倒されましたが、「チベットから流れ出る水が全世界の半分の人口を支えている」というナレーションに、今さらながらに「そうか~」と思いました。中国の人々もインドの人々も、チベットから発する流れに支えられて生きているんですね。チベット、おそるべしです!

 さて、昨日の続きです。
 チャーリーはギャングのマッカーシーに怨みがあり、裁判を控える彼の有罪の証人として警察ビルの18階に保護されているマッカーシーの愛人・ドボガンを拉致しようとしますが、実は彼女は既に保護されている最中に自殺してしまっていて、その事実をまだ知らないマッカーシーをおびき出す餌としてチャーリーは彼女の存在を利用しようというのでした。彼らが隠れ家を出発した後、一人残ったシュガーのところへトニーの追っ手がやってきて、トニーが以前空中撮影の途中で過って飛行機を墜落させ、自分達の仲間を大勢死なせたこと、そしてその仇を討つために彼を追っていることを教えます。警察の隣のビルから消防車の非常梯子で侵入したチャーリーらは、ドボガンの遺品を盗むのに成功しますが、警察との銃撃戦となり、リッツィオは警察に捕まってしまいます。彼は警察による拷問にも耐え、自殺し、チャーリーらはドボガンという餌に誘われてやって来たマッカーシー一味を皆殺しにすることに成功しますが、マットーネは相手に射殺され、チャーリーも重傷を負います。彼らは隠れ家に帰りつきますが、何者かがそこへ近づきつつあるのを知り、チャーリーは自分一人が残って、トニーとミルナを逃がしますが、トニーも逃げる途中で追っ手に背中を刺され、自分が傷ついていることを隠して、ミルナに明日ニューオーリンズで会う約束をし、嫌がる彼女を一人去らせます。その頃、マッカーシーらが虐殺された現場へ警察によって連れて来られたシュガーは、チャーリーの銃が血まみれになっているのを見つけ、彼が重傷を負っていることを知ります。隠れ家に戻ったトニーに、チャーリーはビー玉を賭けて銃の当てっこをしようと提案し、二人は死を前にして人殺しの遊びに興じるのでした。
 フランシス・レイの哀調を帯びた音楽、子供時代のカットバック、美しい秋のカナダの風景などはまさにメロドラマなのですが、山田さんが書かれているように、ロバート・ライアンの顔と声は人生の凄みを感じさせ、見ごたえがありました。先日亡くなられた池部良さんをもっとすさんだ感じにした魅力といったらいいのでしょうか? レオ・マッサリも、ちょっと人生に疲れた感じのけだるい魅力にあふれていたと思います。2時間40分という長さがちょっと気になりましたが、楽しめる「小品」だと思いました。オススメです。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

最新の画像もっと見る

コメントを投稿